2015年10月3日、東京・秋葉原に、エンターテインメント提供型常設店舗「発掘!グラドル文化祭」がオープンする。グラビアアイドルが毎日、文化祭を行うというコンセプトで、店員の基本ユニフォームは、お祭りをイメージした法被スタイル。店員の中心は、グラドルやアイドル、モデルやタレントの卵など自己プロデュースも利用して芸能活動を行っているメンバー。お店では全員が「グラドル」として出演する。ドリンクとフードの提供の他、店内に設置された特設スタジオでの写真撮影や、ステージでの歌とダンスの生パフォーマンスを楽しむことができる。
同店をプロデュースするのはミスマガジン2004ミスヤングマガジン賞を受賞してグラビア界で人気を博し、SKE48やSDN48でアイドルとして活躍した現役グラドルの手束真知子(29歳)。5か月前に、開店を決意し、それから税理士に相談して、1人会社を設立して社長になった。食品衛生管理者などの資格を取り、楽曲を自ら製作。店舗スペースが見つかってからは、内装も自分で考えた。女の子たちに声を掛け、1人、1人にやりたいこと伝え、「あなたの夢を叶えるよ」とメンバーを集めた。開店資金は、貯金らで賄った。
SDN48卒業後、フリーランスのグラビアアイドルとして活躍する手束には、“30歳までに形として何かを残す”という目標があった。今後は、グラドル活動に加え、グラドルプロデューサーや実業家としての活躍も期待できる手束に、話を聞いた。
−SDN48メンバーとしてAKB48劇場での公演にも出演したと思うが、劇場にはなくて、アイドルカフェやメイドカフェをはじめとするステージ併設型の飲食店舗にはある魅力とは何?
一方的ではないところです。ファンが投げ掛けたら、直接、1人、1人がお返事できるところだと思います。ファンの方の応援したいという声と、グラドルたちの頑張りたいという声がお互いに直接、届く場所を作りたいと思いました。私が見える範囲で、距離が近い所にしたいなと思いましたので、「発掘!グラドル文化祭」をオープンしました。
−グラドルに特化した理由は?
単純なのですが、私がグラビアアイドルをずっとやってきたからです。
−秋葉原という場所へのこだわりは?
お店の場所を探している時、やっぱり秋葉原だなと思いました。私が“秋葉原はホームです”と言ったら、たぶん、“お前はホームではない”と言われてしまうと思うのですが、秋葉原は、私が一番チャレンジできる街だと思いました。グラビアアイドルをやってきて、アイドルもやって、何をやるにもイベントは秋葉原でした。秋葉原は、チャレンジをさせてもらえる場所だなと思います。
−秋葉原には、ライバル店舗も多いと思うが?
グラビアをやっている私が言うのも何なのですが、秋葉原の人達は、グラビアアイドルよりも、アイドルの方が、より好きなんですよ。なので、秋葉原で、そこを超えたいなと思いました。グラビアアイドルにも、メイドカフェやコンセプトカフェと同じように声が直接届く場所があったら、もっと、グラドルを応援したいという気持ちを持ってもらえるのではないかなと思いました。
−2020年には東京オリンピックも開催されるが、今後の展望は?
「グラドル×日本のお祭り」というコンセプトを海外に出して行きたいです。JAPAN EXPOなどに、ほかのアイドルと一緒に出ていけたらなと思います。東京オリンピックでも、何かをしたいです。グラドルのみんなで餅つきとか。アニメやアイドルもいいのですが、グラビアアイドルも、日本の文化として、そこに食い込みたいです。
−パフォーマンス提供型の店舗をやりたい人や、グラドルやアイドル、グループなどをプロデュースしたい人は多いと思うが、そんな人達にアドバイスを。
もの凄く大変だよ、ということは言いたいです(笑) でも、私は、とにかく行動するのみだと思います。迷うよりは、「やってみてから考えようよ」と言いたいです。私もこれから、どんどんチャレンジして、どんどん仲間を増やしたいです!
(インタビュー・文=竹内みちまろ)
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