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(296)平教経

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登場人物:平教経

 しかし、平家が一の谷へ渡って後、四国の者たちが平家に従わなくなりました。なかでも、阿波・讃岐の国司の役所に在勤している目代以下の役人たちは皆、平家に背き、源氏に心を通わせました。しかも、昨日今日まで平家に従っていて、いきなり源氏へ行っても信用されないと思い、平家に矢の一本も射かけ、それを帰順の証拠にしようと思い、平教盛、平通盛、平教経の父子3人が備前国の下津井にいると聞き、兵船10何艘かで渡りました。

 能登の守・平教経は激怒。「昨日今日までわれらの馬の草をはんでいたやつらが、いつ契りを変じたのだ。それならば、一人も漏らさず、討ち取れ」と、小舟を海に出し、四国の兵たちを追いました。四国の者たちは、申し訳程度に矢を放ち、それから退却しようと思っていましたが、平教経にあまりに猛烈に攻められたので、これはかなわないと思ったのでしょう、敵が近寄らない前に負けと決めて退却し、淡路の国の福良の泊りに着きました。

 淡路の国に2人の源氏ありといわれました。故六条判官為義の末子・賀茂冠者の義嗣と、淡路冠者・義久です。備前に船を出して平教経に追い返された四国の兵たちは、義嗣と義久を大将に頼んで城郭を構えて待ちました。そこに平教経が攻め寄せ、義嗣は討ち死にし、義久は痛手を負って生け捕りにされました。それから城郭に留まって抵抗した者たち230人ばかりの首を切り、討っ手の交名書に記し福原へ送りました。

 それから、平教盛は、一の谷へ戻りました。息子で兄の平通盛と、弟の平教経は、召集に応じない伊予の河野四郎を攻めるため、四国へ渡りました。

(2012年1月16日)


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