2018年7月7日 18時50分 参照回数:
「新・幕末純情伝」FAKE NEWS/田中涼星、松村龍之介、小松準弥、北原里英、味方良介、増子敦貴、細貝圭、河毛俊作(写真:竹内みちまろ、2018年7月7日、紀伊國屋ホール)
舞台「新・幕末純情伝」FAKE NEWSが2018年7月7日、東京・紀伊國屋ホールにて開幕(7月30日まで)。7日には、初回公演の前にゲネプロが行われ、主演の北原里英、出演の味方良介、小松準弥、増子敦貴、田中涼星、松村龍之介、細貝圭、演出の河毛俊作氏が意気込みを語った。
同作は、幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったというユニークな発想のもと、1989年8月に渋谷のPARCO劇場にて幕を開け、以降、「熱海殺人事件」「飛龍伝」と並ぶつか氏の代表作として愛されている作品。北原がハードエロティックな新演出に体当たりで挑戦することでも話題を集めている。
ゲネプロを終えた北原は「約1ヶ月、本当に暑く、クーラーや空調も切った中で汗だくになりながら稽古をしてきましたので、その1ヶ月の思いを全部、ここからの公演にぶつけていけたらなと思います」と同日に初日を迎える公演への意気込みを力強く語った。
本格舞台初出演については、北原は、「すごく緊張して、今日も初日を迎えるということで夜に寝られなかったりとかして、ドキドキしています」と心境を告白。「(AKB48グループを)卒業して、違った姿を見せられたらいいなと思っていますので、今回、この舞台で、今までとはぜんぜん違った姿を見せられたらいいなと思いますし、メンバーにも見に来てほしいなと思っています」と舞台に掛ける思いを言葉にした。
「前回、『熱海(殺人事件)』をやった木崎ゆりあ(※「崎」は正式には「たつさき」)ちゃんだったり、前回の沖田総司役の松井玲奈ちゃんだったりが稽古場に来てくれたり、あとは、同期の仁藤萌乃ちゃんなど舞台経験が豊富なメンバーに連絡を取ったりして、けっこう助けてもらいました。アドバイスをもらったりして」と初日を迎えるまでのエピソードを紹介する一幕もあった。
また、同作は、つかこうへい生誕70年記念特別公演として上演される。
つかさんの作品は初出演という北原は、「一生会うことはできないのですが、このように作品を演じさせて頂くことによって、どこかで繋がることができたような気がします。お芝居を通じると生死も飛び越えると言いますか、二度と会えない人にも会える、触れることができるような気がします。今回、つかさんと、同じ空間……ではないですけど、共有できていることは幸せだなと思いました。しかも、70周年というキリの良いときに沖田総司をやらせて頂けることは幸せだなと思います」と心境を言葉にした。
味方は、「僕は初めてつかさんの作品に出たのが2年前の『幕末純情伝』だったのですが、それから『熱海殺人事件』をへて、こうしてまた坂本龍馬として出演するようになったときに、里英ちゃんも言ったように、つかさんには会えないのですが、つかさんの思いだったり、つかさんを支えてきた人だったりが紡いできたことを、今度は僕らの世代がきちんと伝えて行って、それが10年、20年後、僕らの力でまた続いていくようにここから頑張っていかなければならないなと感じています」とコメント。
味方は、「この作品を通して演劇というもののすばらしさ、温かさ、愛というものを感じて頂いて、日本の国だと演劇に触れる文化というものがなかなかないと思いますが、観に来たら絶対に損はしないし、自分の人生もきっと変わるし、言えなかったことが言えると思うので、ぜひ、劇場に足を運んで、感じてください」と演劇に対する熱い思いを語った。
北原は、「舞台は映画とかドラマのように、後々まで残ったりするものではなく、生ものだと思いますので、少しでも興味があったらこの期間内に観に来てほしいなと思います」と声を弾ませ、「平成最後の夏は、「新・幕末純情伝」FAKE NEWSで熱く盛り上がっていきたいと思います」とメッセージを送った。(竹内みちまろ)
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