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【ゲネプロレポート】歌絵巻「ヒカルの碁」序の一手が開幕、人気タイトルの世界がステージ上で始まる!

2024年7月6日



歌絵巻「ヒカルの碁」

 歌絵巻「ヒカルの碁」序の一手が2024年7月5日(金)~7月14日(日)、東京・池袋のサンシャイン劇場にて公演中。

 『ヒカルの碁』(ヒカルのご)は、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした少年漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載されテレビアニメ化もされている。

 歌絵巻「ヒカルの碁」序の一手は、小学6年生のヒカルが平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊と出会い、プロ棋士・塔矢行洋を父に持つ天才棋士で同じ小学6年生の塔矢アキラとのライバルとしての道が始まるというストーリー。

 5日には初回公演前にゲネプロが開催された。作品は、序の一手ということで藤原佐為の霊が現れる場面からスタート。そのため、原作漫画やテレビアニメを知らない人が予備知識なしで観劇しても楽しめる構成になっている。ヒカル自身は初心者なのだが、天才棋士の霊の声が聞こえるため、実力はプロに劣らないとも言われているアキラに勝ってしまったりする。ただ、それはヒカルが自身の力で勝ったわけではなく、ヒカルのもどかしさや葛藤、そして、そんなヒカルと対局し負けてしまったアキラの悔しさなどが丁寧に描かれる。

 歌絵巻ということでキャストたちの心情を歌い上げる楽曲も豊富で、ときには囲碁の勝負を表現する楽曲もある。天才棋士・藤原佐為の霊が小学生の心の中に宿ってしまったことが、ヒカルやアキラの人生に大きな影響を及ぼし、ある意味では影を落としてしまったといえるが、ヒカル自身を含めてその“運命”に立ち向かう少年たちの成長物語が歌絵巻としてステージ上で始まった。

 今作は「序の一手」ということでシリーズ化の予感もあるが、原作やアニメファンの方も、舞台ファンの方も、これから「歌絵巻」として始まる少年たちの物語を人生を彩る楽しみのひとつに加えてみてはいかがだろう。





















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