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【女子コラム】審査員には女の子たちがどんな風に見えるのだろう。ミスiDの授賞式を見に行った話。

2018年11月22日 1時00分 参照回数:



ミスiDフェス2019 (提供写真)


 2018年11月17日、都内の講談社で開催された「まったく新しいタイプの女の子を発掘し育てるオーディション」ミスiD2019の授賞式に行ってきた。全国から集まった約4000名の中から厳選されたファイナリスト98名、その中からさらに受賞者が発表されるのだ。

 『戦う女の子』。大げさにいうと、私のミスiDへのイメージは漠然とそんな感じだった。私はこのオーディションについて特別詳しいわけではなかったが、個性が強かったり強烈なキャラクターの女の子たちが多いという印象だったので、なんとなくそのようなイメージがついていたのだと思う。しかし実際、会場の雰囲気をみて、そんな一言で言い表せてしまうようなつまらない感想は消えた。

 先入観もあり、なんとなく殺伐とした雰囲気を想像していたが、会場の雰囲気は思っていたよりずっと温かかった。壇上で審査員の人たちが、「ミスiDは落とすための審査ではなく、残すための審査をしている」というようなことを話していた。ステージ上のファイナリストたちを見つめるまなざしが見守るような雰囲気で、可能性を捨てるのではなく少しでも多くの女の子たちの可能性を広げてあげたいというこのオーディションの姿勢を感じる。

 私は今回、ミスiDの賞の多さにとても驚いた。中でも一番記憶に残っているのが「クリエイティブは最高に優雅な復讐である賞」だ。

 会場でその賞が発表された時、私の頭の中は「?」でいっぱいだった。面白かったのが、その賞に選ばれた、シンガーソングライターとして人気急上昇であり、実業家の一面も持つ眉村ちあきちゃんのコメント。納得いかないといったように「私はそんなんじゃないし、復讐って誰にするの?」みたいなことを言っていたのが彼女らしくて最高だなあと思った。

 私はもともと、審査員としてこの日、出席していた大森靖子さんのファンだったので、女の子が賞をもらい、コメントする度に大森靖子さんの方が気になって見ていた。大森さんの瞳にファイナリストの子たちが映る瞬間、どんな表情をしているんだろう。ピンクの髪と個性的なファッションがよく似合っているきのしたまこちゃんがミスiDに選ばれ涙ながらに「私もここにいていいんだ」と語った時、その言葉に共感して思わず私は涙ぐんだ。大森さんも、いていいんだよ、というように大きくうなずきながら目を潤ませていたことが少し感動した。

 こんなに女の子の内面まで評価できる大人たちからみたら、「私は一体どんな風に見えるんだろう」、「どんな武器を評価してもらえるんだろう」と出場に興味が湧いてしまった。そして自分の周りに「人と違う魅力があるなあ」と感じる友達が割といるので、好奇心でこのオーディションをおすすめしてみようかな……とも思った。

 冒頭でも書いたように、それぞれが持っている自分にしかない武器を発掘してもらうこのプロジェクト。そのコンセプトに私がとてもしっくりくると思った人が、グランプリを受賞した友望ちゃんだ。無邪気に笑う姿は透明感がありながらもどこか大人びていて、瞳には吸い込まれそうな神秘的な輝きがある。言葉にすると薄っぺらいかもしれないけど儚いという言葉がこんなに似合う人っているんだなぁ、と感じた。惹きつけられて虜になった私はすぐに彼女のツイッターに上がっている動画や写真を漁ってみたが、どれも夢みたいに美しかった。そんな美しさの塊みたいな彼女を私が魅力的に感じるのはめちゃくちゃ当たり前だけど、これだけ個性あふれる出場者の中から審査員の人たちに一番に選ばれたのはやはり本当にすごい。ホームページには受賞者たちがなぜ選ばれたのかという理由を審査員がコメントしているから、そちらもぜひ読んでほしい。

 彼女たちのような人が世の中から見落とされないためのミスiDなんだな、と心から思った。(


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ミスiDフェス2019 (提供写真)


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