映画初挑戦の城アンティア、ヒロインとの類似点は？「名前のない女たち うそつき女」インタビュー

2018年1月27日　0時30分　参照回数：

城アンティア（撮影：竹内みちまろ／2018年1月／都内にて）

　ノンフィクション本「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」（中村淳彦著）をもとに、AV業界で生きる男と企画AV女優として生きる女たちの生々しい姿を描く映画「名前のない女たち うそつき女」（監督：サトウトシキ／R15+）が、2018年2月3日より公開される。インターネットの普及で一般女性がAV業界に入る敷居が低くなっていると言われる一方、“AV出演強要”が社会問題化するなど、注目のテーマを扱った作品だ。

　同作では、主演のルポライター・志村篤を吹越満が演じ、ヒロインの企画AV女優・葉菜子役は城アンティア。多摩大初代ミスコングランプリを経てモデル・女優活動をしている城は今作で映画初出演。城に、役作りから、作品に懸ける思いまで語ってもらった。

−公開を直前に迎えた心境からお願いします。

　マスコミ各社の方に取材をして頂いて、気付いたらもう、公開まであと半月なのだなと思っています。ドキドキもしていますし、ワクワクもしています。サトウ監督が一番感じているのでしょうが、周りの方がどう思われるのだろうということを考えています。

−オーディションを受けようと思った理由は？

　チャンスを掴まなければ次に行けないと思います。次に行くまでの期間を短くしたかったので、勢いでやってみようと思いました。

−覚悟は最初からあった？

　役に決まったときは「ほんとに？」という思いもありましたし、「できるかな？」という不安もありました。覚悟を決めるのに時間がかかってしまいました。でも、オーディションに受かって現実味を帯びた状態になりましたので、「こういう環境を頂いたのなら、向き合ってみよう」と覚悟ができました。

−撮影は、戸惑いなく入れた？

　バスローブ1枚でヘアメイクをして頂いているときに「今はバスローブを着ているけど、撮影するときは脱ぐのだな」と思いました。カメラが回り始めてしまったら、もう、恥ずかしさはなかったです。ただ、カットがかかったときに全裸だったので、急に恥ずかしくなりました（笑）

−台本を読んでヒロインの葉菜子をどう感じた？

　最初、自分が稼いだお金をなんで人に渡したりするのだろうと疑問から入りました。疑問を解決していく中で、葉菜ちゃんは、優しくて人に感情を伝えるのが苦手な子、だけど愛に飢えていたり、人を欲しているのかなと思ったときに、そういうことなのだろうなと腑に落ちました。

−葉菜子と自分が似ているなと感じた点は？

　性格が似ています。葉菜ちゃんは、冷たそうと見られたり、人に何を言われても気にしなさそうに見られたりします。私も、パッと見でそう思われることが多いのです。「人から何を言われても気にしていなさそう」とか、「意外とズバズバ言いそう」とよく言われます。でも、本当はガラスのハートなのです。気にしていないように見えて1人で傷ついているのです。対人関係でも、普段の会話は色々しますけど、その人が悩んでいたり、きちんと考えていることに対しては、心の中で違うと思っていても、意見を言えないところがあります。

−そういった性格が損だなと思ったことは？

　ぜんぜんあります。生き方が下手すぎて。私は遠回り人生なのです（笑）　だから、役作りとして葉菜ちゃんに入り込んだ感覚がないのです。もちろん、女優として葉菜ちゃんになろうとは思っていましたが、似ている部分があったので、性格については変える必要がありませんでした。

−作品で、一番、注目してほしい点は？

　吹越さんとの取材のやり取りです。最初は葉菜ちゃんも何か思う節があって、「自分の仕事に対してお母さんは賛成してくれている」などと嘘を言うのです。ただ、取材の中で本音をさらけ出してもいいと思ったのか、徐々に、葉菜ちゃんの本当の姿が明かされていきます。そこがこの作品の一番の醍醐味だと思います。

−映画初出演になりますが、映画ファンにメッセージを

　今回、ヒロインをやらせて頂きました。難しい点など色々ありましたが、監督も、出演者たちも、スタッフもみんな、本気で考ええて、本気で挑んで作ました。なので、観てくださる方々にも本気で観て頂きたいです。どうぞ、楽しんでください。

（インタビュー・文：竹内みちまろ）

【名前のない女たち うそつき女】
出演：吹越満　　城アンティア　円田はるか　笠松将　小南光司　吉岡睦雄　不二子　クノ真季子　川瀬陽太
監督：サトウトシキ
原作：中村淳彦「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」（宝島社）
配給・宣伝：渋谷プロダクション
２月３日（土）より新宿K’s Cinemaにて公開　他全国順次
公式サイト：http://namaenonaionnatachi-movie.net

【初日舞台挨拶】
2月3日（土）12:30からの回上映後初日舞台挨拶（時間変更あり）

（時間変更）
2月3日（土）12:40からの回上映後初日舞台挨拶
（＊2018年1月31日18:30追記）

登壇者（予定）:吹越満、城アンティア、円田はるか、笠松将、サトウトシキ監督、中村淳彦（原作者）
K's Cinemaは84席の 定員・入替・整理番号制 となっております。予約は行っておらず、入場番号付き整理券の受付は当日10:30より発行します。3階入口のカウンターにてチケットをご購入の上、入場番号付き整理券をお受け取りください。特別鑑賞券、招待券をお持ちのお客様も一度受付カウンターにて入場番号付き整理券にお引き換えください。上映開始時刻の10分前(作品により5分前)より、10名様ずつ整理番号順でのご入場となります。

（追加）
2月3日（土）
21:00からの回上映前初日舞台挨拶
登壇（予定）:城アンティア、円田はるか、クノ真季子、不二子、サトウトシキ監督
（＊2018年1月31日18:30追記）




城アンティア（撮影：竹内みちまろ／2018年1月／都内にて）



城アンティア（撮影：竹内みちまろ／2018年1月／都内にて）


インタビュー