2011年11月28日 参照回数:
平家物語「巻の四」では、平清盛の嫡子で、厚い尊敬を集めていた平重盛の死後が語られます。重盛の死によって、清盛はなげやりになったとも見え、高倉天皇を退位させて、高倉天皇と、清盛の娘・建礼門院徳子の間の子で3歳の安徳天皇を即位させました。
また、「巻の四」では、いよいよ、源平合戦の火蓋が切られようとします。平治の乱で一族のよしみを捨てて清盛と共に後白河法皇方についた源頼政は、ろくな恩賞にもあずかれず、都で静かにくらしていました。その頼政が、後白河法皇の第2皇子で、こちらもひっそりと暮らしていた以仁親王のもとを訪れます。後白河法皇は鳥羽殿に幽閉され、高倉天皇は退位させられています。頼政は、以仁親王に、今こそあなたが天皇になる時です、ともちかけます。諸国の源氏が必ず駆け付けますとも。
以仁親王から“平家追討の令旨”が出ました。源行家が携行し、東国へ下向します。伊豆に流されていた源頼朝や、その弟・義経、また、木曽の義仲などのもとへ、見せて回りました。
以仁親王の計画はすぐに平家の知るところとなりました。清盛が激怒し、兵をあげます。同時に、以仁親王は園城寺三井寺へ逃げて、源頼政も駆けつけました。
以仁親王、源頼政は討ち死にし、三井寺は破壊されました。しかし、奈良の興福寺は反平家の姿勢を明確にし、7000人の僧兵を連れて、以仁親王を迎えに出ました。戦乱が都の外へも広がっていくことを予感させます。
また、「巻の四」では、占いや、源頼政の鵺退治の話なども登場し、時代を感じさせる巻となっていました。
(156)福原遷都
(157)神武天皇の東征、神功皇后の外征、応神天皇の誕生と都遷り
(158)旧都・平安京
「巻の一」のあらすじ
「巻の二」のあらすじ
「巻の三」のあらすじ
「巻の四」のあらすじ
「巻の五」のあらすじ
「巻の六」のあらすじ
「巻の七」のあらすじ
「巻の八」のあらすじ
「巻の九」のあらすじ
「巻の十」のあらすじ
「巻の十一」のあらすじ
「巻の十二」のあらすじ
「灌頂の巻」のあらすじ
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