本文へスキップ

菅沼もにか、普通の女の子からアイドルになった14歳の素顔(後編)

2014年10月15日 0時30分 参照回数:


菅沼もにか

菅沼もにか (撮影:竹内みちまろ)


−あがり症は治った?

 「エデンの空に降りゆく星唄」が初舞台だったのですが、ステージに立つ前は、凄く緊張しました。私は緊張するとお客さんをキュウリと思うようにしています。「エデンの空に降りゆく星唄」の時はお客さんをキュウリだと思ってやりました。そうしたら、緊張しないで、できました。なぜキュウリなのかに、特別な理由はないのですが(笑)

−ユニークな発想ですね。自己分析すると、どんな性格?

 よくボケてるねって言われます。また、ハコイリムスメの中で一番何もできないので、メンバーの中でも一番のハコイリだねと言われます。

 ハコイリムスメの衣装では、白い靴下を履くのですが、その靴下は伸ばすと長くて、くちゃっと曲げるとかっこ悪いので、折り返さないといけないんです。その折り返すことができなくて、いつも、ありちゃんに靴下を折り返してもらっています。また、新人公演で生まれて初めてメイクをしたのですが、マスカラがうまく塗れなくて、メンバーに塗ってもらっていました。

−新人公演を経験して、変わったなと思ったことは?

 人前に立つのが嬉しくなりました。先日10月13日の「秋フェス2014秋」(東京・秋葉原で開催される地域振興イベント)でライブを行いましたが、以前ライブをした「アイドル甲子園」(9月27日/赤坂BLITZ)から日が空いていたので、もっと早くみなさんに会いたかったです。みなさんに会える機会が足らないな、もっとほしいなと思いました。

 新人公演が始まる前はどういうことになるのだろうという不安ばかりでしたし、歌も、ダンスも、頑張ろうという意欲も足らなかったのですが、新人公演で刺激を受けて、もっと、もっと、頑張ろうという気持ちになりました。ハコイリムスメとしても、団結したと思います。

−アイドル甲子園はどうだった?

 アイドル甲子園では、パワフルなアイドルさんが多かったのですが、その中で、私たちはおっとりしたアイドルとして出ました。他のアイドルさんのファンの方の雰囲気とハコイリムスメのライブの雰囲気は違うので大丈夫かなと思ったのですが、その場にある空気を私たちで壊して、私たちの雰囲気にしてしまおうと、みんなで話しました。

 本番では、私たちの直前のアイドルさんのときまで、ファンの方たちは手を振り上げて盛り上がっていたのですが、私たちが出た瞬間、ファンの方たちがポカ〜んってなりました。「なんだこの子たちは?」みたいな雰囲気になって、それで空気が変わって、最後の曲ではみんな乗ってくれて、いっしょに踊ってくれました。特典会でも、初めてハコムスを見た方たちが「25日のハコムスの公演に行くね」って言ってくれて、「やったぁー!」って思いました。

 どうやって私たちのことを印象付けられるのかはみんなで話し合っていますし、対バンはファンの方を増やせる一番のチャンスだと思っています。対バンにはどんどん出ていきたいです。

−ハコイリムスメのメンバーで、今後の目標は話した?

 話しました。みんな、やりたいことを色々と持っていたのですが、共通点は、大きな会場でワンマンライブをしたいということと、CDデビューしたいということです。

 個人的な目標としては、「@JAM EXPO 2014」(国内最大級のアイドルの夏フェス/8月31日/横浜アリーナ)で、横浜アリーナのサブステージにトークショーで出させていただきました。そのとき、アリーナの中に設置されたメインステージを見させていただきました。凄くかっこよくて、私たちもここでライブをやりたいなと思いました。なので、私の目標は、横浜アリーナでワンマンライブをすることです。

−自身の中で変わったと思ったことは?

 意外かもしれないのですが、芸能活動を始めてから凄く忙しくなって、逆に、勉強を頑張ろうと思いました。レッスンは放課後に行くことが多いのですが、同時に、追試があるのも放課後なんです。なので、追試に出なくていいように、いつもの小テストとかを頑張っています。家族は「いつかテレビで見たいよ」と言って応援してくれていますし、学校の友達も、学校を早退したときにノートをとっておいてくれるし、みんなに協力してもらい、支えられています。

−10月25日の定期公演は、どんなライブにしたい?

 みなさんのおかげで獲得することができた定期公演なので、感謝の気持ちを伝える公演にしたいです。また、夏ははじけた曲が多かったのですが、秋なので、せつない曲も歌って、秋っぽさも出す公演にしたいと思います。今、練習している新曲も、秋っぽい曲なんです。会いに来て下さいね。

−「戦国降臨ガール・ReBirth」ではどんな活躍が見れる?

 私が演じる森田蘭子は、凄くかわいい役です。幼くて、ボケている役かなとも受け取っています。特徴のあるしゃべり方なので、しゃべり方に注目してほしいです。

−女優におもしろさや、やりがいは感じている?

 アイドルをやるときはどれだけ素の自分を出せるかだと思っているのですが、女優だと自分を捨てて、自分とはまったく別の役柄になりきることが必要になります。それが楽しいなと思いました。

 ***

 質問に気さくに答えてくれた菅沼は、「やったことがないアイドルをやってみたら凄く楽しいし、やったことがないお芝居をしてみたら、お芝居も凄く楽しいです。これから、もっと色んなことをやりたいなと思っています。何でもやってみたいです!」と瞳を輝かせた。ちなみに、身長は161センチ。両親は共に長身で、まだ身長は伸びているそうだ。「女優志望のアイドルとしてこれからも頑張っていきたいです。アイドルでは素の私を見てもらって、女優では、いつもと違った私を見てもらって、両方、好きになってもらえるように頑張ります!」と笑顔を見せた。

 スカウトされてからの半年間を振り返って「あっという間でした」と振り返った菅沼は、「去年の夏は部活三昧で、これからも部活少女で行こうと思っていました」とのこと。インタビューの最後、「1年前に戻って、まっ黒に日焼けした去年の私に、『1年後は、アイドルをやっているんだよ!』と言ってあげたいです(笑)」と茶目っ気を見せ、「あの日、『アナ雪』を見に行かなかったら、今の私はありませんでした」と感慨深そうに思い返した。

 半年前は普通の少女だった菅沼は、夏の新人公演で注目を浴び、この秋、更に活躍の場を広げようとしている。そんな菅沼に注目したい。

(インタビュー・文=竹内みちまろ/取材協力=アリスインプロジェクト)

菅沼もにか



→ 菅沼もにか、普通の女の子からアイドルになった14歳の素顔(前編)


→ 菅沼もにか復帰、舞台への思いや将来の夢をインタビュー


→ 菅沼もにか、1年ぶりにファンとの交流イベント「ドキドキです」


→ 菅沼もにか、「舞台版レーカン!」でコギャル霊役の注目の美少女にインタビュー


→ この夏、少女たちはアイドルになった|新人公演2位「ハコイリムスメ」レポート


ミニシアター通信






運営会社

株式会社ミニシアター通信

〒144-0035
東京都大田区南蒲田2-14-16-202
TEL.03-5710-1903
FAX.03-4496-4960
→ about us (問い合わせ) 



ミニシアター通信