ミニシアター通信


「まなみのりさ」が東京でファンを増やしている理由とは?


2015年1月13日 19時44分 参照回数:


まなみのりさ

まなみのりさ (写真:竹内みちまろ、2015年1月10日、Morph-Tokyoにて)


 「知っているご当地アイドル」を尋ねれば多くのアイドルファンが名前を挙げるであろう「まなみのりさ」。2007年に広島でデビューした3人組だ(谷野愛美・まなみ、岡山みのり、松前吏紗・りさ)。2011年にはご当地アイドル日本一を決定する「U.M.U. AWARD2011」でグランプリを受賞するなど活躍を重ね、全国的な知名度を得ている。

 その「まなみのりさ」が、2014年4月に広島から上京し、東京を拠点に活動を開始した。2015年1月10日には、東京での1年3か月ぶりとなるワンマンライブ「まなみのりさ 3rd ワンマンLIVE in TOKYO "MMRe:start"」(六本木・Morph-Tokyo)を開催。チケットを早々にソールドアウトさせ、当日は、超満員の会場で熱狂のパフォーマンスを披露した。

 「まなみのりさ」はなぜ東京でファンを増やし続けているのか。1月10日、Morph-Tokyoを訪れて、リハーサル前の3人に話を聞いた。

 日本武道館公演という夢を実現させるため、また、東京で大きくなることで広島に恩返しをするため、固い決意を持って上京した3人だが、東京に来てからは、辛い時間が続いた。上京後、複数のアイドルが交代でステージパフォーマンスを行うライブイベントなどに出演し始め、当初は、広島時代からのファンも多数詰め掛けていたが、距離の問題もあり、毎回来ることができないファンも増えてきた。しばらくして、「広島でライブをすれば会場が埋まるのに、東京だと難しい」(まなみ)という状態に。「まなみのりさって、知られていなかったんだ」(まなみ)と痛感した。

 パフォーマンス面でも試行錯誤が続いた。みのりは、「まなみのりさのライブを見たことがない人がたくさんいました」と振り返り、「だからこそ、東京で、“まなみのりさはこうなんだ”ということを定着させるため、初めの時期は同じセットリストで、同じ曲をひたすらやっていました。“この曲が聞こえたらまなみのりさだ”と覚えてもらいたいなと思いました」「“まなみのりさは歌って踊るんだぞ”ということを出したい気持ちが強かったです」と当時の心境を明かした。個人としても、ユニットとしても高い歌唱力とダンススキルを持つ3人だが、しかし歌唱力やダンススキルを提示するだけでは、「“へえ、まなみのりさって、凄いね”としか思ってもらえないことに気がつきました」(みのり)。

 りさは、「広島のみんなは私たちのことを温かく応援してくれます。だけど、東京には同じ夢を追いかけるアイドルさんがたくさんいます。その中で、どうやって自分たちのスタイルを見つけ、自分たちを覚えてもらうのか、そのためにはどうすればいいかを3人で考えるようになりました。色々と試した結果、“楽しむこと、楽しんでもらうことが一番だよね”という、まなみのりさのスタイルを見つけることができました」と、試行錯誤の結果、自分たちのスタイルを見つけたことを語った。

 みのりも、「何がダメなのだろうと色々と考えたときに、凄さとかを見せるのではなく、その場にいたみんなに楽しかったと思ってもらうことが、自分たちにとってもいいということに改めて気がつきました。それからは、ライブに対する意識が変わりました」と紹介。具体的には、「イベントで共演するアイドルさんや、共演者のファンの方などのことも考えて、“ここは盛り上がる感じの曲をやった方がほかのアイドルさんのファンの方にも楽しんで頂けるのでは”など細かいところにまでしっかり考えるようになりました」(みのり)とのこと。みのりは、「楽しいと思ってもらえるライブを作るという方向性が定まってからは、迷いがまったくなくなりました」と笑顔を見せ、「それからは、“へえ、まなみのりさって、凄いね”から、“まなみのりさのライブ、楽しかった!”に変わってきました」と来場者の反応にも変化が起き始めたエピソードを語った。

 自分たちのスタイルを見つけ、迷いをなくしてからの3人の快進撃は、2014年12月に、ひとつの形となって実を結んだ。12月26日深夜25時50分(27日1時50分)から放送された「アイドルお宝くじ」(テレビ朝日)にて、全国から集結したアイドル10組がカバー曲のパフォーマンスを披露しファン投票で1位を決定するライブイベント「日本全国アイドル大集合スペシャル 〜お宝カヴァーしNIGHT〜」の模様が放送されたが、まなみのりさが、優勝を果たしたのだ。

 アップアップガールズ(仮)、HR、Especia、さんみゅ〜、GEM、しず風&絆〜KIZUNA〜、Negicco、palet、WHY@DOLLとの競演となったステージに立つ前、みのりは「勝ちたいけど、みんなが楽しくライブをするのが一番」と声を掛け、3人で心を合わせた。自分たちのスタイルを貫いた結果、他のグループのファンの心をも鷲づかみにした。3人にとって、上京してからの2014年は、辛い涙や悔し涙を流し続けた時間となったようだが、みのりは「今年の最後にいいことがありました」と歓喜の涙を浮かべた。

 そんな2014年が明けて開催された1月10日のワンマン「"MMRe:start"」は、タイトルに“リスタート”とあるように、3人にとっては、ゴールではなく、再出発のためのライブとなった。開演前、まなみは、「楽しんでもらうことプラス、盛り上がったり、雰囲気を感じたり、歌詞を聴いてもらったりと、色々な感情を楽しんでもらえるライブ構成になっています。また、“まなみのりさは、まだ、まだ、次がありますよ!”ということを見せるワンマンにもなっています。これまでのワンマンでは、そのワンマンだけで完結させてしまうところがありました。自分たちも“ああ、終わったね”と満足し、ストップしてしまうことがありました。これまでの経験で、その時間がもったいないということに気がつきました。今回のワンマンでは、“今日が終わったらまた明日がある”という強さを示したいです」と笑顔で語った。

 まなみの言葉通り、熱狂のパートで始まったライブでは、3人がしっとりと歌詞を聴かせたり、ムードのある楽曲の中でダンスを魅せたり、会場が一つになってアップテンポの中で踊ったりとファンを飽きさせない構成で、時間はあっという間に過ぎていった。間奏の途中で、いきなり会場の全員で記念撮影を敢行したり、メンバーが会場のファンを巻き込んでニコ生を見ている家族にメッセージを送るなど、ライブ会場の一体となった興奮と楽しさが、会場の外にまで広がる時間を実現させた。りさが「東京に出てきてから、自分たちが甘かったことを知りました」と東京での暮らしを回想するなど、3人からのメッセージもファンに伝えた。最後は、異例のダブルアンコールまで沸き起こった。

 ライブでは、次の東京でのワンマンライブが発表されるというサプライズもあった。日程は、今年7月4日で、会場はshibuya-duo(東京・渋谷区/キャパ700名)。150名のMorph-Tokyoをソールドアウトさせた3人だが、次のワンマンで約4.5倍の数のチケットを完売するという目標を設定した。みのりは「挑戦ですし、正直、ハードルは高いです。でも、無謀といわれたくはありません」ときっぱり。

 「楽しいと思ってもらえなきゃ、次も来たいとは思ってもらえませんから」と笑みを浮かべる3人に、迷いはない。(インタビュー・文・写真=竹内みちまろ)


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