2017年6月6日 21時00分 参照回数:
第100回東部日本学生競技ダンス選手権大会 (写真:竹内みちまろ、2017年6月4日、獨協大学にて)
競技ダンスとは、社交ダンスをイメージすると分かりやすいかもしれないが、技術や芸術要素らを競うハードな競技だ。昨年秋に、TBS系バラエティ番組内の人気企画「金スマ社交ダンス」にて、お笑いタレントのキンタロー。と岸英明(通称ロペス)のペアが、今年秋に開催される世界選手権の出場をかけた試合に臨み優勝した様子が紹介されたことを憶えている方も多いのでは。
競技ダンスに打ち込む大学生達の大会「第100回東部日本学生競技ダンス選手権大会」が、埼玉県草加市の獨協大学を会場として開催された。チアダンス部門の強豪校でチアダンスに打ち込む現役女子高生(1年生)の女子ライターに、大会の様子をレポートしてもらった。(編集部)
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2017年6月4日(日)、獨協大学にて行われた、第100回東部日本学生競技ダンス選手権大会に行きました。
私はチアダンスを始めて10年になります。高校に進学し、スキルアップを目指している今、このような大会を見学させていただいて、様々なことを吸収することができました。競技ダンスとチアダンスは全く違う種類のダンスですが、入場、退場のアピールや、自分の軸をしっかり持って踊っている姿はチアダンスと共通しているなと思いました。ですが、どの種類のダンスにもない男性と女性が心を通わせて踊るという部分はとても新鮮でした。
ダンスは踊っている所だけを見ると野球やサッカー、バスケットボールやバレーボールなど、スポーツ界を代表するような競技に比べハードには見えないかもしれませんが、普段の練習はとにかく厳しく、自分との戦いであり、どんな運動とも引けを取らないようなハードな競技です。その中でも競技ダンスはかなりの体育会系であり、華やかさの中に膨大な練習量と様々な熱い思いがあるなと感じました。
私が予選を見たスタンダードという種目は、ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップの四つの部門に分かれており、男性と女性が組んで踊っていました。部門によって曲のスピードが違い、ゆったりとした曲で感情移入し、気持ちを作って踊ることの難しさや、速いテンポの曲に合わせて正確に踊ることの大変さなどを改めて感じました。また、男女が密着して踊るため、どちらか1人がステップを間違えると、もう1人もそれにつられて転んでしまったり、女性の衣装のドレスの丈が長く、ボリュームがあるため、顔にかかってしまったり、足に引っかかってしまうというハプニングが起こっていました。しかし、そんな事を気にさせないような圧倒的な表現力と2人の息の合わせ方で、そこにいる全ての人に情熱、夢、希望、元気を与えていました。
チアダンスも競技ダンスのように大きな力を与えるスポーツであり、ライバルであるチームや普段支えてくれている人を応援することができる唯一無二のスポーツです。競技ダンスは人を応援することを目的としたスポーツではありませんが、選手が様々な思いを乗せて一生懸命に踊っている姿はその場で見ている人の力になっていたと思います。
ダンスによって自分を表現する力や、感謝の気持ち、運動する事の楽しさなどこれからの生活や人生において大事なことを学ぶことができました。今回の大会を通じて、自分に欠けている部分を知ることができ、更なるステップアップに繋がったと思っています。これから、ダンスをやろうと思っている人や、ダンスに興味がある人、運動することが好きな人、どんな人でも1度は競技ダンスを見て、会場の熱気を実際に感じてほしいです。(はづき)
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