2020年9月12日
公開ゲネプロの様子 (C)舞台「時子さんのトキ」/岩田えり
舞台「時子さんのトキ」が2020年9月11日、東京・よみうり大手町ホールにて開幕した。
【公演日程】
・2020年9月11日~ 9月21日:よみうり大手町ホール
・2020年9月26日~ 9月27日:大阪・サンケイホールブリーゼ
【ストーリー】
それでもいいと思ってた。幸せだったから。
離婚後、疎遠になってしまった息子に重なる路上シンガーの男・翔真。私(時子)は、この男に多額のお金を貸している。これまで感じてきた心の隙間、寂しさを全部、翔真が埋めてくれている。
ある日、NPO団体を名乗る柏木という男が店へとやってくると、翔真のことについて私にいくつか質問をしてきた。そして、「翔真という男に騙されているんじゃありませんか?」
翔真に貸したお金は、1000万を超えている。でも、あくまで“貸しているお金”だ。ばか。
この無礼極まりない柏木の登場で、私の人生は大きく狂っていった…。
公開ゲネプロの様子
初日となる11日には初回公演の前に公開ゲネプロが行われ、キャストたちがコメントを発表。
【時子役 高橋由美子】
コロナウィルスが世界中で猛威をふるう情勢の中、こうしてお芝居の幕を開けさせて頂ける事に心から感謝を申し上げます。
このような時に演劇を行う事へのご意見もあるかと思いますが、今私にできる事は駆け抜ける事だけ。
皆様に楽しみにお運び頂き精一杯お迎え出来るよう精進いたします。
【翔真・登喜役 鈴木拡樹】
9月11日から予定通り、舞台「時子さんのトキ」公演を開始致します。
ご来場の皆様と特別な時間を過ごせる事を嬉しく思います。
また今作はアフタートークショーがある公演回もございます。
お時間よろしければアフタートークショーも楽しんでください。
【時子を取り巻く様々な人物 矢部太郎】
今、マスクを外しあった他人が会話するところを目にすることは、ほぼなくなってしまいました。
それは舞台の上にしか存在しないものかもしれません。でも舞台とは昔からそういうものだったかもしれないですね。
はじめてのマスクあり、フェイスシールドあり、ケータリングなし!といった状況で稽古をしまして最新の注意を払いつつ上演します。みなさんは決して真似しないでください。
【時子を取り巻く様々な人物 伊藤修子】
年内の演劇公演は難しいのではないかと思っていましたが、思いのほか早く公演にこぎつけることができました。
今まで人がひしめき合って稽古する事が多かったのですが、少人数で衛生的で免疫落ちないように考慮された環境も心地よくなってきたりしています。
公演中も何かあったら油断はできませんが無事公演を終了できたら…と思っております。
【時子を取り巻く様々な人物 山口森広】
公演が無事にやれること、そしてこんなご時世の中、劇場にお越し下さるお客様に感謝致します。このお芝居は、まさに今、この「時」にやるべき作品だと思います。また、お客様によって共感出来る人物が違う気がするので、そこもとても楽しみです。きっと当日は、マスクもしながら、席も離れたり、カメラもあったり、劇場全体に緊張感がすごく漂っていると思いますが、せっかくの観劇の日です!どうかこの『時子さんのトキ』というヒトトキを、一緒に体感し、楽しんでくれたら嬉しいです!
【時子を取り巻く様々な人物 豊原江理佳】
『時子さんのトキ』開幕まで秒読みとなりました。このような状況の中でお稽古が出来たこと、そして劇場に入り、本番を迎えられる事に感謝しかありません。何より、この状況の中で劇場に足を運んでくださる皆様、配信で観てくださるお客様に、感謝です。『時子さんのトキ』は、誰にでも起こりうるストーリーであり、誰の心の中にもある寂しさを題材にしていると私は思います。状況は違っても、きっと観てくださるお一人お一人の心の中の寂しさ、満たされない気持ちと向き合っていただける作品だと思います。この舞台を観終わった後、お家に帰ってそっと、自分の心を開けてみよう、そう思ってもらえるような作品になったら幸いです。少数精鋭のキャストで一丸となって頑張ります。劇場でお待ちしています!
【作・演出 田村孝裕】
自粛中、廃人になった私。
人に触れていないと律せない自分や人に必要とされることへの有り難みを改めて感じ「時子さんのトキ」を書きました。
人は人がいないとダメになる。でも人をダメにするのも人である。そんなお芝居になりました。
そして今… より多くのお客さまに演劇を感じていただきたいと思い私が思う演劇的な手法をふんだんに取り入れています。
映画にもテレビにもYouTubeにも小説にもない演劇独自の空間を劇場や配信で体感していただけたら幸いです。
公開ゲネプロの様子 (C)舞台「時子さんのトキ」/岩田えり
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