2018年8月22日 23時10分 参照回数:
山村国際高校ダンス部 (写真:竹内みちまろ、2018年8月17日、パシフィコ横浜)
高校ダンス部日本一を決定する「スーパーカップ ダンススタジアム −第11回 日本高校ダンス部選手権 夏の公式全国大会」の全国大会が2018年8月16日(スモールクラス/2〜12名)と17日(ビッグクラス/13〜40名)にパシフィコ横浜国立大ホールにて開催。17日のビッグクラスでは、埼玉県の強豪・山村国際高校ダンス部が7位で優秀賞に輝き、2年連続となるベスト8入りを果たした。
山村国際高校ダンス部
山村国際高校ダンス部は今回、38名で出場(3年生6名、2年生17名、1年生15名)。ダンス部はもともと創作ダンスの部活からはじまり、部員が少い時期もあったが、現在では多くの生徒が入部し、日々練習に励んでいる。昨年の「第10回
日本高校ダンス部選手権 夏の公式全国大会」でもベスト8入りし、優秀賞に輝いた(昨年は6位)。
今年の山村国際高校ダンス部は、作品を通してマリリン・モンローの世界観を表現。制限時間2分半となる演技の前半では、1人が真っ白なドレスを着てマリリン・モンローを演じ、他の37名は白いシャツに黒のタキシードというパンツスタイル。後半では、半数のメンバーが色とりどりのドレスに早き替えを行い、ステージを華やかに彩った。
今回で引退となる3年生6人に、演技終了後(結果発表前)に話を聞いた。
−最後の演技を終えた心境は?
3年間の中で一番の最高のパフォーマンスができました。あとは結果を見るだけです。
−ダンス部生活の中で一番辛かったことは?
毎年、大会前は辛かったのですが、去年の冬が一番辛かったです。朝に学校に行って、部活を夜までやってという生活をしていました。結構長い時間、練習しました。1日、9時間くらい練習した日もありました。夏休み、冬休みも、休みの日はほとんどありません(笑)
−ダンス部の活動を通して、成長したと思う点は?
入部したばかりのころは、自分に自信がなく、ダメなところばかりで、自分に甘くて、ただ先輩にしがみ付いているだけでした。3年生になった今は、仲間に支えられている部分もあるのですが、しっかり後輩を引き連れることができるようになりました。自分に自信が付きました。ダンスだけではなく、すべてにおいて手を抜かなくなりました。根性が付きましたし、途中で絶対に諦めなくなりました。ブレないし、何事にも自分に自信を持って臨むことができるようになりました
−みなさんにとって、ダンス部とは、ひとことで表すと?
毎日ずっと一緒にいるので家族のような存在であり、一生、大切にしたい宝物です。
−2年生、1年生に伝えたいことは?
最初は私たちも、この6人でやっていけるかと不安でいっぱいでしたが、この6人でここまで部活をまとめることができました。2年生も、1年生も、人数が多くて大変だと思いますが、絶対にできると信じているので頑張ってください。
−最後に、部長からメッセージを
山村国際高校のダンス部は部員だけでは絶対にここまで来ることができませんでした。顧問の先生や、作品を作ってくださったコーチ、そして、私たちを一番近くて応援してくれた家族や仲間たちに感謝をしたいです。今日の最後のパフォーマンスで少しでも恩返しができたかなと思うのですが、さらに、よい結果を残して、みんなで最高の恩返しができたらなと思います。
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結果発表前には、よい結果を残して最高の恩返しがしたいと語っていた6人だが、表彰式ではベスト8の1校目として名前を呼ばれ、応援に駆けつけた家族や仲間たちをはじめ会場中から大きな拍手を浴びた。3年生だけで構成されたチームで挑んできた強豪校もあった中、6人で、合計32人となる2年生、1年生を引っ張り、2年連続ベスト8入りという快挙を達成。
ダンスタでは、全国大会として開催されるようになった2011年以降、ビッグクラスでは、優勝はすべて大阪の学校となっており、今年も1位から4位までが大阪の学校だった(1位:同志社香里高校、2位:府立久米田高校、3位:府立登美丘高校、4位:府立堺西高校)。
大阪の高校が圧倒的に強いという状況が続く中、山村国際高校ダンス部の3年生は、6人で力を合わせ、大阪以外の学校での初の全国制覇に向けて名乗りを上げたともいえる形で次の代にバトンタッチ。先代も含めた先輩たちの思いをさらに受け継いだ山村国際高校ダンス部の今後の活躍に注目したい。(インタビュー・文・取材/竹内みちまろ)
→ トップとの差に挑む高校ダンス部の戦い、狛江高校&山村国際高校インタビュー
→ 狛江高校ダンス部コーチに聞く、高校ダンス部が優勝するために必要なことは?
→ 同志社香里高校が日本高校ダンス部選手権・ビッグクラスで連覇、登美丘高校の作品を「見たからこそ自分たちも頑張ろうと思いました」
→ 大阪府立久米田高校「マドンナ」を表現し準優勝【第11回日本高校ダンス部選手権・ビッグクラス】
山村国際高校ダンス部 (写真:竹内みちまろ、2018年8月17日、パシフィコ横浜)
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