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水崎綾女、映画『赤×ピンク』でボンテージファイターを演じた女優の素顔

2014年2月11日 23時15分 参照回数:


水崎綾女

水崎綾女 (撮影:竹内みちまろ)


 直木賞作家・桜庭一樹氏の初期傑作小説をアクションの達人・坂本浩一監督が完全映像化した映画『赤×ピンク』が、2014年2月22日に公開される。金網で囲われたリング上で女同士が闘う「ガールファイト(格闘イベント)」を舞台に、女たちが心の檻を打ち破っていく青春ガールズアクションムービーだ。

 映画『赤×ピンク』には、個性的なファイターたちが登場するが、注目は、SMクラブで働く「ミーコ女王様」を演じた水崎綾女(みさき・あやめ/24)。ボンテージスタイルに身を包み、ムチを片手に観客を煽りながらも、リングの外では、内気なファイターをはじめ、「ガールファイト」を心の拠り所とする女たちを影で支えるという難しい役柄へ挑んでいる。

 水崎綾女とは、どんな女優なのか。

 映画の公開に先立つ2月11日、都内で、「『赤×ピンク』メイキングDVD3タイトル発売記念イベント」が開催され、水崎綾女、芳賀優里亜、多田あさみが劇中でリングに立つスタイルで登壇した。イベントでの水崎の様子をお伝えしたい。

 水崎はステージに、ボンテージスタイルで登場した。笑顔で、「最後まで楽しんでいってください」とあいさつ。

 トークショーでは、会場に坂本監督が来ていることを知ると、水崎はいきなり、「撮影現場で、監督が女の子を見たら誰でもかまわず声を掛けるんです。キャストだけなら、この監督は女の子を大事にしているのだなとわかりますが、女性のスタッフさんとかにも」と暴露して、会場を爆笑の渦に包んだ。

 また、スペシャルゲストとしてプロレスラーの武藤敬司が登場し、4人で写真撮影をすることになると、水崎が「技を掛けたい!」と手を挙げて、武藤の腕を締め上げ始めてしまう一幕もあった。一方、『赤×ピンク』をすでに見た武藤は、「彼女、すごく運動神経がいいんです。才能をすごく感じさせます」と、プロの格闘家の顔で水崎を絶賛していた。

 そんな水崎だが、実は、性格は「M」という。劇中には、SMクラブの女王様として、プレイルームでムチを振る場面もあるというが、「ムチを打つシーンが、すごく怖かったんです。私は顔が『S』に見られるのですが、実は、『M』なんです」と告白。「自分が痛いのは我慢できるんです。でも、(劇中のミーコ女王様は他人が)痛いことをしなきゃいけない職業なので、心を鬼にして、ムチを打ちました」とのこと。

 「M」であるのと同時に、繊細さも持ち合わせているようで、ステージ上では笑顔を絶やさず、他の共演者にも会話が回るように、さりげない気遣いでイベントを盛り上げていた。

 マイクを持った水崎は、映画公開を間近に控えた心境を、「映画は見てもらってから始まりますので、どういう感想をいただけるのか本当に楽しみです」と、演技にかける女優としての素顔で語った。

 水崎は2013年公開の映画『ユダ』では、3000人のオーディションを勝ち抜いて主演の座を獲得。“悪のヒロイン”という難しい役柄へ挑み、絶賛を浴びた。また、“悪のヒロイン”の役作りのために過去の自身のトラウマとも向き合い、完成披露イベントでは、同作の大富いずみ監督から、オーディションの段階から、水崎の演技力がずば抜けていたことが明かされたという。

 2013年に期待の若手女優として注目を浴びた水崎だが、『赤×ピンク』でさらなる飛躍を遂げるのか。『赤×ピンク』は、そこにも注目したい。(文・写真=竹内みちまろ)


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