−女優になったきっかけは?
中学2年生の14歳のときにスカウトされました。
−それまでは、どんな中学生だった?
空手中学生でした。空手は小学5年生からやっていました。合宿もあり、朝から走ったり、頭が真っ白になるまで空手の練習をしていました。高橋留美子さんのアニメが好きで、「らんま1/2」(=格闘家高校生たちの学園ラブコメディ)をよく見ていました。
スカウトされるまでは、女優になるとは、自分も、周りも、想像すらしていませんでしたが、初めて撮影をして、後日、テレビで自分の姿を見たときは感動しました。
−女優の醍醐味は?
違う人物になり、違う人生を体験できることです。例えば、強気な性格の役なら、「こんなに強気には普段は言えないよな」と思うことも平気で口にします。
演じながら、役とどこかでズレを感じるときや、自分がやっている演技とキャラクターの本来の姿は違うのではと直観するときは、もやもやした気持ちもなることもあります。
逆に、役とシンクロできたときは快感です。自然にその人になっているし、自然に言葉も出てきますし、涙も自然に流れます。そんなときは、「カット」の声が響いて撮影が終わった瞬間、感動が込み上げてきます。
−女優としての目標は?
色々な役を演じることができる幅広い女優になりたいです。
これまでは真面目な役が多かったのですが、今、やってみたい役は、普通の生活の中ではできない、壊れている役や、狂っている役。映画「渇き。」(=元刑事である父親が、失踪した娘の女子高生の足取りを追うサスペンス)に出てきそうな高校生の狂った感じや、普通ではいられない堕落した女の子を演じてみたいです。
−どんな人に憧れる?
強い人に憧れます。周りからどう思われようと関係なく信念を持って生きている人って、かっこいいなと思います。
−女優になりたいと思っている中高生にアドバイスを
うーん。私がアドバイスと言うのも・・・そうですねー
たくさんの経験をするべきですね。常に色々なものに興味を持って挑戦することが大切だと思います。また、特技は自分を助けるので、いっぱい持っておいた方がいいです。
(インタビュー・文=竹内みちまろ)