2025年5月1日
舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲(プレリュード)」囲み取材(写真:竹内みちまろ)
舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲(プレリュード)」が2025年5月1日、IMM THEATER(東京)にて開幕した。
【公演日程】
東京:2025年5月1日(木)~5月11日(日)/IMM THEATER
京都:2025年5月17日(土)~5月18日(日)/京都劇場
同作は、人々の記憶から文学が奪われる前に文豪と共に“侵蝕者”から文学書を守りぬくことを目指す文豪転生シミュレーションゲーム「文豪とアルケミスト」を原作とする舞台化シリーズの第8弾。第3弾「綴リ人ノ輪唱(カノン)」と第6弾「戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」に出演していた佐藤永典演じる北原白秋が主役となり、宿敵である悪しきアルケミストと死闘を繰り広げる。
開幕に先立ち、公開ゲネプロと囲み取材が行われ、北原白秋役の佐藤永典、石川啄木役の櫻井圭登、高村光太郎役の松井勇歩、青年役の松村龍之介が意気込みを語った。
【囲み取材コメント(抜粋)】
佐藤永典:今回は明星のチームが揃ったりと、今まで見せていた部分以外の姿や新たな一面を見せられるかなという感じがしています。今回、北原白秋を軸にやらせて頂くことになって彼自身の苦悩だったり文学に対する向き合い方だったり仲間に対する思いだったりなど、そういった部分をさらに深くお見せできるかなと思います。文劇は8まで続いてきて毎回素敵な作品が生まれていると思いますが、やはり最新作をやらせて頂く限りは「絶対これが最高傑作になるように」という気持ちで……みんなもそう思っていると思いますが、それにふさわしいものができているのではないかなと思います。初日を最高のものにして京都公演まで突っ走りたいと思います。
櫻井圭登:啄木先生は場を明るくするといいますか誰に対してもフラットです。でもどこかに陰があったりしてとても魅力的な役どころです。今回、明星が揃い、何よりも白秋と高村と共に舞台上にいられるということのありがたさを噛みしめて演じ切りたいなと思っています。作品をやらせて頂くたびに思うのですが、作品を作るということは当たり前のことではなくて、たくさんの方の想いがなければこうして作品を世の中に残すことができないので、感謝しながら1日1日を生きていきたいと思います。
松井勇歩:文劇7のときに、少しだけ高村光太郎の想い人に触れるシーンがあったのですが、文劇8では高村光太郎の心の奥の方にあるちょっとした負の部分というものに触れるシーンがけっこうあり、おっとりして穏やかなキャラクターとは違う部分をお見せできるのではないかと思っています。演出の吉谷(晃太朗)さんから「今回も最高傑作ができた」と言っていただいたので、その言葉に恥じぬよう全員で力を合わせて最後まで駆け抜けたいと思います。
松村龍之介:今回初参加になるのですが、オリジナルキャラクターでこのように取材を受けることも嬉しいです。(青年を演じる)僕のすることなすこと、そして存在自体が物語の根幹となりうるので具体的な内容は伏せますが、自分の夢だったり信じているものに対してひたむきに真っすぐ走る姿であったり、信じていたものが必ずしもいいとは限らないといいますか。誰しもが経験したことがあるのではないかなということで共感できるポイントであったりとか、これまでシリーズとして文劇がある中で今までとは違った角度といいますか世界観をお届けできるのではないかなと思っています。東京公演と京都公演がありますが、今回僕が初参加できた意味を作品を通してみなさんに見出してもらえたらと思います。
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