人気のコスプレ。最近は、地域のまちおこしイベントと連携することで、次々と人気の撮影スポットが生まれている。そんな中、埼玉県川越市で隔月開催されている「コスプレフェスタ」では、なんと、結婚式場「アルカーサル迎賓館川越」内にあるチャペルでコスプレ撮影が可能なのだ。
「コスプレフェスタ」(主催:アルカーサル迎賓館川越、鶴ヶ島まちおこし委員会)の会場となるアルカーサル迎賓館川越のチャペルにある16枚のステンドグラスは、110年前にイギリスで作られた由緒正しきアンティーク。「コスプレフェスタ」の最大の魅力は、そのチャペルを使って、コスプレ撮影ができること。
すでに一部のコスプレファンの間では話題となっている「コスプレフェスタ」だが、2016年9月22日には、PV撮影を兼ねた「コスプレ結婚式」が催された。新郎・新婦をはじめ、参列者たち全員が「コスプレフェスタ」に参加したコスプレイヤーとカメラマンによって行われ、当日は、テレビ局や新聞社も取材で詰め掛けた。新郎・新婦もコスプレイヤーで、本当に挙式したわけではないが、本物の神父による聖壇での宣誓や誓いのキス、ハープオルガンの演奏や聖歌隊の歌唱をはじめ、入場から退場まで、すべて本物の結婚式と同じ形式で行われた。
同イベントを、鶴ヶ島出身の作家・幻夜軌跡さんと共にプロデュースするコスプレプロデューサーで2012年の世界コスプレサミットで世界チャンピオンに輝いた海都さんに尋ねてみると、「結婚式場やチャペル内でコスプレ撮影ができる事例はほとんど聞いたことがありません」とのこと。1900年代にイギリスで作られたステンドグラスで彩られた本格的チャペルでコスプレ撮影ができるこのは、もしかしたら、日本では(世界でも?)アルカーサル迎賓館川越だけかもしれない。
アルカーサル迎賓館川越では、今後も「コスプレフェスタ」を通じて、チャペルをコスプレイヤーに開放し、“コスプレ結婚式”の開催も可能ということだ。「コスプレフェスタ」の期間中は、アルカーサル迎賓館川越の周囲にある飲食店やスーパー・マーケットを、コスプレをしたままの姿で利用することもできる。
また、この日は、人気コスプレイヤーでアイドルや声優としても活躍する神崎りのあさんも「コスプレフェスタ」に参加して、チャペル内で撮影を行った。
さらなるロケーションを求めているコスプレイヤーや、仲間達と“コスプレ結婚式”を挙げてみたいと思っているコスプレイヤーやカメラマンは、池袋から電車で40分の場所で開催されている「コスプレフェスタ」をチェックしてみてはいかが。(竹内みちまろ)
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