本文へスキップ

舞台「MOTHERマザー〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜」開幕、大林素子が10年目の思いを語る

2018年9月7日 1時50分 参照回数:

舞台「MOTHERマザー〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜」 (写真:竹内みちまろ、2018年9月13日、東京グローブ座にて)

舞台「MOTHERマザー〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜」 (写真:竹内みちまろ、2018年9月13日、東京グローブ座にて)


 10年目を迎えた舞台「MOTHERマザー〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜」が2018年9月13日、東京グローブ座にて開幕した。

 同作は、実在の遺書を基に、大東亜戦争末期の時代に特別攻撃隊員(以下:特攻隊員)達から“母”と慕われた人物・鳥濱トメの半生を描いた作品。当時、特攻隊員たちが出撃前に連日訪れた軍指定食堂「富屋食堂」を舞台に特攻隊員達の葛藤や彼らを見送る富屋食堂の経営者だった鳥濱トメ の心情など、そこで繰り広げられる人間模様を描く。大東亜戦争から73年経ち、戦争体験者が減り続けていく日本で、戦争の記憶を舞台を通し現代に生きる日本人へ投げ掛ける。

 13日には初回公演の前にゲネプロが行われた。

 鳥濱トメを演じる大林素子は、「ゼロから作り上げてきたものが10年目なのだという思いと、10年目だからこそ初心に戻って、今回は今までのトメではないトメでもう1回やりたいなと思って今日に至りました。『新たな自分になれるのかな』とゲネプロが終わって思っています」と10年目を迎えた心境を言葉に。

 大林は「もちろん戦争を知らない世代なのですが」としたうえで、「その時代を何も知らない方には本当に知ってもらいたい歴史がこの作品にはあると思います。『楽しいね』『すごいね』『感動したね』というお芝居ではない、本当の事実を私たちは形にしてやっているという思いがあるので、それがしっかりと次の世代に伝わっていくべき作品と思います。そこは自信を持っています」と作品への思いを言葉にした。(竹内みちまろ)

【公演概要】
タイトル:アース製薬presents戦後 73年を飛び越えて『MOTHERマザー〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜』
脚本・演出:藤森一朗 (Air studio)
出演:大林素子、杉江優篤、佐々木絵梨花、河野うさぎ、宮澤有 、都布良ひとみ、三浦剛、平安伸伍、日出郎、藤森太介、松本健司、おばたのお兄さん(東京公演13日・14日のみ)、ワッキー(ペナルティ)他
あらすじ:大東亜戦争末期、戦況の悪化に伴い、日本軍は爆弾を抱えて体当たりをする「特別攻撃」を採用した。鹿児島県知覧町にある航空基地からも、連日のように特攻隊が出撃していった。そんな中、特攻隊員たちが、出撃直前に連日、訪れる場所があった。軍指定食堂の「富屋食堂」である。食堂の経営者である鳥濱トメは、明るく気さくな人柄であった為、出撃していく若き特攻隊員たちの心のよりどころとなっていた。隊員たちは、トメに自分の母親の姿を重ねていたのである。彼らは、残されたわずかな時間を富屋食堂で過ごし、よく飲み、よく歌い、夜更けまで語り合った。様々な思いを残して出撃していく特攻隊員たち……。トメはただ、彼らを見送ることしか出来なかった……。

【東京公演】
期間:2018年9月13日 (木) 〜2018年9月17日 (月・祝)
会場:東京グローブ座

【仙台公演】
期間:2018年11月10日 (土) 〜2018年11月11日 (日)
会場:日立システムズホール シアターホール

【福島公演】
期間:2018年11月14日 (水)
会場:福島テルサ FTホール

【会津若松公演】
期間:2018年11月17日 (土)
会場:会津若松市文化センター 文化ホール




舞台「MOTHERマザー〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜」 (写真:竹内みちまろ、2018年9月13日、東京グローブ座にて)

演劇&ミュージカル


運営会社

株式会社ミニシアター通信

〒144-0035
東京都大田区南蒲田2-14-16-202
TEL.03-5710-1903
FAX.03-4496-4960
→ about us (問い合わせ) 



演劇&ミュージカル