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【女子コラム】でんぱ組、BANZAI JAPAN、Chuning Candyらが熱狂のステージ

2018年3月6日 23時55分 参照回数:

でんぱ組.inc/写真:河邉有実莉(WATAROCK)

でんぱ組.inc/写真:河邉有実莉(WATAROCK)


 2018年3月4日、EXシアター六本木にて開催された、「でんぱ組.inc Road To 愛踊祭2018 ~全世界IDOL応援PROJECT~」を観に行ってきました。

 2015年に始まり、今年で4年目の開催となる「愛踊祭(あいどるまつり)」は、全国のアイドルが、課題曲としてアレンジされた国民的アニメソングを、それぞれの振り付けで歌って踊り、優勝を目指すコンテストです。

 この日のイベントは、そんな愛踊祭2018を盛り上げるためのプレイベント。アンバサダーのでんぱ組.incはもちろん、去年の優勝グループSPL∞ASHや、ベボガ!、虹のコンキスタドールなど、今注目のアイドルグループさんたちも応援に駆けつけていました。

 プレイベント、ということでしたが、開演から終演までの3時間があっという間に感じられるほど密度が濃く、本当に楽しいひとときでした。事細かに全グループの紹介をしたいくらいですが書ききれないので、とくに「これは新しい!」と思ったアイドルグループを取り上げてみたいと思います。

BANZAI JAPANが圧巻のステージ

BANZAI JAPAN/写真:河邉有実莉(WATAROCK)

BANZAI JAPAN/写真:河邉有実莉(WATAROCK)


 まず、オープニングのあとトップバッターは、昨年の関東大会ファイナリストのBANZAI JAPAN。グループ名からもわかるように、まさに「日本」をモチーフにしたアイドルです。

 和風テイストだけど、しっかりと刻まれるビートが現代的な、壮大なインスト音楽をバックに登場した14人のメンバーたち。浴衣をベースとした赤と白の衣装に身を包み、日本の国旗を思わせるデザインの扇を手に、袖を振って走りながら軽やかに踊ります。踊る、というよりも、舞う、に近い。これまで思っていた「アイドル」の枠を飛び越えたステージに、一気に引き込まれてしまいました。

 大きく力強い動きの合間にピタッと止まる動きがあったり、一人だけが動いてあとのメンバーは座る動作だったり。人数は多いけれど、だからこそ強弱がついて、すごく効果的に「静」と「動」を使い分けている。流れるような全体の動きも綺麗。でも、ところどころに入る、シンプルだけどアイドルらしい、大きく左右に動くステップなんかがとても可愛い。

 日本本来の姿というより、バンザイ、サムライ、寿司みたいな、外国から見た日本のイメージを形にしたようなグループで、これまでありそうでなかった。日本発信なのに、あえて世界でのイメージを採用してるコンセプトが、面白いと思いました。2020年東京オリンピック公式サポートアイドルが目標とのこと。ぜひそうなってほしいです。

沖縄発のChuning Candyにも注目

Chuning Candy/写真:河邉有実莉(WATAROCK)

Chuning Candy/写真:河邉有実莉(WATAROCK)


 もうひとつ、ぜひご紹介したいと思ったのは、沖縄発のアイドルグループ、Chuning Candy。7人のメンバー全員がモデルさんみたいに綺麗で、登場の仕方もファッションショーのようでした。衣装も、ゆったりしたTシャツにショートパンツという、アメリカンでボーイッシュな感じ。でも、全員肩より長いストレートヘアーが女の子らしい。

 平均年齢16歳なのに、日本のアイドル的な「可愛さ」とはまた違った「大人っぽさ」を持っていて、でもやっぱりその中に「可愛い!」と思わせる瞬間がたくさんある、という感じ。歌もダンスも洗練されていて、本当にクオリティが高い。メンバーにハーフの子がいて、歌詞にときどき出てくる英語のフレーズを担当しており、発音も完璧。

 このグループは昨年の愛踊祭で審査員特別賞を受賞し、決勝大会出場をきっかけに、なんとポニーキャニオンからのメジャーデビューが決まっています。3月21日発売、デビュー曲となる「Dance with me」は、曲調も最近のダンスミュージックという感じで、とてもかっこいい。洋楽やK-POPを思い起こさせる雰囲気を持ちながら、でも、日本産で、新しい!という感じがしました。

でんぱ組.incがトリ

でんぱ組.inc/写真:河邉有実莉(WATAROCK)

でんぱ組.inc/写真:河邉有実莉(WATAROCK)


 そして最後に、トリを飾ったのはもちろん、でんぱ組.inc。ずっとライブを観てみたいと思っていたので、生で観られるなんて感激でした。客席も「待ってました!」とばかりの歓声と盛り上がり。メンバーそれぞれの色のサイリウムで、カラフルに埋め尽くされた会場に、息ぴったりの合いの手。ああ、このグループは本当に愛されてるんだと感じました。

 会場の熱気を保ったまま、「破!to the Future」「NEO JAPONISM」など、次々とアップテンポな曲が続きます。どの曲も、とにかく元気いっぱい! 会場の端にいるお客さんも楽しめるようにステージを走り回り、みんなに手を振り、笑顔も眩しい。他のグループもエネルギッシュだったけど、元気というキーワードは、でんぱ組.incが一番ぴったりだと思いました。

 4月4日発売となる新曲も披露し、会場の盛り上がりも最高潮に。新曲、「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」は、お洒落なピアノのイントロから始まり、アップテンポだけど音数は少なめで、高音の声が綺麗に聴こえる曲。それまでのパフォーマンスともまた違って、ひとりのメンバーが倒れる動作をほかのメンバーが支えるといった、組体操のような動きも入っていて、ミュージカルを観ているような気持ちになり、すごいと思いました。

愛踊祭2018のエントリーもスタート


 この他のグループも、それぞれにテーマがあって、観客を引き込む魅力がありました。個人的には、この日のステージは、アイドル好きの方はもちろんですが、「アイドルってあんまり」って思っている人にこそ、見せたかった。「これぞアイドル!」といった王道のアイドルさんは本当に可愛くて、見ているだけで幸せな気持ちになるし、一方で「こんなグループもあるんだ!」と固定概念を覆すようなステージもあって、食わず嫌いしてしまったら、もったいない!と思いました。

 愛踊祭2018のエントリー期間も、ちょうど始まっているとのこと。今年の課題曲は、なんと、『美少女戦士セーラームーン』の主題歌「ムーンライト伝説」。90年代に子供時代を過ごした女の子なら誰もが知っているこの曲、ヒャダインさんのアレンジで、どんな風に生まれ変わるのか楽しみです。

 今年はどんなグループが出場して、それぞれの「ムーンライト伝説」を見せてくれるんだろう。そして、今は誰も知らないアイドルグループが、もしかしたら、この大会をきっかけに新しい未来を手に入れていくかもしれない。

 愛踊祭、2018年も、ぜったい見逃せない大会になること間違いなしです。(みゅう https://twitter.com/rekanoshuto13

【愛踊祭(あいどるまつり)】とは

"全国のアイドルが国民的アニメソングをカバーするコンテスト”。毎年、日本全国から200組以上のグループが、自分たちで課題曲に対してオリジナルの振付を行い、歌唱・パフォーマンスを通してアイドルの魅力を全国規模で広め、競い合う、アイドル達の頂上決戦。そして今年で4年目の開催となるその「愛踊祭2018」のアンバサダーに、2015年、2016年に続き『でんぱ組.inc』の3回目の就任が決定した。

愛踊祭2018オフィシャルサイト:https://idolmatsuri.jp/

【公演概要】
でんぱ組.inc Road To 愛踊祭2018 ~ 全世界IDOL応援PROJECT ~

[名古屋公演]
日時:3月3日(土) 開場16:15 / 開演17:00
会場:名古屋ボトムライン
出演:でんぱ組.inc / つばきファクトリー / ゆるめるモ!/ P.IDL NAGOYA
MC:でんぱ組.inc

[東京公演]
日時:3月4日(日) 開場16:30 / 開演17:30
会場:EXシアター六本木
出演:でんぱ組.inc / 虹のコンキスタドール / ベボガ! /アップアップガールズ(2)/BANZAI JAPAN / Special Act (SPL∞ASH、Chuning Candy、テーマパークガール)
MC:ヒャダイン、でんぱ組.inc

[大阪公演]
日時:3月10日(土) 開場16:15 / 開演17:00
会場:大阪 BIG CAT
出演:でんぱ組.inc / 大阪☆春夏秋冬 / Lovelys / フルーレット
MC:でんぱ組.inc


【女子コラム】「愛踊祭2017」は女の子たちの、膨らむ胸いっぱいの夢だった!


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