AKB48やモーニング娘。、ももいろクローバーZなど、人気の女性アイドルユニット。熱狂的に応援するファンも多く、ヲタという言葉が使われることもある。ただ、女性アイドルユニットを支持するファンは、一般的には男子が多いと思われているかもしれない。しかし、女子たちのアイドル愛も凄いのだ。
そんなアイドルを愛する女子たちのイベント「UNIDOL（ユニドル） 2014 Summer」の決勝大会が2014年7月9日、東京・品川ステラボールにて行われた。ユニドルは、女子大学生サークルによるアイドルのコピーダンスコンテストで、年々規模を拡大し、今回で4回目。
この日は、同日に行われた敗者復活戦で勝ち上がった3チームを加えた12チームが、10分間のパフォーマンスを披露した。ダンス、表現力、一体感、構成、来場者をどれだけ魅了したかの5つの基準で審査され、審査員による選考と来場者投票の結果、各賞が決定された。
結果は後述するとして、何よりも、ステージにあがった女子大生たちのパフォーマンスのレベルがどのチームもすこぶる高かった。
メジャーを目指すアイドルたちの登竜門的なライブ会場である1900人収容のステラボールに立った女子大生たちは、10分間の中で最大のパフォーマンスをしようと、披露する楽曲の構成からメンバーの入れ替え、中には、全楽曲衣装替えや、プロ顔負けの早着替えをこなすサークルも。また、京都女子大学の「Cotton Candy」は、ほとんどのグループが時間いっぱいを楽曲に費やす中、MCタイムに時間を割き、寸劇に仕立てた関西弁・京都弁講座で会場をあおり、イベントを盛り上げた。ユニドルがダンスチームによるダンス競技会ではなく、女子大生アイドルたちのコンペであることを印象づけた一幕となった。
グランプリに輝いた上智大学「SPH mellmuse」は、ユニドルには初回から参加し、これまでの成績は3位、2位、2位。今回、悲願の初優勝をはたしたが、「もちろん連覇したいです。まだ連覇しているグループがないはずなので、初の連覇達成ができたらと思います」と次なる目標へ闘志を燃やした。また、2位の日本大学芸術学部「ドルクラ☆」は、表彰式で、「悔しいです。優勝を目指していました」と涙を流した。「ドルクラ☆」をはじめ多くのチームが優勝を目指し、戦うためにステラボールに来ていたことが伝わってきた印象的な場面だった。
そんな女子大生たちのステージでの輝く笑顔に会場のボルテージは急上昇。チームによって、メンバーの個性やパフォーマンスの構成、応援団の有無などは千差万別だったが、女子たちのアイドルへの愛が弾けた決勝大会となった。
また、イベントの最後には、サプライズで、次回大会となる「UNIDOL 2014 Wintter」の決勝大会が2015年2月12日に「お台場Zepp Diver City」で開催されることが発表された。各地で地域予選なども行われる。
アイドルが好きな女子たちも、そんな女子たちを応援したい男子たちも、ユニドルをチェックしてみてはいかがだろう。
【UNIDOL 2014 Summer決勝大会結果】
グランプリ：上智大学「SPH mellmuse」
●セットリスト
M1：ブレインストーミング（モーニング娘。）
M2：仮契約のシンデレラ（私立恵比寿中学） ＊課題曲
M3：都会っ子 純情（℃-ute）
M4：重力シンパシー（AKB48）
M5：ファーストラビット（AKB48）準グランプリ：日本大学芸術学部「ドルクラ☆」
●セットリスト
M1：流れ星（愛乙女★DOLL） ＊課題曲
M2：無限大少女∀（Cheeky Parade）
M3：Future Diver（でんぱ組.inc
M4：女子力パラダイス（SUPER☆GiRLS）
M5：nerve（BiS）3位：東洋大学「Tomboys☆」
●セットリスト
M1：ぱみゅぱみゅレボリューション（きゃりーぱみゅぱみゅ）
M2：いちごパフェ（アイドルカレッジ） ＊課題曲
M3：プリプリSemmerキッス（SUPER☆GiRLS）
M4：Cheeky Dreamer（Cheeky Parade）
M5：オキドキ（SKE48）特別賞：
埼玉県立大学「MayBe」（タダコピ賞）
明治大学「Copia」(表参道MODE賞)
法政大学「チームえびくろ」（振り袖オンディーヌ賞）
武蔵大学「LolliPop」（サンリオピューロランド賞）
京都女子大学「Cotton Candy」（Facebook賞）
早稲田大学「わこー！プロジェクト」（DHCコミュニケーションスペース賞）