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フラメンコで究極の愛を表現!「Ay(アイ)曽根崎心中」開幕、ゲネプロ&会見レポート

2018年12月12日 18時00分 参照回数:



Ay曽根崎心中(提供写真)

 近松門左衛門の「曽根崎心中」の究極の愛の世界をフラメンコと音楽で表現する舞台「Ay(アイ)曽根崎心中」(プロデューサー:阿木燿子、音楽監督:宇崎竜童)が2018年12月12日に開幕した(12月20日まで)。

 前日となる12月11日にはマスコミ向けゲネプロが行われ、 出演者が囲み取材で意気込みを語った。





Ay曽根崎心中(提供写真)

 プロデューサーの阿木燿子は「今回4年ぶりの公演で、 新たな出演者も加わり最高のキャスティングになりました。 宇崎が映画に出たところからこうして曽根崎に関わっているのは、 きっと何かご縁があってだと思います。 」と語り、 音楽監督の宇崎竜童は「18年曽根崎に縛られています(笑)楽器編成も特殊で毎回苦労しますが、 阿木プロデューサーの仰せのままに頑張っています。 」と語り、 会場を沸かせた。

 今回の「Ay(アイ)曽根崎心中」の「アイ」について聞かれると、 「よく阿木燿子のイニシャルを取ったと言われるんですが違うんですよ。 佐藤さん(徳兵衛役)のアイデアなんです。 」と阿木。

 踊りで徳兵衛を演じる佐藤浩希が「スペイン語の感嘆詞で踊りの前に『アイアイアイ』と言うんですが、 『あぁ』という表現なんです。 それと曽根崎で表現している『愛』をかけてアイを付けてはどうかと提案しました。 」と説明した。

 阿木と宇崎が三浦佑太朗のために書き下ろした曲「菩提樹」が公演で歌われることについて三浦は「母(山口百恵)のラストソング『さよならの向う側』のアンサーソングだとお聞きし、 親子2代でお世話になれることを非常に光栄に思っています。」と語り、 阿木は「今回この曲が曽根崎で歌われることによって、 今までの結末とは違った仕上がりになりました。 ずっと何かが足りないと思っていたけれど、 まさにこの曲が必要だったんだなと実感しています。 」と話した。

 徳兵衛とお初を心中に追いやる九平次のカンテ(唄)で出演する若旦那は「人間味溢れる九平次を紗幕の中で一生懸命演じながら歌っています。 幕の外に出たい気持ちはありますけどね!」と言い、 笑いを誘った。

 徳兵衛に対するお初の想い、 お初を想いやるも心中を選ぶ徳兵衛、 徳兵衛を陥れる九平次。 愛、憎しみ、怒り、切なさ、様々な感情がフラメンコと唄で表現されている。 Ray Yamadaの伸びやかな歌声、三浦佑太朗の柔らかく切ない声、若旦那の哀愁溢れる歌が曽根崎の世界観にマッチし、 江戸時代にタイムスリップするだろう。

 最後に歌われる「菩提樹」は会場でしか聞くことのできないアレンジに仕上がっており、必見だ。

 「Ay(アイ)曽根崎心中」は12月12日より新国立劇場中劇場にて。

 切なく儚い徳兵衛とお初の物語を劇場で、 目と耳、 体全体で大いに堪能しよう。

【Ay 曽根崎心中】
日程:2018年12月12日(水)〜12月20日(木) 
会場:新国立劇場 中劇場(東京都渋谷区本町1丁目1番1号)
料金:SS席 13,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 アンダー25:5,000円 
*税込、 未就学児入場不可
*アンダー25のチケットは入場の際、 年齢が確認できる身分証明書をご提示ください。

チケット:
キョードー東京 0570-550-799(平日11:00-18:00/土日祝10:00-18:00) http://kyodotokyo.com

原作:近松門左衛門
プロデュース・作詞:阿木燿子  音楽監督・作曲:宇崎竜童
主演:鍵田真由美  主演・演出・振付:佐藤浩希
出演:

【フラメンコ】
鍵田真由美(お初)/ 佐藤浩希(徳兵衛)
工藤朋子(お初 Wキャスト)/ 三四郎(徳兵衛 Wキャスト)/
矢野吉峰(九平次)

【唄】
三浦祐太朗(徳兵衛)/ Ray Yamanda(お初)/ 若旦那(九平次)

【演奏】
鈴木尚(フラメンコギター)/ 斎藤誠(フラメンコギター)/
大儀見元(パーカッション)/ コモブチキイチロウ(ベース)/
扇谷研人(ピアノ・キーボード)/ 木乃下真市(津軽三味線)/
松橋礼香(津軽三味線)/
村山二朗(篠笛)伊集院史朗(パルマ)/ 前田剛史(和太鼓)

【語り】
仲代達矢 【題字】武田双雲 【メインビジュアル】フレッチャー・シブソープ

【音源】
ダウン・タウン・ファイティング・ブギウギ・バンド

公式サイト: http://sonezaki.jp/


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