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(248)平家一門の都落ち

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登場人物:平宗盛、平維盛ほか

 平家が都落ちする中、池殿・平頼盛が平家を見すてて都に戻りました。

 そのようなことがあるうちに、小松殿・平維盛の兄弟6人や君達ら1000騎が、淀の六田河原で、安徳天皇の行幸に追い付きました。

 平宗盛は小松殿の勢力の合流をひとかたならずよろこび、「どうした、今までの遅参は」と問いました。維盛は、「幼い子たちがあまりにも慕い、子ども達をなだめているうちに、思いのほか遅参しました」と答えました。宗盛は、「どうして子の六代殿を連れてこなかったのだ。留め置くとは、なんとも大胆な決断」と驚くと、維盛は「行く末とて、頼もしくはありません」と、答えるのもつらそうに涙を流しました。

 落ち行く平家の面々は、

平宗盛(清盛3男、平家棟梁)
平時忠(清盛妻時子の弟、高倉天皇母建春門院平滋子の兄)
平教盛(清盛弟)
平知盛(清盛4男)
平経盛(清盛弟)
平清宗(宗盛嫡子)
平重衡(清盛5男)
平維盛(清盛嫡孫)
平資盛(維盛弟)
平通盛(教盛嫡子)

 殿上人では、

平信基(清盛妻時子の従兄弟)
平時実(時忠嫡子)
平清経(維盛弟)
平有盛(維盛弟)
平忠房(維盛弟)
平経正(経盛嫡子)
平行盛(清盛次男子、重衡の養子)
平忠度(清盛末弟)
平知章(知盛子)
平教経(教盛子)
平師盛(維盛弟)
平清定(清盛養子)
平清房(清盛8男)
平経俊(経盛子)
平業盛(教盛子)
平敦盛(経盛末子)
藤原尹明(まさあきら)

 僧では、

二位僧都専親
法勝寺執行能円
中納言律師仲快
経誦阿闍梨祐円

 武士では、受領、検非違使、衛府、諸司の尉など160人、都合7000騎。これは、この3年の間、東国・北国の度重なる戦で討ちもらされ、わずかに残った者たちでした。

(2011年12月30日)


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