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ユニドルってアイドルなの? Tomboys(東洋大学)に聞いてみた

2015年9月3日 9時00分 参照回数:


Tomboys☆

Tomboys☆ (撮影:竹内みちまろ、2015年8月28日、Zepp DiverCity東京にて)


 今、女子大生の間で、“ユニドル”と呼ばれるアイドルコピーダンスサークルが流行っているらしい。アイドルコピーダンスとは、いわゆる“振りコピ(=振り付けのコピー)”のことで、ネットに動画がアップされる“踊ってみた”などではお馴染みかもしれない。

 しかし、ユニドルと“踊ってみた”には、ひとつ大きな違いがある。もちろん“踊ってみた”動画をアップするサークルもあるが、「UNIDOL(ユニドル)」という女子大生アイドルコピーダンスサークルの日本一を決定する大会が開催されており、そこでは、女子大生たちが、観客を目の前にして生のステージパフォーマンスを行なっているのだ。

 2015年8月28日にも、夏の大会の本選となる「UNIDOL2015 Summer」が、都内最大級のライブハウス・Zepp DiverCity TOKYOにて行われた。超満員に膨れあがった会場で、女子大生たちが、プロが使うものと同じ照明や音響設備を利用して、熱いパフォーマンスを披露した。

 この日、「UNIDOL」本選に出場した16チームの中で、協賛企業賞となる振袖オンディーヌ賞に輝いた「Tomboys☆」(トムボーイズ=通称:トムボ/東洋大学)のメンバーたちに話を聞いた。

Tomboys☆

Tomboys☆ (撮影:竹内みちまろ、2015年8月28日、Zepp DiverCity東京にて)


 2010年設立のTomboys☆は、東洋大学・朝霞キャンパスのダンスサークル(メンバーは約20名)。「UNIDOL」には、2014年の夏の大会、2015年の冬の大会に続き、3回目の出場。今回の大会には希望制で参加者を募り、11名(3年生6人、2年生5人)で関東予選を突破し、本選には9名(3年生2人、2年生4人、1年生3人)で臨んだ。学業(実習など)と大会のスケジュールが重なるなどしたメンバーもいたが、チーム一丸となって心をひとつにし、圧巻のパフォーマンスで会場を熱狂させた。

 Tomboys☆は、「順位関係なく全員がステージの上で笑顔で楽しく踊ること」を目標として本選に挑み、「この夏休みに、いっぱい、いっぱい練習しました。また、周りのたくさんの方たちに支えられました。感謝の気持ちをパフォーマンスで伝えるという気持ちでステージに立ちました」

 Tomboys☆の活動については、「1番大きな活動は秋の学祭です。学祭へ向けて練習する中で、このUNIDOLという大会があるので、UNIDOLはUNIDOLでメンバーを募って練習しました」と教えてくれた。

 そんなメンバーたちに、「みなさんはアイドル?」と尋ねてみると、「違います! 普通の女子大生です!」とのこと。Tomboys☆に“恋愛禁止”の掟があるのかについては、「ないです! 普通の女子大生なので!」との返答。普通の女子大生は恋愛をすることもあると思うが、「みなさんの中に彼氏がいるメンバーもいるのですか?」と聞いてみると、「それは、秘密です(笑)」と笑顔を見せた。

 ちなみに、今回の「UNIDOL」本選に出場したメンバーの中にアイドル志望の人はおらず、卒業生たちは「普通の会社員など」をしており、アイドル活動をしたり表現の道に進んだりした人はいないそうだ。

 ただ、ユニドルの流行のためか、友人から「アイドルをやっているの?」と聞かれたことがあるメンバーはいた。そのメンバーは、「サークルで、普通にダンスの大会に出ているだけなんだよ」と答えたそうだ。

 ここでいうアイドルとは“ライブアイドル”のことになるが、Tomboys☆のメンバーたちは、アイドルというよりは、紛れもなく普通の女子大生という印象。

 アイドルと普通の女の子の垣根がなくなりつつあるとも言われているが、メンバーたちは、「プロはプロだと思います」、「見ている方からしたら、なくなりつつあると感じるのかもしれませんが、踊っている本人からしたら、プロと一般人は違うと痛感します」、「本当にステージの上で歌って踊ることはすごく大変なのだなと、ステージに立つたびに思います」などと、ステージに立った経験を持つ人ならではの率直な感想を教えてくれた。

 確かに、この日、Tomboys☆は10分間のパフォーマンスを披露したが、スペシャルゲストとして出演したプロのライブアイドルである東京パフォーマンスドールは、途中にユニットパート(=全員が出演するわけではなく、ソロや少人数でステージに立つパート)を挟むにせよ、ライブでは90分間ノンストップで踊り続ける。前回の「UNIDOL」にチーム負けん気として出演したアップアップガールズ(仮)は、ホノルル駅伝を完走した後にさらにライブを行ったりもする。もちろん、仮に東京パフォーマンスドールやアップアップガールズ(仮)と同じことが出来なくても引け目を感じる必要はないと思うが、アイドルが大好きで、その上で、自分もステージに立つことで初めて実感することができる“アイドル”という言葉の重みがあるのかもしれない。

 メンバーたちは、「アイドル文化を広めることが、この大会のコンセプトのひとつだと思いますので、これを機にアイドルを知ってもらいたいです」とメッセージを送った。(インタビュー・文=竹内みちまろ)


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