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内田理央主演『向かいのバズる家族』で弟役・那智にインタビュー、初体験のドラマ撮影から将来の目標まで

2019年5月27日 19時20分



那智(撮影:竹内みちまろ、都内にて)

 SNSをめぐる家族の崩壊と再生を描く2019年4月期の木曜ドラマF「向かいのバズる家族」(読売テレビ・日本テレビ系)が、令和の新時代に突入した現代の“新しい家族”の姿を浮き彫りにし、話題となっている。

 女優・内田理央が演じる主人公「篝(かがり)あかり」と両親、弟という4人家族を描く同作で、注目は、あかりの弟「篝薪人(かがり・まきと)」を演じる俳優の那智(21)。薪人は、順調に就活をこなしながら、SNSでは“正義の剣“の名のもとに正義を振りかざすことを日課にするという役柄。

 同作でドラマ初出演を果たした那智に、ドラマ撮影の感想から、将来の目標まで話を聞いた。

-テレビドラマ初主演を果たした心境からお願いします。

 最初にお話を頂いたときに、舞台の経験はあったのですが、映像は初めてということもあり、ワクワクもしたのですが、「自分が作品にいい影響を与えられるかな」という不安もありました。それが「頑張ろう!」というモチベーションに繋がったのですが、撮影を迎えるまではずっと緊張していました。

-クランクアップを迎えたとのことですが、舞台とは違って、ドラマならではの苦労した点は?

 舞台は、約2時間かけて一気に上演します。ドラマはシーンごとに撮っていくのですが、次の撮影まで時間が空くときも多く、気持ちをキープすることに苦労しました。

-ドラマに出演するご自身をテレビのスクリーンごしに観てどう感じましたか。

 舞台は基本、正面から見られるのですが、映像は色々な角度から撮っているので立体的に表現される傾向が強いです。「向かいのバズる家族」を観て、「自分は、こうゆう表情をするのだ」など、客観視しないと分からないことに気付きました。舞台はお客様から見えている自分だと思いますが、ドラマは、舞台に出演している自分とはぜんぜん違い、日常生活の中で自然に動いている自分だと感じました。

-ドラマは影響力も大きいと思いますが、反響の方はどうでしょう。

 まず、Instagramでフォロワーさんが増えました。地元の友達から「観てるよ」と言われたり、偶然観た人から「那智君が出てた!」と声を掛けてもらったこともありました。応援してくださるファンの方からは、「おめでとう」という言葉をたくさん頂きました。僕以上に嬉しいと思ってくださっているのかなと思えるほど、愛のある言葉をたくさん頂きました。

-役作りで気を付けたことは?

 薪人は就活中なのですが、僕自身、インターンや面接の経験が少ないです。なので、インターンをやっている同級生に電話で様子を聞いたり、東京に来ている友達から面接のことを聴いたりしました。

-撮影が始まったばかりの頃は、「待ち時間の過ごし方が分からない」とおっしゃっていましたが、待ち時間の過ごし方は変わりましたか?

 最初は、まったく別の世界に入り込んだ感じで、「こんな世界があるのだ」、「ドラマって、こうやって作られているのだ」と驚きばかりでした。慣れてきたときに自分から話そうと心掛けたら、スタッフさんや、共演のみなさんとも話せるようになりました。また、スタッフの方やキャストの方はこう動いているのだなと学ぶこともできました。

-姉役の内田理央さんとは、どんなお話をされたのですか?

 内田さんとは初対面だったのですが、いつもテレビや雑誌で見ている方だったので、最初のあいさつのときは緊張して、「頑張ります」としか言えませんでした。内田さんは、「頑張ってね」と優しく声を掛けてくださりました。撮影が進むと、色々なアドバイスをしてくださりました。

-どんなアドバイスを頂いたのでしょう?

 セリフを覚えることは苦手ではないのですが、撮影の中で、僕がセリフが出て来なくなってしまったときがありました。そのときに、内田さんが、役柄と同時に、自分自身でもしゃべる言葉を信じていれば自然と伝わるようになるよと言ってくださりました。それから、セリフがすらすらと出るようになりました。内田さんが教えてくださったことは今も続けていますし、これからも続けて行こうと思います。

-今作で、那智さんの俳優としての挑戦は?

 今回は、薪人に徹して、薪人を最後まで演じ切ることが自分自身にとって、とても大きなことになると思っていました。まだ放送中なのですが、観てくださった方から「こういう人いるよね」と言ってもらえているので、しっかりと演じることができたかなと思います。

-今後は、どんな活躍をしたいと思っていますか。

 役者だけではなく、例えば、声優さんだったり、モデルさんだったりも挑戦してみたいです。ジャンルに縛られない役者さんになりたいなと思っています。海外志向もあるので、海外にも出たいなと思います。色んな人と会って、色んなことを学んで、それを活かしていければと思います。

-海外ではどんな活躍をしたいですか?

 インド映画が好きなのですが、インド映画には出たいなと思っています。あとは、やはりハリウッドです。めちゃくちゃ遠い目標なのですが、先日、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観ました。真田広之さんが殺陣をやってらっしゃって、すごくかっこよかったです。殺陣は舞台で経験があるので、もっと勉強して、日本人として海外に影響を与えられる役者になりたいなと思っています。

-インド映画はどんな作品が好きなのですか?

 最初に観たのは「きっと、うまくいく」という作品です。そこから アーミル・カーンという役者のお芝居を見始めました。あとは、勇者系の「バーフバリ」など。インド映画ではないのですが、「LION/ライオン ~25年目のただいま~」も好きです。

-海外の作品に出たいとのことですが、言葉の方は?

 今、英語の勉強をしています。ヒンドゥー語も、“書き”だけなのですが、勉強しています。ネパール人の友達がいるのですがヒンドゥー語を教えてもらっています。これからやりたいのは中国語。

-今後の抱負をお願いします。

 これから、「向かいのバズる家族」をきっかけに、色々な作品に出続けることができるように頑張りたいですし、自分自身も大きくなっていきたいです。たくさんに人に那智という存在を知って頂いて、僕のことを観て頂けるよう、精進したいと思います。

(インタビュー・文・取材/竹内みちまろ)





那智(撮影:竹内みちまろ、都内にて)


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