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(96)藤原基通の関白昇進

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 故・中摂政の藤原基実の子である、二位中将・藤原基通が、清盛の娘婿だったので、関白に上りました。

 去る円融院の御宇(ぎょう)、天禄3年(972年)11月1日、一条の摂政・謙徳公逝去の折、謙徳公の弟の堀川の関白・忠義公(藤原兼通)は、そのときはまだ従二位中納言でした。兼通公のさらに弟の法興院の大入道・藤原兼家公は、その時、大納言右大将でした。兼通公は弟の兼家公に官位を超えられていました。しかし、兄の摂政・謙徳公逝去に際して、内大臣正二位・関白に昇進し、太政官からの奏上の文書を天皇よりも先に内見し万事を執り行う「内覧」の宣旨を受け、弟・兼家を超える返しました。この時でも、人々は、耳目を疑うほどの昇進と驚き合いました。

【先例】
謙徳 *逝去
兼通 *従二位中納言 → (大納言右大将) → 内大臣正二位関白
兼家 *大納言右大将

【今回】
基通 *非参議二位中将 → (大納言) → 関白

 今回の藤原基通の関白昇進は、兼通公の関白昇進の先例をさらに超えています。三位以上で参議ではない非参議二位中将から、大納言をへることなく、大臣関白になった例は、これが初めてといいます。

 この藤原基通とは、普賢寺殿のことです。基通の関白昇進に、公事執行の奉行と定められた参議「上卿宰相」、太政官に2人いる詔勅文書を扱う「大外記」、太政官に2人ずついる左大史、右大史で特に従五位以下の場合にそう呼ばれる「大夫史」に至るまで皆、あきれた様子でした。

(2011年11月8日)


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