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ミニシアター通信平家物語 > (150)源頼政の鵺(ぬえ)退治、その1

(150)源頼政の鵺(ぬえ)退治、その1

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 この源頼政は、一代の功名とすることが多くありましたが、中でも、仁平の頃(1151年-1154年、近衛院が天皇だった時代に、近衛天皇が夜毎に苦しんだことがありました。

 有験の高僧、貴僧に命じて大法・秘法が修せられましたが、効果はありませんでした。

 近衛天皇の苦しみは、丑の刻(午前2時)に限ってのことでした。東三条殿の角振隼(つのふりはやぶさ)両社の森の方角から黒雲の一群が起こって、御殿の上を覆うと、必ず苦しみました。

 そのため、公卿が詮議しました。去る寛治の頃、堀河院が天皇だった時代、堀河天皇が、同じように苦しみ、気絶したことがありました。その時は、将軍の源義家が、南殿である「紫宸殿」の広縁に待機しました。御難の時間になると、弓の弦を3度、引いて鳴らし、「先の陸奥国守源義家」と声高に口上しました。身の毛がよだつほどの大音声でしたが、堀河天皇の苦しみも和らぎました。

 公卿たちは、そのような先例があるので、武士に近衛天皇を警護させようと詮議しました。源平両家から兵を探し出し、この頼政が選ばれました。

 頼政は、その時はまだ兵庫頭でしたが、言いました。

「昔から、朝廷に武士を置くのは、反逆の者を退け、勅命に逆らう輩を滅ぼすためだ。目にも見えない変化の物を退治しろと言われても、承ることはできない」

 しかし、頼政は、勅宣なので、呼び出しに応じて、参内しました。

(2011年11月28日)


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