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(253)源義仲の上洛、平家追討の院宣

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登場人物:後白河法皇、源義仲、山本義高、源行家、矢田義清、藤原経房、藤原実家

 寿永2年(1183年)7月28日、後白河法皇が京の都に還御しました。源義仲が5万騎で守護し、近江源氏の冠者・山本義高が白旗をさして先陣を務めました。この20年あまり見なかった源氏の白旗がこの日、初めて都に入りました。人々は、珍しい風景に見入りました。

 十郎蔵人の源行家は数千騎で宇治橋を渡り、都に入りました。陸奥新判官義康の子で判官の矢田義清は大江山をへて上洛。摂津の国の源氏らも同心し、同じく都になだれ込みました。およそ京中が源氏で満ちあふれました。

 勘解由小路(かでのこうじ)中納言の藤原経房と、検非違使の別当左衛門督の藤原実家の両人が、源義仲と源行家を院の殿上に呼びました。義仲のその日の装束は赤地の錦の直垂に、唐綾縅の鎧、いかめしい造りの太刀、24本差した切斑の矢を背負い、滋藤の弓、甲は脱いで高ひもにかけ、庭にひざまずいていました。源行家は紺地の錦の直垂に黒糸縅の鎧を着て、漆黒の太刀を帯び、24本差した、上下が白で中が黒い大中黒の矢を背負い、塗籠藤の弓を脇にはさみ、同じく甲を脱いで、かしこまっていました。

 経房と実家は、平宗盛はじめ平家一門を追討するよう、御簾ごしに命じ、義仲と行家は庭で畏まって平家追討の院宣を受けました。義仲と行家はそのまま退出しましたが、2人とも京で宿舎がない由を奏聞しましたので、義仲は大膳大夫の平成忠の邸・六条西洞院を、行家は法住寺殿の南殿という萱(かや)の御所を賜りました。

(2012年1月4日)


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