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(128)延暦寺の対応

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 比叡山延暦寺の大衆は、園城寺三井寺からの牒状を開いてみて、「これはなんとしたことだ。当山の末寺でありながら、鳥の左右の翼のごとく、また、車の両輪に似たりとは。ふとどきな書きようだ」と怒りをあらわにし、返事を送りませんでした。

 そのうえ、平清盛が、天台座主・明雲大僧正に衆徒を鎮めるよう命じたので、明雲が急ぎ山へ登り、大衆を鎮めました。

 このような状況なので、以仁親王へは味方するともしないとも決まっていない由を伝えました。

 また、清盛が延暦寺を手なずけるはかりごととして、延暦寺に近江米2万石、北国の織延絹3千匹をあいさつとして送りました。

 米と絹が比叡山の谷々、峯々にある宿坊に届けられましたが、突然のことでしたので、1人でたくさんせしめる大衆がいて、もらいたくても何ももらえなかった大衆もいました。

 何者が書いたのでしょうか、落首がありました。

  山法師織延衣薄くして

    恥をばえこそ隠さざりけれ

 また、絹すらも手にすることができなかった大衆が詠んだのでしょうか。

  織延(おりのべ)を一きれも得ぬわれらさえ

    薄恥をかく数に入(い)るかな

 そんな、落首もありました。

(2011年11月22日)


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