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ミニシアター通信平家物語 > (226)倶利伽羅峠の戦い

(226)倶利伽羅峠の戦い

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登場人物:平維盛、平通盛、越中次郎兵衛盛嗣、平忠度、平経正、平清房、平知度(清盛末子)、武蔵三郎左衛門有国、源義仲、源行家、覚明

 寿永2年(1183年)5月8日、平家は加賀の国の篠原に着き、軍勢を大手と搦め手の2つに分けました。

【大手】

大将軍:平維盛
大将軍:平通盛

侍大将:越中次郎兵衛盛嗣

軍勢:7万騎

進路:加賀越中の境にある砥浪山(となみやま)

【搦め手】

大将軍:平忠度
大将軍:平経正
大将軍:平清房
大将軍:平知度(清盛末子)

侍大将:武蔵三郎左衛門有国

軍勢:3万騎

進路:能登越中の境にある志保山

 越後の国府にいた源義仲は、平家の軍勢の動きを聞き、5万騎で国府を出発し、平家の大手が目指す砥浪山へ向かいました。

 義仲は、いくさの吉例なのでと軍勢を7手に分けました。

【義仲軍(5万騎)】

源行家(1万騎) → 平家の搦め手・志保山

樋口次郎兼光・落合五郎兼行(7000騎) → 北黒坂

仁科、高遠、山田次郎(7000騎) → 南黒坂

伏兵(1万騎) → 砥浪山の裾、松長の柳原・くみのき林

今井四郎兼平(6000騎) → 小矢部川を渡った日宮林

源義仲(1万騎) → 小矢部川を渡り砥浪山の北のはずれの埴生

 木曽義仲は考えを臣下に伝えました。

「平家は大軍なので、正面衝突の戦いを望むだろう。正面衝突の戦いでは、軍勢の多寡によるところがあるので、大軍にかさにかけて包囲されてはかなわない」

「まず、はかりごととして、源氏の白旗30流を先陣に立て、黒坂の上に打ち立てる。平家はそれを見て、『あれは源氏の先鋒だ。何十万騎いるかわからない。囲まれてはかなわない。砥浪山の四方は岩肌なので、搦め手に回ることはないだろう。しばらく陣を張り、馬を休めよう』といって、砥浪山に陣を張るだろう」

「そこで、義仲が砥浪山の平家軍をあしらうようにして相手をし、時間を稼ぐ。夜になってから、平家の大軍を砥浪山の後ろの倶利伽羅が谷へ追い落とそうと思う」

 義仲の作戦通り、まず、白旗30流が黒坂の上に打ち立てられました。案の定、それを見た平家の軍勢は、「あそこに源氏の大軍が向かっているぞ。囲まれてはかなわない。砥浪山は馬の飼葉にもよく、水の補給もできそうだ。しばらく陣を張って、馬を休めよう」と、砥浪山の中の、猿の馬場という場所に陣を張りました。

(2011年12月26日)


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