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鎮西高校ダンス部、「Legend Tokyo」で高校日本一に輝いた作品を披露

2018年8月23日 1時20分 参照回数:

鎮西高校ダンス部

鎮西高校ダンス部 (写真:竹内みちまろ、2018年8月19日、東京国際フォーラム)

 NHK紅白歌合戦にも登場した大阪府立登美丘高校の“バブリーダンス”がお茶の間に浸透してから、「高校ダンス部」の活躍が目覚ましいが、登美丘高校以外にも全国には無数の強豪校ダンス部がひしめき合い、自分たちの作品を完成させようと、練習に励んでいる。



鎮西高校ダンス部

 今回は、その中から、熊本県の鎮西高校ダンス部を紹介したい。

 鎮西高校ダンス部は創部5年目で、部員は98名(3年生:28名、2年生:31名、1年生:39名)。平成26年度、普通科の中にダンスコースを創設。ダンスコース設立と同時にダンス部も創部。今年度より「コース制」を引き継ぐ形でさらに個性を伸ばす「選択科目制」が導入された。ダンス部員の2、3年生はダンスコースの生徒で、1年生は「芸術・ダンス・舞台系科目」の中のダンス類型を選択している生徒。さまざまなジャンルのダンスを一流講師から週6時間の授業と部活動で基礎から習得できる。部活の練習は夕方の5時までと短時間で成果をあげている。

 1年目は21人でスタートし、年を追うごとに部員も増えている。2016年4月の熊本地震後、神奈川県内で開催された、日本の高校部活チーム日本一を決定する「第4回日本ダンス大会」に出場し、みごと日本一に輝く。熊本地震を経験した生徒たちの「祈り」によって生まれた作品が今なお印象に残る。2018年6月の「第6回日本ダンス大会」(千葉県内で開催)で優勝。同校は男女バレーボール部も有名だが、ダンス部も全国的な強豪で、学校でも、バレーボール部を追う形で注目を集めていると聞く。

 その鎮西高校ダンス部が2018年8月19日、東京国際フォーラムにて開催のダンス振付コンテストの最高峰として知られる「Legend Tokyo Chapter.8」(18日、19日開催)に、Teens GUESTとして出演した。女性歌手の日本語楽曲に乗せ、10代の少女の等身大の葛藤を表現する作品「女子欲〜Teenage Desire〜」(振付:Shu-hey)を披露し、会場を魅了した。

 日本ダンス大会で2度の優勝を経験しているチームリーダーとヒロインを演じた2人の3年生に話を聞くと、「女子欲〜Teenage Desire〜」を作り上げるうえで、「歌詞に合った表情を25人全員で揃えたり、細かな指先の動きや、見ている人に感動を与えられるような表情を頑張りました」と教えてくれた。練習の際に動画を何度も撮り、細かい動きまで揃えたそう。「今回の作品は伝えることが一番重要なので、どうしたら観ている人に感動を届けられるかということを大切にしました」とも。

 「Legend Tokyo Chapter.8」のステージでどんな気持ちで踊ったかを尋ねると、「こんな舞台で踊ることができることは当たり前ではないので、その環境に感謝しながら、親や先生方への感謝の気持ちをもって、大切に踊りました」と振り返り、「被災者の方に少しでも元気を与えられるように心を込めて踊りました」、「熊本代表として、震災に遭った方々の思いを背負って踊りました」と教えてくれた。

 鎮西高校ダンス部の目下の目標は、「第8回全日本高等学校チームダンス選手権大会」(全国決勝大会が9月16日に北九州メディアドームにて開催)の小編成部門(12名以下)と大編成部門(13名以上)の両方で優勝すること。

 現在、高校のダンス部が、有名アーティストとコラボしたり、「第100回全国高校野球選手権記念大会」のMVに出演するなど多彩な活躍を見せている。メンバーたちに、2020年の東京オリンピックの開会式やMVに高校ダンス部が出演することになったら出たいかと聞いてみると「出たいです!」と元気に声を揃えた。

 チームリーダーを務める3年生の部員は、「今までたくさんの応援や支えをありがとうございました。これからもみなさまに愛される鎮西高校ダンス部をめざし、頑張りますので、応援をよろしくお願いします」とメッセージを送った。(竹内みちまろ)


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鎮西高校ダンス部

鎮西高校ダンス部 (写真:竹内みちまろ、2018年8月19日、東京国際フォーラム)


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