2017年6月21日 1時00分 参照回数:
UNIDOL2017 Summer関東予選の様子 (写真:竹内みちまろ、2017年6月11日、新宿ReNYにて)
女子大生によるアイドルコピーダンスのコンテスト「UNIDOL(ユニドル)」が人気を得ている。2017年6月11日と12日には、8月29日の全国大会に出場するチームを選定する「UNIDOL2017
Summer supported by MARUCHAN QTTA 関東予選」が新宿ReNYにて開催された。両日ともに超満員の観客で膨れあがり熱戦が繰り広げられた。
全国大会、全米大会で優勝経験のあるチアダンス部門の強豪校でチアダンスに打ち込む現役女子高生(1年生)の女子ライターに、大会の様子をレポートしてもらった。(編集部)
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6月11日(日)、新宿ReNYにて行われた「UNIDOL2017 Summer supported by MARUCHAN QTTA 関東予選」の1日目に行きました。
私はこの大会を見るまでアイドルのコピーをしている学生さん達のことを知りませんでした。元々アイドルグループは好きで、推しメンなどもいましたが、再現力とお客さんの熱気は本物のアイドル顔負けでした。
ですが、本当にアイドルを目指している人と、アイドルになりたい訳ではなく、自分たちは女子大学生という立場で色々な人にアイドル文化を広めたいという思いを持っている人で、UNIDOLに対する思いが分かれていました。しかし、学生さん達の大会に対する真剣さや、踊っている姿は見ているお客さん全てを魅了していました。
私は4つのグループのパフォーマンスを見させていただきました。グループによって選ぶアーティストや曲の雰囲気や、衣装などに違いがあり、見ていて飽きず、あっという間の時間を過ごしました。初出場のチームは何度も出場しているチームに負けないくらいのダンススキルと、華やかさがあり、ほかのチームのいい所も吸収しつつ、新しい風も吹かせていて、第1回大会から今回の大会まで全てに出場しているチームはお客さんの盛り上げ方やフォーメーションなど細かいところまで行き届いた演技をしていました。どのチームも甲乙つけがたく、これまで長時間練習してきた事を数分間の中で出し切っているなと強く感じました。
この大会を見学させていただいて、「本番の数分間よりも今まで練習してきた何十時間の方が大事」という部活の顧問の先生が仰ってくださった言葉を思い出しました。大会本番に向けて、オーディションや、振り付けや曲の変更、意見の食い違いなど、たくさんの困難があります。ですが、悩んだ時間や、毎日一生懸命練習してきた事が数分間の中に凝縮されて、様々な人の心に残るものになり、自分達の納得のいく演技ができるのだと思います。それは、チアダンスだけでなく、UNIDOLに出場しているチームもそうだと思います。アイドルのコピーをしている訳ですから、元々あるダンスやフォーメーション、盛り上げ方などをどこまで細かく再現できるのかという所がとても重要だと思います。それには、アイドルに対する愛情や尊敬の心を持って、熱心に研究する必要があります。膨大な時間はかかりますが、その時間を無駄だと思わず、大切にしてきたチームがお客さんを魅了し、納得のできる演技をしているのだなと思いました。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。できることならオリンピックの開会式などに出たいと言っていた学生さんがいました。本当に実現すれば、アイドル文化はもっともっと世界中に広まると思います。実現しなかったとしても、世界に誇れるアイドル文化を広める第一人者として学生さん達にはこれからも、夢や元気をたくさんの人に与えていってほしいです。(はづき)
女子コラム