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“女子大生アイドル”って何? ユニドル優勝の明治大学「Copia」に聞いてみた

2015年5月8日 1時00分 参照回数:


Copia

Copia (写真:竹内みちまろ、2015年5月5日、山下公園にて)


 巷で“女子大生アイドル”という言葉を聞くようになった。芸能事務所やアイドルグループなどに所属したり、自らアイドルを名乗って活動をしている大学生(=学生とアイドルの二足のわらじを履いている大学生)とはまた違った人たちのようだ。

 “女子大生アイドル”とは何なのか。女子大生によるアイドルコピーダンスサークル「Copia」(明治大学)の代表の平賀麻未さん(3年生・20歳)、副代表の石山春花さん(3年生・20歳)と浜川遥さん(3年生・21歳)に聞いてみた。


Copia(コピア)とは?


 「Copia」は、アイドルのパフォーマンスをコピーし、ステージ上でみんなで楽しく踊るサークルとのこと。設立4年になり、2015年入学の1年生を加えて、現在、40名で活動している。2015年の2月には、「UNIDOL(ユニドル) 2014-15 Wintter」で優勝を果たした。「ユニドル」とは、点数を付けて順位を決定する大会で、「Copia」の3人が知る限り、女子大生によるアイドルコピーダンスサークルが順位を競う大会は、「ユニドル」のほかには無いとのこと。

 その「ユニドル」で優勝した「Copia」が、横浜・山下公園で開催された「横浜開港記念みなと祭り ヨコハマカワイイパーク J-Pop Culture Festival 2015」(5月3日〜6日)に出演し、5日に、メインの野外ステージでパフォーマンスを披露した。当日は昼から夕方遅くまで複数のグループがライブを行ったが、「Copia」の出番になると、カメラエリアで撮影を始めるマスコミ関係者の数が増えるなど、注目度の高さが伺えた。

 好天に恵まれた野外ステージでのパフォーマンス終了後、3人がインタビューに応じてくれた。

Copia

石山さん、平賀さん、浜川さん (写真:竹内みちまろ、2015年5月5日、山下公園にて)


晴天の下、大会場で圧巻のライブ


 ステージの感想を尋ねると、平賀さんは開口一番、「暑かったです!」とのこと。でも、「天気もよくて汗だくになりました」と清々しい笑顔を浮かべ、「お客さんも盛り上がってくれて、嬉しかったです!」とにっこり。

 ステージから港などの横浜の風景がよく見えたという石山さんは、「まず野外ということが気持ちよくて、いい天気の中で踊ることができました。会場には思っていたよりもたくさんの人がいました。山下公園にふらっと立ち寄った方も含めて、こんなにたくさんの方にCopiaを見て頂くことができて、嬉しかったです!」と笑顔。

 「普段は、室内で踊っていることが多いのですが」と日頃の活動を紹介した浜川さんも、「野外で、しかも海の近くで新鮮でした!」と振り返った。


Copia

Copia (写真:竹内みちまろ、2015年5月5日、山下公園にて)


Copiaはアイドル?


 そんな3人に、「ずばり、みなさんはアイドルですか?」とストレートに聞いてみた。3人は声を合わせて「違います」と即答した。

 平賀さんは「“女子大生アイドル”と呼ばれることには違和感を感じます」とのこと。浜川さんも「私たちはあくまでも、アイドルが好きな大学生として活動しています。“女子大生アイドル”と、アイドルの中のひとつのジャンルのように呼ばれるのは違うなと思っています」とのこと。石山さんも「私たちは、アイドルが好き過ぎて、コピーダンスをしているんです。アイドルは尊敬する対象で、私たちはファンとしてダンスをしています。普段の活動も、アイドル活動ではなく、サークル活動です」とのこと。

 一方、大学には、野球サークルだったり、将棋サークルだったり、研究会や同好会も含めると、数えきれないほどのサークルが存在するが、その中で、アイドルコピーダンスサークルが脚光を浴びている理由は何だと思うかを質問してみた。

 「う〜ん、人前に出る活動をしているから、かな?」とは浜川さん。石山さんは、「今、世の中がアイドルブームのため、アイドルに特に注目が集まっているのでは。今まで、“女子大生アイドル”という言葉がなくて、そのうえで、最近、コピーダンスをするサークルが増えてきて、注目が集まったのかなと思います」と話してくれた。

 平賀さんに“アイドル文化”の浸透を感じかを尋ねると、「感じます。大学でも、ゴリゴリのオタクじゃない人も、『アイドルの何々ちゃんがかわいいよね』などと話しています。アイドルが好きなわけではない普通の学生でも、みんな、アイドルのことを知っているんだなと思いました」と大学生の様子を聞かせてくれた。

 「Copia」の今後の予定としては、次回の「UNIDOL」の大会には出場せず、次々回の「UNIDOL」大会へ出場するか否かは平賀さんたちの後輩が決めるそうだ。次回の「UNIDOL」大会は、新入生勧誘の時期などと重なり十分な時間を作ることができず、優勝チームとして準備不足のまま出場するわけにはいかないという判断をしたとのこと。


目標は、夏フェスで青春!


 「UNIDOL」優勝の反響は大きく、ステージに呼ばれる機会も増えたそうだが、平賀さんは、「呼んで頂けたところは、だいだい全部、出演させて頂いています」と話した。浜川さんは「イベントにはたくさん出たいです! 夏フェスにも、ぜひ、呼んで下さい!」と目を輝かせ、石山さんは、「まだ、夏フェスのオファーが来ていないんです。私たちの最後の夏になりますので、夏フェスで、“めっちゃ青春!”みたいなステージが欲しいんです! ぜひ、Copiaを使って下さい!」と声を弾ませた。

 アイドルコピーダンスサークルというものが存在すること自体を知らない人も多いかもしれないが、平賀さんは、「私たちは本当にアイドルも、ダンスをすることも大好きなため、活動しています。もしよかったら、その活動をちらっと見に来て欲しいです。もし、私たちが大好きなアイドルのことを好きになってくれたら、私たちと一緒にアイドルについて語り合いましょう!」とメッセージを送った。(インタビュー・文=竹内みちまろ)


Copia

Copia (写真:竹内みちまろ、2015年5月5日、山下公園にて)



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