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東京五輪でのコスプレイヤーの役割とは? コスプレサミット世界王者・海都に聞く

2015年6月23日 21時50分 参照回数:


海都さん


 2020年の東京オリンピック開催が決定し、ますます世界から注目を浴びる日本のコスプレ文化。2015年6月22日には、東京・秋葉原のメイドカフェ「AKIBAドラッグ&カフェ」(アキドラ)にて、コスプレイヤーが歌やダンス、演舞を繰り広げるコスプレパフォーマンスイベント・アキコスが開催された。3月から始まったアキコスは回を重ねるごとに話題を呼び、4回目を迎えた今回は、過去最多となる15組、38人のコスプレパフォーマーが出演。大幅に増やした席数もすべて埋まり、満員御礼の中、熱いステージが披露された。

 アキコスは、2015年1月に開催された秋葉原の地域振興イベント「アキバ大好き!祭り2015冬」にて、コスプレパフォーマンスステージと共に、7回目を数える「アキバ大好き!祭り」の中で初めて来場者がコスプレをしながら自由にイベントを楽しめるコスプレ開放デーが実施され、大いに盛り上がったことを受け、秋葉原のコスプレ文化を愛する有志たちによって始められた。

 現在、コスプレイヤーたちはどんな活動をしたいと願っているのか? 東京オリンピックへ向けた日本のコスプレ界の展望と共に、アキコス実行委員でコスプレプロデューサーの海都さん(かいと/「世界コスプレサミット2012」にて霜月紫さん(しもつき・ゆかり)とのチームで世界チャンピオンに輝く)に伺った。



世界コスプレサミット2012世界王者殺陣演舞


 海都さんは、世界チャンピオンになった後、世界中から招待されて大きなステージでパフォーマンスを行い、また、外国でコスプレステージの審査員を務めるなど活躍している。海都さんがコスプレを始めた頃は、日本ではパフォーマンスを披露する機会は「年に1回」だったが、ここ3、4年でパフォーマンスステージの数が増え、海都さん自身も「チャンピオンになって以降、増えたなと感じています」という。

 アキコスについては、「私がプレイヤー時代に持っていた、プロデューサーがこういうことをしてくれたらいいのになとか、運営陣がこういう対応をしてくれたらもっと、もっとコスプレイヤーの活動の幅が広がるのになという思いから、お客さんが来場しやすく、同時に、コスプレイヤーもやりたいことができ、お客さんからパフォーマンスの感想を聞けたり、ファンを増やしたりできるシステムにしてます」と話してくれた。「現場にいるコスプレイヤー、パフォーマーからは、『アキコスに出たい!』、『また出たい!』、という声が続々と届いています」とのこと。

 海都さんが、コスプレのステージイベントなどに係わる際は、雇われ仕事として請け負うのではなく、実行委員会を作ってもらい、実行委員の中にコスプレプロデューサーとして参加するようにしているとのこと。それにより、来場者が喜び、かつコスプレパフォーマーたちもやりたいことができるステージを実現しているそうだ。「コスプレイヤーの間で、もっとパフォーマンスをしたいという欲求は、非常に増えてきていると思います」とコスプレイヤーたちの動向を紹介してくれた。

 2020年に開催される東京オリンピックの際は、「開会式のパレードにコスプレイヤーがいてもいいのではないかと思います」という。「ただ怖いのは、タレントさんに無理矢理コスプレをさせて、形だけはコスプレパレードをするということです。私はそれはコスプレの形とはちょっと違うのかなと思います。やはり、現場でがんばって、夢を追い駆けているコスプレイヤーたちにチャンスが訪れる時代になっていればいいなと思います」と語った。

 東京オリンピックでのコスプレイヤーの役割については、「オリンピックのパレードに出る、公式コスプレイヤーをやるという大舞台で活躍するコスプレイヤーもいるかもしれませんが、純粋に、日本の国民として、来てくれた外国人の方をおもてなしすることを忘れないでほしい」と思いを聞かせてくれた。「東京オリンピックを見に来た外国人の方が、例えば、ついでに観光で秋葉原に寄ってくれたら、その人を喜ばして帰って頂くという役目もコスプレイヤーにはあると思います」と続けた。「東京や秋葉原に限らず、どの場所にいても、総出を挙げて、来てくれた人を歓迎しましょう、そしてみんなで平和の輪を広げていきましょうという気持ちです」とメッセージを送った。(インタビュー・文=竹内みちまろ)




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