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完全メイド宣言、2020年に再復活か「絶対に帰って来る」!

2015年9月7日 20時30分 参照回数:


完全メイド宣言

完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2015年9月6日、P.A.R.M.S.にて)


 東京・秋葉原のメイドカフェ「@ほぉ〜むカフェ」のメイドさんによって結成されたメイドアイドルユニット「完全メイド宣言」が2015年9月6日、秋葉原の劇場「P.A.R.M.S.」にて、1年間の期間限定復活に終止符を打つフィナーレライブ「完全ありがとう宣言Vol.16 さよならは言いませんっ」を開催。東京オリンピックが開催される2020年の再復活に意欲を見せた。

 完全メイド宣言は、2005年7月にデビューシングル「メイディングストーリー」をリリース。2005年の新語・流行語大賞を「萌え〜」で受賞し、人気絶頂の2007年に解散した。2014年夏に@ほぉ〜むカフェの10周年を記念して期間限定で復活し、約1年間に渡りライブや店舗でのイベントなどの活動を行ってきた。

 会場には、2005年から07年当時のファンをはじめ、@ほぉ〜むカフェの元メイドさんら多くの観客が駆け付け、開演前から熱気に包まれた。

完全メイド宣言

前列左から、さら、ユーリ、hitomi、このみ、後列左から、りり、のん、未ちか/完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2015年9月6日、P.A.R.M.S.にて)


 ライブは、完全メイド宣言メンバーで、現在もメイドさんを続けながら@ほぉ〜むカフェ運営会社の社長を務めるhitomiの呼び掛けで、完全メイド宣言がイベント前に円陣を組んで行う「完メド、萌え〜」の掛け声を全員で行い、幕を開けた。「完全メイド宣言の登場曲」に続けて、大ヒット曲「メイディングストーリー」を熱唱。ファンから熱いコールが沸き起こり、会場のボルテージが急上昇した。

 MCでは、メンバーたちが完全メイド宣言が活躍した約10年前の秋葉原が話題に挙がった。メンバーの「さら」は、「今でこそ、メイドカフェやコンセプトカフェのメイドさんたちがステージの上で歌ったり、踊ったりを当たり前にしていますが、完全メイド宣言ができた当時に、メイドさんがメイドアイドルとしても活動していたのは@ほぉ〜むカフェだけだったよね」と振り返った。

 hitomiが「当時は、メイドはご主人様に仕える存在だから、メイドが前に出ることが邪道という風潮がありました」と続け、「hitomiとかユーリちゃんやこのみは、その頃からパーティピープルだったのですが、結成した当時は、アイドルっぽいことをすることに対して『私はいいよ』というメイドさんも多く、お店の中でも、ちょっと反発や批判みたいなものが……」とのこと。hitomiの言葉を受け、周りのメンバーたちは、「あった!」、「“ちょっと”じゃなくて“いっぱい”あった!」などと当時を懐かしんだ。hitomiは、メイドアイドルの隆盛や、@ほぉ〜むカフェ発祥の「萌え!萌え!きゅん!」が今では多くのメイドカフェで行われていることを紹介し、「そういうのも嬉しいよね」と笑顔を見せた。

 ライブでは、2015年元日リリースの新曲「いつもいつもご主人様っ!」、「新人メイドは胸胸きゅんきゅ〜ん」や「メイドの新シンデレラストーリー」などの名曲が続き、熱狂の時間が過ぎた。

 アンコールで再びステージに立ったメンバーは、それぞれの想いをファンに告白。

 ユーリは、「7年前をそのまま再現するのではなく、今の私たちをそのまま出してそれを楽しんでもらえたらいいのではと思えてからは、すごく楽しんでやれるようになりました」と復活してからの活動を振り返った。「5年後に、もしまた再結成したら、来てくれますか?」と東京オリンピックが開催される2020年の再復活に言及し、ファンから熱狂的な声援を浴びた。完全メイド宣言の風紀委員長としての決めセリフを、涙で声を詰まらせながら口にした。

 最後にマイクを持ったhitomiは、「私以外はみんな@ほぉ〜むカフェを卒業して社会に出て普通にお仕事をしていたり、違った活動をしていますが、このようにまたみんなで集まると、当時のままといいますか、ライブでこんなことをしたいとか、こんな衣装を着てみたい、歌をどうするなどとみんなで話した時間が、学校でおしゃべりをする高校生の頃に戻ったような感じがして、すごく楽しかったです」と振り返った。

 「メイドを続けているからこそ、またこうやってステージに立てているのだと思います。私がメイドを続ける限り、きっと、私が思う夢が叶っていくのかなと思うと、これからもまだまだ頑張れると思います」と笑顔を見せた。「完全メイド宣言は今日で最後、とは言いたくありませんので、ぜひまた会えるようにみんなもお祈りしておいてください」とあいさつ。

 「最後の曲は私たち完全メイド宣言のデビュー曲で締めたいと思います。2005年にデビューしたときは、完全メイド宣言は11人いたのですが、目の前で歌を聴いてくれる人が4、5人しかいませんでした。そんなほろ苦い思い出もありますが、それも完メドの一部だと思います」、「今日は、そのときよりもたくさんの人が来てくれました。歌っているときにみなさんの顔をしっかりと目に焼き付けますので、みなさんも、この7人の完全メイド宣言をしっかりと目に焼き付けてください!」とメッセージを送り、ラストソングとなった「メイディングストーリー」がスタート。

 hitomiは、「これが最後の『メイディングストーリー』ではありません! 絶対に、絶対に帰って来るので待っていてください!」と想いを言葉にし、2007年の解散ライブの時にも行ったという、会場の全員で『メイディングストーリー』を熱唱する演出で、復活の活動に終止符を打った。(竹内みちまろ)

【セットリスト】

M01:完全メイド宣言の登場曲
M02:メイディングストーリー
M03:お帰りなさいませ!ご主人様っ
M04:新人メイドは胸胸きゅんきゅ〜ん
M05:バレンタイン〜愛込めハンドメイドチョコ〜
M06:お星様っ また今日もいいですか?
M07:完全メイドのロックリスマス
M08:ピピピのハッピーバースディ!
M09:カウントダウンをいたしませう
M10:いつもいつもご主人様っ!
M11:メイドの新シンデレラストーリー
M12:永遠の平和〜メイドより愛を込めて〜
EN1:メイディングストーリー

【メンバーコメント】

Hitomi:今回のライブは解散ではなく、あくまでもフィナーレなので、またこうやってみんなで集まれる機会があればいいなと思っています。いつ呼ばれてもいいように、完全メイド宣言のメンバーたちは、“永遠の17歳”に戻れる準備をしておきたいと思います。

 7年前も今も変わらずに応援して下さるみなさんがいるから私もメイドでいることができますし、完全メイド宣言としてまたステージに立つこともできました。今日でフィナーレとなってしまいますが、またみなさんと会える機会を絶対に作れたらいいなと思います。

 2020年に完全メイド宣言としてライブができたらいいなと思いますし、メイドのhitomi個人として、東京オリンピックに係われる何かをさせていただきたいと思っています。私には目標があって、メイドランナーとして、聖火リレーに加わりたいです。もちろんメイド服で走るのですが、そのために、これから走り込みをします!

ユーリ:不思議と、まだ終わりという気がしません。1年間の期間限定復活をして、当時のご主人様、お嬢様から、「復活して嬉しい!」と言われたり、「メイド服が一番似合うよ!」と言って頂けました。実は5年後はアラフォーを超えているくらいになっているのですが、“永遠の17歳”を死守します!

このみ:7年ぶりの復帰ということで、期間限定ではありますが復活させて頂いて、ステージに立つことができたことはすごく嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。今日はフィナーレという形でステージに立たせて頂くのですが、まだまだそんな感じがしていなくて、これからも続いて行くような感じです。まだまだ、“永遠の17歳”に成れるような気がしています。

さら:昔の解散ライブの時は、前日の夜に泣いたのですが、今回はわりと穏やかな気持ちで迎えています。みなさんが完メドを「伝説」と言って下さるのですが、今日は、完メドの一番すてきな姿をお届けしたいと思っています。昔も今も応援してくれてありがとうございます。また、いつの日かに会えるように、完全メイド宣言のことを忘れないでください。

のん:のんは完全メイド宣言のメンバーが本当に大好きで、練習の時も、リハーサルの時も、帰り道も、何をしているときもみんなでおしゃべりをしていて、そのおしゃべりがみんな楽しいです。一番の思い出は、復活に当たって、ティアラが輝きを増してまた生えてきてくれたことです(メイド王国のお姫様であるのんの頭にはティアラが生えている)。当時はピンク色だったのですが、パワーアップバージョンで、大人っぽくダイヤチックになりました。7年前も、今こうして復活した時も、笑顔で楽しく応援して頂き、ありがとうございました。完全メイド宣言は永遠です!

未ちか:フィナーレという気がしないのですが、完全メイド宣言は一人一人が面白くて、解散してからの7年間は、色々なアイドルさんが出てきているのですが、やっぱり完メドってすごく面白いなと思います。7年前も今も、応援して頂いて、本当にありがとうございました。

りり:7年前はダンスが踊れなかったので、手取り足取り先輩方に教えてもらっていました。今はどうしたらいいのかを自分でも考えられるようになりましたし、先輩方にただついていくのではなくて、横に一緒に並べるくらいまで来れたことがよかったなと思いました。今日はご主人様、お嬢様に、“さよなら”ではなくて、“ありがとう”を、メンバーと一緒にたくさん、たくさん伝えたいと思います。最後は、きゅんきゅんして欲しいです。



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