2019年4月2日 18時30分 参照回数:
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
高校・中学校のダンス部日本一を決める大会「DANCE STADIUM」の春の公式大会「第12回 日本高校ダンス部選手権 新人戦(2019年) 東日本大会」のビッグクラス(13名以上)が2019年3月29日、横浜文化体育館(神奈川)にて開催され、千葉敬愛高校が優勝した(ベストビジュアル賞とのW受賞)。2位は神奈川県立川和高校、3位は東京都立福生高校。
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
「新人戦」は、日本の高校ダンス部に所属する高校1年生のみが出場できる大会。ダンススタイルはオールジャンルとなり、2名から12名のスモールクラスは26日に神奈川・川崎市内にて開催され、駒澤大学高校(東京)が優勝した。
ビッグクラスでは、全60チームが1分半から2分以内の制限時間の中でパフォーマンスを披露。千葉敬愛高校は「強い女性」をテーマにした作品で会場を魅了し、表彰式後、「優勝とベストビジュアル賞を頂けて嬉しいです。今日はたくさんの方に見て頂いて、いい経験になりました」と声を弾ませた。会場には大応援団が駆けつけていたが、「お忙しい中、遠いところまで応援に来てくださりありがとうございました。これからも結果で恩返しできるようにがんばります」と感謝。パフォーマンスでよかった点を尋ねると「全部」とにっこり。今後の目標は「全国制覇」で、「どの大会に出てもいい結果が残せるような作品をたくさん作りたいと思います」と新しいシーズンの目標を言葉にした。
表彰式では講評が行われた。審査員からは、音楽に対する考え方についてのアドバイスが語られた。具体的には、「踊り」と「音楽」は「イコール」であることが説明されたうえで、音楽に“振り付け”を付けるのではなく、「音楽を愛してそこにダンスが乗ってくるという考え方に変えると、もう少し、伝わり方が変わるのではと思いますし、音楽に対する選曲も変わるし、作り方も変わってくるのではと思いました」。音楽を強引にストーリーに結びつけようとしている作品や、音楽という点では“ここで結末にはしないでほしい”というところで無理に終わらせている作品などもあり、出場者たちが踊りが好きで踊っていることは伝わってくるものの、「音楽がないと踊りは生まれてこなかった」ことをふまえたうえでダンスをしたら、「成長する度合いが変わってくるのでは」とアドバイスが送られた。
総評では、「今日の結果なのですが、自分たちが見せたいものを見せた学校が賞を取ったのでは、という結果になりました」と告げられた。大会としては、年々、レベルが上がっているため「賞を取るのが難しくなっているのが現実です」、「“ただ踊って作品を出すだけ”では太刀打ちできない状況になっています」と告げられた。「ですが、ダンスは自分で楽しむことが大事だと思います。勝ち負けに翻弄されてしまうと、ダンスをすることが苦痛になってしまうことも、もしかしたら、あるかもしれません。なので、『ダンスを踊ることを自分が楽しいでほしい』と、最近すごく思っています」とも。“マスコミや世間の注目が高校ダンス部に対して高まっている”という内容の話はなかったが、「大人はちょっと勝手なところがあります。例えば、SNSとか、ニュースとか、雑誌とかでも、『今回はどこどこの学校がすごい』とか、『優勝候補はどこどこだ』などと勝手なことを言います。そういうことに惑わされずに、自分たちのダンスを、自分たちの個性や見せたいものを追求して、『私たちはこれをお客さんに伝えたい』という気持ちでダンスをやって頂きたいと思います」と語られた。夏の大会に向けても、“大人”の声に振り回されず、「自分たちのダンスを、自分たちの仲間を信じてやって頂けたら」と願いが語られた。(竹内みちまろ)
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千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
千葉敬愛高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
2位の神奈川県立川和高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
2位の神奈川県立川和高校ダンス部(写真::竹内みちまろ、2019年3月29日、横浜文化体育館にて)
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