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(90)平重盛の金渡し

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 重盛は、どのような善行をしてでも後世を弔いたいと思ったのでしょう。しかし、国内でどのような大善根を残しても、子々孫々まで引き継いで重盛の後世を弔うというのは難しいことです。

 そこで、他国に善根を残して後世を弔おうと、安元(1175年-1177年)の春、鎮西の地(九州)から妙典という船頭を呼び寄せました。平重盛は、人払いをして、妙典と面会しました。

 重盛は、金(こがね)3500両を出して、「お前はうわさに聞こえる正直者なので、この内から500両をお前に授けよう。3000両を宋朝へ運び、1000両を、中国五山の一つで浙江省寧波(ニンポー)府にある育王(いおう)山阿育王寺の僧に渡し、2000両を皇帝に献上せよ。育王山に田地を寄進してもらい、重盛の後世を弔わせよ」と命じました。

 妙典は承り、万里を超えて、大宗国へ渡りました。育王山の住持・仏照禅師徳光に会い、話をしました。徳光は随喜感嘆し、重盛の言う事をつぶさに皇帝へ奏上しました。皇帝も大いに感じ入り、500町の田地を育王山へ寄進しました。なので、育王山では、日本の大臣・平朝臣重盛公の極楽往生を祈る声は、今も絶えないといいます。

(2011年11月7日)


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