趣味としてコスプレを楽しむだけではなく、コスプレという特技を活かして仕事をするコスプレイヤーたちの活躍が目覚ましい。公式コスプレイヤーをはじめ、東京ゲームショウなどのイベントから、撮影モデルや水着モデルまで、様々な分野で活躍している。
趣味のイメージが強いコスプレだが、コスプレタレントとして活動するコスプレイヤーたちは、どんな人で、どんな活躍をしているのか。2015年12月14日、東京・秋葉原のメイドカフェ・AKIBAドラッグ&カフェ(アキドラ)で開催された、コスプレパフォーマンスイベント「アキコス」でアシスタントMCを担当した、人気コスプレイヤーで声優、コスプレタレントとしても活躍する神崎りのあに話を聞いた。
京都出身でイギリスクオーターの神崎は、ボカロユニットなどで歌手活動を行うほか、キャンペーンガールやコスプレモデル、イメージガールなどを務め、2013年には、ひかりTVの「コス-1ぐらんぷり」にて準優勝。パチスロ機「真・モグモグ風林火山」ではモグ姫の声優を担当し、コスプレ姿での来店イベントも精力的に行っている。今年9月と11月にはレイヤー製作委員会からイメージDVDを2本連続で発売するなど人気を集めている。
ーコスプレを始めたキッカケは?
5年程前、京都にいたときに、仕事先の先輩と一緒に『黒執事』というアニメを見ていたのですが、主人公のひとり、シエル・ファントムハイヴを見て、『この服、かわいい!』と言ったら、『売ってるよ』と教えてもらったことです。
1回しか着ないと思っていましたので、シエルの女装姿・駒鳥のドレスで、めっちゃ高いのを買いました。『せっかくだからコスプレしてイベントに行こうよ』となって、イベントに参加しました。そうしたら、女の子たちがたくさん集まってくれて、『クオリティ、すごい!』と言われました。それで、『楽しい!』と思って、そこからどんどんハマって行きました。
ーそれから、どんな活動を始めた?
コスプレ仲間が欲しくて、どんどん友達を作りました。30人合わせとかを主催したり、撮影会をやり始めたりしました。
ーコスプレタレントの活動は?
アニメの声優さんになりたいというところから始まりました。声優さんになるには東京に出なければダメかなと思って上京しました。コスプレタレントとして最初にやったのは撮影会で、それから、声優さんのお仕事を始めました。声のお仕事などをさせて頂けるようになって、2年くらいです。今はパチンコライターのお仕事もしていて、全国各地のパチンコホールをコスプレ姿で訪問しています。
ータレント活動をする上で、コスプレの利点は?
声優さんの活動だったら、コスプレ姿の方が『本物が来た!』と言ってもらえたりします。ライターはパチンコホールに私服で来店することが多いのですが、コスプレをしていくと、お客さんが『ライターさんが来た!』と盛り上がってくれます。サインを求められたりなど、お祭りみたいになってもらえます。写真を撮ってくれたりもするのですが、撮って下さる方は、コスプレがあっての『撮りたい!』なのかなと思います。
ー逆に、コスプレタレントの難しさは?
タレント活動を始めて、趣味で写真などを撮ることがなくなってきました。趣味と仕事の中間的なことをしてしまうと、仕事上まずいのかなと思ったりします。撮影会とか特に。
ーイメージDVDはどんな経緯で発売に至った?
作ることになったキッカけは、知り合いのメイクさんから声を掛けてもらったことです。知り合いだったので安心してできました。タレント活動を始めてからも、どんどん、輪が広がっています。
ー今後、どんな活動をしたい?
夢はアニメの声優です。声のお仕事はどんどんやって行きたい。パチンコ・パチスロ機の歌もやりたいです。最近はライターも楽しいので、ライターも、もっと極めたいと思っています。
ーコスプレを仕事に活かし、タレントとして活動したいと思っているコスプレイヤーは多い?
多いと思います。
ーそういった人へ、アドバイスを。
なりたいと思ったら諦めないことかなと思います。あと、「なりたい!」と口に出して言うことがいいと思います。私も、「声優さんになりたい!」とずっと言っていたら、『こういうオーディションがあるよ』とみんなが言ってくれたりしました。それでオーディションを受けて、そこから広がっていきました。
(インタビュー・文=竹内みちまろ)
→ 神崎りのあTwitter https://twitter.com/rinoa_kanzaki
→ ついに“コスプレ結婚式”? 最新のイベントではチャペル内で撮影可能!
ニュース