2007年6月23日 参照回数:
「平家物語 巻の一」では、都から遠ざかっていた時期もあった平家が官位の任命を専断するまでになった様子が書かれていました。
平清盛は、激しやすく、ときに奇怪な行動をとることもある人物として描かれています。物語の中で重要な役割を果たす平重盛、後白河上皇、高倉天皇などが紹介されました。大葬の際に寺院勢力同士が衝突した額打ち論や、比叡山の強訴を通して、仏教勢力が政治的に活動していたことがわかりました。反平家勢力も結集していたようですが、後白河法皇と側近たち、斜陽家系の貴族や悪僧、ならず者として描かれていた北面の武士たちだったようです。
ただ、おごる平家にあっても、平重盛や平時忠などひとかどの人物がいたことも描かれていました。源氏では、源頼政が孤軍奮闘していたようです。
「巻の一」では、平家が栄華を極めるとともに、その反動で歴史の歯車が反平家に動きはじめた様子が描かれているように思えました。比叡山の強訴があった月のある夜に、都で火事がありました。大内裏にも飛び火します。一面が焼け野原になりました。平家物語「巻の一」は、そんな天変地異が紹介されて終わりました。
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「巻の一」のあらすじ
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