世界に浸透する日本のアイドルカルチャーだが、女性アイドルたちが同性の女の子たちから強い支持を得ていることも特徴といえよう。2015年2月12日には、アイドルを愛する女子大生によるアイドルサークル日本一を決定する「UNIDOL(ユニドル) 2014-15 Wintter」本選が、Zepp DiverCity TOKYOで開催された。
2012年に第1回大会を開催したユニドルは、2014年7月には品川ステラボールで2000名以上のファンを集めた。各地で開催される予選などを合わせた2014年度のイベント総動員数は1万人に達し、この日は、約2500人収容のZepp DiverCity TOKYOでの開催。
本選には、全国3個所で開催された地方予選を突破した10チームと、本選前に開催された敗者復活戦から勝ち上がった3チーム、特別枠としてスマホアプリ・ユニドル総選挙で1位に輝いた1チームの合計14チームが参加。1組10分のパフォーマンスを披露し、ダンス、表現力、一体感、構成、魅力度の観点から審査が行われた。
毎回規模を拡大しているユニドルだが、セットリストにリクエストを利用したり、高速衣装チェンジで会場を魅了したり、映像も使って自己紹介を工夫したりと、それぞれが趣向を凝らした。ユニドルが、アイドルカルチャーをベースに、女子大生たちが自分たちを表現する場所であることを印象付けた。
結果、Copia(明治大学)が優勝し、ドルクラ☆ (日本大学藝術学部)が2位、わこー!プロジェクト(早稲田大学)が3位の栄冠を手にした。
前回と同じ2位となったドルクラ☆は、2位でコールされた瞬間、メンバーたちが一斉に悔しさを滲ませたが、「次の世代に(優勝を)託したいと思います」と思いを後輩に託した。Tomboys☆(東洋大学)は、下級生たちが、会場と一体となって、Tomboys☆を創設したという4年生に、感謝の言葉を伝えるサプライズも。ユニドルが女子大生の間で根付き始めていることを伺わせた。
表彰式後、次回大会が2015年8月28日に、今回と同じZepp DiverCity TOKYOで開催され、さらに、女子高校生を対象にしたユニドルの女子高校生版のプロジェクトを始動させることが発表された。
ますます盛り上がりを見せるユニドルだが、このムーブメントはどこまで大きくなるのか。気になる方は、一度、チェックしてみてはいかがだろう。(文・写真=竹内みちまろ)
【出場チーム】
ドルクラ☆ (日本大学藝術学部)
Copia(明治大学)
Tomboys☆(東洋大学)
winK(北里大学)
SPH mellmuse(上智大学)
ぱんぴぃ*s(法政大学)
Ag+(青山学院大学)
わせ女なんて呼ばないで(早稲田大学)
CottonCandy(京都女子大学)
Q-dol(九州大学)
ハロプロ研究会(立命館大学)*スマホアプリ・ユニドル総選挙1位
わこー!プロジェクト(早稲田大学)*敗者復活戦1位
kimowota☆7(法政大学) *敗者復活戦2位
ももキュン☆ (早稲田大学)*敗者復活戦3位
【結果】
1位:Copia(明治大学)
2位:ドルクラ☆ (日本大学藝術学部)
3位:わこー!プロジェクト(早稲田大学)
サークルアップ賞:ぱんぴぃ*s(法政大学)
ジョブセンス賞:Tomboys☆(東洋大学)
振袖オンディーヌ賞:ぱんぴぃ*s(法政大学)
東京ジョイポリス賞:わせ女なんて呼ばないで(早稲田大学)
Cheers for the Dreamer賞:Copia(明治大学)
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東京アイドル通信