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社交ダンスで注目の市來玲奈、学業と芸能活動の両立に「リベンジ」!

2015年12月11日 1時00分 参照回数:


市來玲奈

市來玲奈 (写真:竹内みちまろ、2015年12月3日、チャコットダンスキューブかちどき)


 2014年7月にアイドルグループ・乃木坂46を卒業し、2015年4月に芸能活動を再開した女優の市來玲奈が注目を集めている。2015年11月に放送された情報・教養バラエティ番組「金曜日のスマたちへ」(TBS系)の社交ダンス企画にて、山本匠晃アナウンサーの新パートナーに抜擢され、スタンダードの大会にて優勝を果たした。

 小学校5年生から社交ダンスを始めた市來は、2010年に日本ダンススポーツ連盟の強化選手リストに選出された。ジュニアの世界大会で6位入賞(ラテンダンス)の成績を収めている。

 現在、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて、競技ダンスに青春を捧げる高校生達の姿を描いた連載「背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜」(横田卓馬)が人気を集めるなど、競技ダンスや社交ダンスが熱い注目を浴びている。2015年12月3日には、ダンススタジオ「チャコットダンスキューブかちどき」(東京・中央区)にて、競技ダンス・社交ダンスを盛り上げるための招待制ダンスパーティイベント「Dance party Audrey vol.0」が開催された(今後も精力的に開催していくことのこと!)。

 イベントは、市來や、市來とともに「金曜日のスマたちへ」の社交ダンス企画に参加しているタレントのキンタロー。をはじめ、ダンス関係者、テレビ・出版・芸能関係者らで賑わいを見せた。ダンサーによるパフォーマンスや、横田氏と横田氏のチームのメンバーによる意気込みの紹介や、「金曜日のスマたちへ」や「週刊少年ジャンプ」の制作・編集者たちによるトークなどが行われた。

 盛り上がりを見せている社交ダンスの魅力とはどこにあるのか。イベント会場で、市來に話を聞いた。

−社交ダンスはいつから?

 もともとバレエやジャスダンスを小さいころからやっていました。小学校5年生のときに、たまたま通っていた塾の上の階に社交ダンスの教室がありました。「社交ダンスって何だろう?」と思いました。「キッズ募集」と書いてありましたので、見学だけでも行ってみようかなと思いました。

 母と一緒に行ったら、見学しただけで、自分でも不思議なくらいすぐにやりたいと思いました。母に「今、やりたい」と言って、通わせてもらいました。1か月ほどして、千葉県にある「ダンススタジオみやおか」という大きなスタジオを紹介してもらい、そこの教室に通うことになりました。

 母方・父方の両方のおばあちゃんが社交ダンスをやっていました。それで興味を持ったというわけではないのですが、見学したときに自分の中で「ああ、これか!」と直感みたいなものがありました。私は、母に「やって」と言われて習い事を始めても、飽きて止めてしまっていました。自分で「やりたい!」と思ったのは、社交ダンスが初めてでした。高校受験前の中学2年生まで社交ダンス一本でやっていまして、当時の夢は、プロの選手になってダンス教室を開くことでした。

−「金曜日のスマたちへ」では素晴らしいパフォーマンスを見せていましたね。

 ブランクが5、6年ありましたので、ステップのリズムなどはなんとなく覚えていたのですが、ヒールから出るのかトゥから出るのかとか、首の向きなど、基礎を完全に忘れていました。いま、ゼロから習っている感じです。

 大会に出場して「これが競技会なんだ!」という感覚は取り戻したのですが、まさか優勝できるとは思っていませんでしたので、びっくりしました。優勝できたことで、「ジュニアとして活動していた頃の勢いを取り戻すぞ!」という気持ちになりました。ジュニアで世界6位になったときは、日本で行われた大会でした。海外で行われた大会ではなかったので、自分の目標は海外の大会に出場して優勝することでした。

 体力が落ちている部分もあり、2種目を踊っただけで疲れてしまうのですが、基礎からやることで、今まで知らなかった、もっと踊りやすくなる足の動かし方などを学ぶことができています。もう一回、学び直すからこそ、初めて知る部分もあり、とても楽しいです。

−社交ダンスの魅力は?

 社交ダンスには、青春という部分もあります。みんな「男の子と女の子が手を組むの?」みたいな偏見を持ってしまっていたり、恥ずかしがってしまう部分もあるかと思います。また、スポーツは個人だったり、団体だったりが多いと思うのですが、社交ダンスは男の人と女の人が2人で作り上げる競技です。コミュニケーションや思いやりもたくさん学ぶことができますし、色々な人と出会うこともできます。なので、もっと、もっと、若い人たちに社交ダンスを知って貰いたいです。

−乃木坂46在籍中、社交ダンスは?

 実は、乃木坂46に入る予定が無ければ、もう一度、社交ダンスを始める予定でした。ただ、乃木坂46のオーディションに合格して、芸能界の道へ進みましたので、社交ダンスはなかなかやる機会がありませんでした。

 社交ダンスは自分の原点ですし、忘れないためにも、母やおばあちゃんとは「少しでも教室に通えればいいね」と話していたのですが、乃木坂46での活動を始めてから私が芸能界に興味を示し、乃木坂46を卒業してからは女優をやりたいという気持ちが強かったので、社交ダンスはもうできないかなと思っていました。

 乃木坂46を卒業して1年ほど経ったときに、「金曜日のスマたちへ」の社交ダンス企画のお話をいただき、「社交ダンスができるんだ!」と思い、嬉しかったです!

−今後、社交ダンスとどう係わっていきたい?

 社交ダンスをやっている方は少なくて、若い人も少ないので、自分だけの力ではどうにもならないのですが、社交ダンスというものに何か力を添えることができればと思っています。今、社交ダンスブームで色々なマンガが取り上げたりしています。もっと、もっと、色々なところで取り上げてもらいたいですし、私が社交ダンスをやっているということも、みんなに、もっと知ってもらえたらと思います。

 ちょっと言い過ぎかもしれませんが、「市來玲奈といえば社交ダンス!」と思ってもらえるくらいの衝撃を与えられる人になりたいです。また、社交ダンスで鍛えた表現力も、今後、お芝居に繋げていくことができたらいいなと思います。

−女優業の方は?

 今、一番お芝居をやりたいと思っています。お芝居の経験が浅いので、お芝居の経験もこれから増やして、たくさんの作品に携わることができたらいいなと思っています。ただ、今、自分がこういった活動をすることができているのは、社交ダンスが原点としてあるからです。「金曜日のスマたちへ」の社交ダンス企画でもっと、もっと、いい成績を出して、色々な人にいい意味での衝撃を与えられたらいいなと思っています。

−学業は順調?

 乃木坂46を卒業してから、しばらく学業に専念したので、大学2年生になって、自分の進みたかった演劇映像というコースに行くことができました。今、演劇や映画を学んでいるのですが、大学にも落ち着いて行くことができています。

 映画では、カメラで撮る側のことも学んでいます。私はいつも撮られる側にいるのですが、撮る側と撮られる側の両方を生んで、それぞれに生かせていけたらいいなと思います。大学の先輩には監督になった人や、作家になった人たちがたくさんいますので、そんな先輩方のように、人々に影響を与えられたり、人々の記憶に残るような人になりたいです。

−今後、芸能活動と学業の両立が大変になるのでは?

 乃木坂46にいたときから両立ということを掲げていました。乃木坂46のときはできなかった部分もたくさんあったのですが、もう一回、両立にリベンジできたらなと思います。

−アイドル活動を振り返って、何を得ましたか?

 乃木坂46がなければ今の私はいないことは確かです。乃木坂46で活動したことによって、人前に出て自分を表現することの楽しさや、どう表現したらみんなに振り向いてもらえるのかなどを学びました。

 今の乃木坂46を客観的に観て「本当にかわいいなあ」と思います。自分もそこにいたということが信じられないくらいです。乃木坂46のことを応援して下さる人は、乃木坂46を観て元気が出たり、勇気づけられたと言って下さるのですが、自分もそういう立場にいたのだなと思っています。

 もちろん大変なことはたくさんありましたが、芸能界の良さや楽しさを知ることができたのは乃木坂46にいたからこそです。これからもっと、もっと、芸能界で活動の幅を広げて行けたらいいなと思います。

(インタビュー・文=竹内みちまろ)


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