ユニボーイ2016が熱狂、男子大学生がアイドル界に旋風を巻き起こす?


2015年5月31日 23時25分 参照回数:



ユニボーイ2016

ユニボーイ2016 (写真:竹内みちまろ、2016年5月24日、新宿ReNYにて)


 かつては高嶺の花であったアイドルが、AKB48のブレイク以降、身近な存在になったと言われている。現在では、普通の女の子たちが、「踊ってみた」動画をWEB上にアップしたり、アイドルカフェやメイドカフェに入店して自分もステージに上がったり、ライブアイドルや撮影会モデルの活動を行っていたりしている。「ラブライブ!」が放送されてからは、アニメ好きの仲間たちとコスプレパフォーマンスユニットを組んで活躍する女の子たちも増えた。

 ただ、「アイドル」と言った場合、暗黙の了解として「女性アイドル」を指すことが多いのも事実だ。しかし、ジャニーズアイドルをはじめ、男性アイドルも無数に存在し、絶大な人気を得ている。

 そんな「男性アイドル」にスポットライトを当てたイベント「UNIBOY2016」(ユニボーイ2016)が、2016年5月24日、ライブハウス・新宿ReNY(東京)にて開催された。「ユニボーイ」は、男子大学生アイドルコピーダンスサークル日本一決定戦で、今回が初開催。9チームが出場し、アイドルの楽曲をコピーしてパフォーマンスを行った。

 「ユニボーイ」とはどんなイベントで、今後、どのような展開を見せるのか。

 「ユニボーイ」を主催する「日本学生アイドルプロジェクト」のメンバーでUNIBOY実行委員の後藤友里恵さん(昭和女子大学4年/22歳)に話を聞いた。

 「日本学生アイドルプロジェクト」は、「ユニボーイ」と、女子大生アイドルコピーダンスサークル日本一決定戦の「UNIDOL」(ユニドル)、女子高生アイドルコピーダンスサークル日本一決定戦の「Highdol」(ハイドル)の3つのイベントを運営する学生団体。「日本学生アイドルプロジェクト」は、直近のユニドルの大会(「UNIDOL2015-16 Winter」/2016年2月15日)の終了後、各イベントを運営していた実行委員会をまとめる形で設立され、今回の「ユニボーイ」が発足後、初の主催イベントとなった。

 「ユニボーイ」が開催されたキッカケは、ユニドルを見に来ていた1人の男子大学生が言った「僕も出たい!」というひと言だったという。UNIDOL実行委員会で検討し、試しに一度やってみてもよいのではと意見がまとまった。しかし、果たして出場チームが集まるのかなど予想がつかなかったため、6チーム以上集まれば開催するとして、Twitterで出場チームのエントリーを呼び掛けた。予想以上の反響があり、9チームの強者たちが名乗りをあげた。2月の「ユニドル」全国大会にて、「ユニボーイ」の開催が発表された。

 「日本の女性アイドルの楽曲のコピー」に限定している「ユニドル」に対して、開催された「ユニボーイ」では、多くのチームが、日本の男性アイドルに加えて、女性アイドル、アーティストたちの楽曲のコピーを行った。

 ユニボーイを「日本の男性アイドルの楽曲のコピー」に限定しなかった理由を尋ねると、後藤さんは、「出場チームがどんなセットリストを出してくるのかも想像できない状態でした。第1回大会ということもあり、基本的にはルールを作らないでやろうということになりました」と経緯を話してくれた。

 また、「ユニボーイ」では、コピーダンスパフォーマンスだけではなく、自分たちをアピールするための「アピールタイム」も10分間の持ち時間の中に設けた。「ステージのエンターテインメント性が高いことがユニボーイの特徴です」と聞かせてくれた。

 後藤さん自身も2015年の夏に開催された「ユニドル」の大会に、出場チームの一員として参加している。その後、運営に興味を持ち、実行委員となった。

 後藤さんは、今年2月に「ユニボーイ」の開催が発表されてから、出場者たちと面談をしたり、アドバイスを送ったりしながら、ユニボーイ出場チームの成長を見守ってきた。

 「男の子って、ダンスの伸びしろが高いんです。私もダンスをやっていたのですが、男の子は本当に短期間で、驚くほどに上達します。最初はぜんぜん踊れなかった子もいましたが、練習動画が送られてくる度に、どんどん踊れるようになっていて、どんどん輝いて行くんです!」と笑顔を弾けさせた。

 数か月に渡りユニボーイ出場者たちを見守ってきた実感を、「女の子も、男の子も関係なく、ステージに立てばみんな輝くのだなと思いました」と教えてくれた。

 「ユニボーイ」開催の背景には、「今まで男性アイドルにスポットライトが当たっていなかったので、男性が輝ける場所を作りたい」という思いがあったそうだ。

 後藤さんは、「今まで自分をアピールできなかった男の子たちがユニボーイを通して自分が輝ける場所を見つけたり、ユニボーイに関わることで自分の魅力を増してく男の子たちが増えていったりして欲しいです」と目を輝かせた。

 また、「『僕なんて……』と思っている男の子ほど、勇気を出してステージに立って欲しいです。ステージに立つとみんな、本当に、顔つきが変わってくるんです。女の子には『自分のかわいさをたくさんの人に見て欲しい』という気持ちがあるのですが、男の子にも、『自分のかっこよさを色んな人に見て欲しい』という気持ちを持って欲しいなと思います」とも。

 そんな思いを受けて開催された第1回の「ユニボーイ」だが、ステージに立った9チームはみな、観客を驚かせるほどのハイクオリティのパフォーマンスを披露し、超満員に膨れあがった会場を熱狂させた。

 後藤さんは「第2回大会もやりたいです」と笑顔。「ユニドル」では、ユニドルチームが集まって、順位をつけずにステージパフォーマンスを披露する「UNIDOL卒業コンサート」などのスピンオフ企画も行っているが、競技として行われる本大会ではなく、順位を決定しないスピンオフ企画でなら、ユニボーイとユニドルの共演も「もしかしたら、あるかもしれません」とも。

 また、例えばAAAなどをコピーする男女混成チームがユニボーイやユニドルに参戦する可能性について尋ねてみると、「私見ですが、そのときは、男女混成チームだけで行うアイドルのコピーダンス大会になるのかなと思います。そうすれば、同じ土俵で競い合うことができますので」と話してくれた。

 このところ、女子大生の間でユニドルがムーブメントとして急激に盛り上がっている。しかし、次に輝くのは、膨大なポテンシャルを秘めているという男子大学生たちかもしれない。(インタビュー・文=竹内みちまろ)

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