東京・秋葉原に2004年8月にオープンした「@ほぉ〜むカフェ」。メイドカフェが一般に浸透していなかった時代に、メイドとして働く店員たちでメイドアイドルユニット「完全メイド宣言」を結成し、2005年7月にCDデビュー。その年の新語・流行語大賞を「萌え〜」で受賞し、メイドカフェの存在をお茶の間に浸透させた。2007年に解散。
その「完全メイド宣言」が2014年8月16日、「@ほぉ〜むカフェ」の10周年を記念して秋葉原で開催されたメモリアルライブで、7年ぶりに1年間の期間限定で再結成することを発表。12月13日、東京・渋谷のTSUTAYA O-WESTで復活第1弾ライブ「完全ただいま宣言 Vol.10」を開催した。
ライブには、解散時のメンバーだった「hitomi」「ユーリ」「未ちか」「のん」「りり」「このみ」と、解散時は卒業生だった「りんご」「あや」が出演。また、会場に来ることができなかった「さら」はビデオメッセージで登場。
8月に復活を発表した後、周囲から「まさか!」という驚きの声があがり、同時に期待の声が多数寄せられたという。完全メイド宣言の解散後も、メンバーの中で唯一「@ほぉ〜むカフェ」に残り、現在ではメイド兼社長を務めるhitomiは、「完全ただいま宣言」の開始前の楽屋で、「7年前のユニットなので、メイドさんの魔法が解けてしまった子も中にはいました」と再結成の苦労を明かした。「でも、再結成するにあたり、しっかり、再び“永遠の17歳の魔法”にかかったので、よかったです」と胸をなでおろした。
「完全メイド宣言」解散後は、ソロで活動している藤崎ルキノ(ユーリ)は、アイドルとしてステージに立つという点では7年間のブランクは感じないというものの、妖艶な金太郎ルックのグラビアらで世間を騒がせており、「完全メイド宣言の中では風紀委員長なのですが、自身の活動の中では、いささか風紀を乱していますので…」と苦笑い。「自分では“17歳”に戻ることができたのではと思いますが、本当に戻れたかどうかは、ライブに来て下さったご主人様・お嬢様(=ファン)にご判断していただけたらと思います」と控えめにコメント。
ライブが始まると、昔のファンをはじめ、かつて@ほぉ〜むカフェで働いていたメイド、噂を聞きつけてやってきた新しいファンなどで会場は満員に。ステージに立ったユーリは「ご存じの方がいらっしゃいましたら、ご一緒に!」と呼び掛け、「服装の乱れは心の乱れ! 完全メイド宣言の風紀委員長、ユーリで〜す!」と懐かしの自己紹介。しかし、客席からは「金太郎!」の声が上がり、メンバーからも「アンコールは、金太郎で出てくるんじゃないの?」などと突っ込まれ、すっかり“金太郎”を期待されてしまっている様子。ただ、hitomiから「(完全メイド宣言には)絶対、金太郎では来ないで!」と釘を刺され、そのやりとりが爆笑を巻き起こした。
→ 完全メイド宣言、2020年に再復活か「絶対に帰って来る」!
→ 老舗メイドカフェ「@ほぉ〜むカフェ」に、アイドル好きの女性客が増えている理由とは?
→ “メイドカフェ文化”の発展のために何が必要? @ほぉ〜むカフェhitomiインタビュー
ミニシアター通信