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そもそも、源頼政は、摂津の守・頼光の5代目、三河の守・頼綱の孫、兵庫頭・仲政の子。
頼政は、保元の乱の時も、味方に先駆けていましたが、たいした恩賞に預かりませんでした。平治の乱では、親類を捨てて後白河法皇方に味方しましたが、そのときも、恩賞をおろそかにされました。頼政は、長く大内守護でしたが、昇殿はゆるされませんでした。
頼政は、年老いてから、述懐の和歌を一首詠み、ようやく昇殿がゆるされました。その和歌は以下。
人知れず大内山の山守は
木がくれてのみ月を見るかな
この歌で昇殿を許され、頼政は、正下の四位にしばらくいました。頼政は、なお昇進を心にかけ、また、歌を詠みました。
上るべき便り無き身は木の下に
しえを拾いて世を渡るかな
そうして、頼政は三位に叙されました。やがて出家し、源三位入道頼政となり、今年75歳(77歳?)になりました。
(2011年11月28日)
(150)源頼政の鵺(ぬえ)退治、その1
(151)源頼政の鵺(ぬえ)退治、その2
(152)源頼政の鵺(ぬえ)退治、その3
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