2017年3月26日、国立代々木競技場第一体育館にて開催されるTOKYO
GIRLS MUSIC FES 2017を見て、記事を書いてほしいとご依頼をいただき、慣れない原宿の街を歩いていました。
会場に着くと、生憎の雨にも関わらず、外には傘を持ったたくさんの人。
出演アーティストの宣伝カーの前で写真を撮ったり、大好きなアーティストの名前を叫んだり。
お客さんは若い女の子がほとんど。中学生や高校生も多いのかな。
可愛らしい、若いエネルギーに満ちている。
女の子目線のレポがほしいということだったけど、なんだか私にはない女子力というものが溢れている気がする… 私で良かったのだろうか…
密かに不安を抱きつつ、会場に入りました。
ご挨拶遅れましたが、はじめまして。
私は、みゅうといいます。歌が好きで、時々、都内のライブハウスで歌っています。
自分では「アイドル」という言葉が付くとすごく違和感があるのだけれど、世間一般から見ると、「地下アイドル」の分類になるのでしょう。
福井から東京に出て暮らしていますが、最近は実家の都合もあり、ちょこちょこ福井に帰っています。昨日もちょうど福井から戻ったところ。
福井の新しい話といえば、最近公開された「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」の舞台になったこと。
「チア☆ダン」は、福井商業高校のチアリーダー部が、全米チアダンス選手権大会で優勝した経緯を元にした映画。
何もない、というと怒られるかもだけど、(実は何もないことこそ一番の魅力だと、物が溢れる東京に出て思うようになったのですが、)何もない福井は、いま、駅には大きな看板、至るところにポスター、ショッピングセンターの大きなスクリーンにも特報が流れ、「チア☆ダン」一色でした。
そんな福井を後にし、ビルの街で、今日のお昼は友達とランチ。
家にテレビが無く最近の情報に疎い私は、恥ずかしいことながら、出演されるアーティストの方々についても、名前は聞いたことがあるけど…というくらいの知識。
友達に出演者リストを見せて、「どうしよう! 何か情報をちょうだい!」と言うと、大原櫻子さんの名前を見るなり「嘘でしょー! 私の大好きな大原櫻子が出てる! ちょー羨ましいー」という情報を得たので、私の今日のメインは大原櫻子さんに決まりました。
体育館の中に入ると、中は本当に広い。
高い天井とスモーク、淡いスポットライトに、流れているBGM。ワクワク感が高まる中、素敵なオープニングアクトのみなさんの演奏を楽しみました。
見通しの良い席なのに、広すぎて出演者の顔は見えない。でも後ろに大きな画面があるから、表情はすごくよくわかる。
そして、ステージはメインのアーティストさんへ。
やっぱり、比べ物にならないけど、自分が普段立っているステージと比べると、本当に迫力がすごい。鳥肌が止まらない。
後ろの映像も、たくさんのライトが切り替わっていくのも、音も。
演奏はもちろんだけど、それだけじゃなくて本当に多くの人が、ずっと前から準備して、この空間を作り出しているんだなぁと、感動していました。
それから、客席の一体感。
若い女性が9割という印象でしたが、カップルやおじさんもチラホラ。リズムに合わせて揺れる青いサイリウムが、波のように会場を包みます。
そしていよいよ、次は大原櫻子さん。
ライトが落ちて、スクリーンに特報が流れる。
あれあれ? 「チア☆ダン」!?
「チア☆ダン」の主題歌って、大原櫻子さんだったんだ!
あまりにタイムリーでびっくりしていると、まさかの! まさかの!
ライトが点くと、ステージ上には「チア☆ダン」の主役、広瀬すずさんと中条あやみさん。
シークレットゲストとして登場した広瀬すず&中条あやみ (写真:竹内みちまろ、2017年3月27日、国立代々木競技場第一体育館にて)
お2人が、今日のライブのシークレットゲストだったようです。
観客席も総立ちで、歓声が上がりました。
二人で話す姿も初々しく、画面に映るアップが、本当に可愛い。
こんなに素敵な二人を生で見られるなんて。
すでに幸せいっぱいでした。
ピンクのライトに切り替わり、ステージ上には、ふわっとした白いブラウスと濃いピンク色のスカートを着た可愛らしい女性が。
今日の私のメイン、大原櫻子さんのステージが始まりました。
一曲目は、元気な歌。
歌声はすごく繊細なのにパワフルで、ギターを弾きながら広いステージを動き回る。
歌詞と歌詞の間に、時折見せる表情がとても魅力的に感じました。
2曲目のバラードでは、さっきまでの元気な雰囲気から一変、真剣な顔に。
バラードになると、声の良さが引き立ちます。
どの音階の音色も聴きやすくて、ブレない。
サビでパッと明るくなるステージ。
スクリーンの中、少し上を真っ直ぐに見ながら歌う姿は、未来を見ているみたい。
この人は強い人だな、と感じさせるような、魂の伝わる歌。
あれれ、鳥肌が立って、涙が…
これは女の子でも恋に落ちてしまう。
友達がファンになった理由が分かりました。
3曲目、「チア☆ダン」の主題歌「ひらり」では、ギターを外して、観客席のいろんな方向に少しずつ角度を変えて語りかけるように歌い、次の「青い季節」(「チア☆ダン」挿入歌)や最後の曲「踊ろう」では、会場に呼びかけ観客を率いながら本当に堂々と歌う。
聴き取りやすい歌詞の内容も素敵で、また涙が…
サビの繰り返し部分を、いつの間にか一緒に口ずさんでいる自分。
人を楽しませるって、こういうことなんだなぁ、私もあんなステージが作れるようになったら…と、すごく思いました。
大原櫻子 (写真:竹内みちまろ、2017年3月27日、国立代々木競技場第一体育館にて)
楽しい時間はあっという間。
でも、本当に行ってよかった。
たくさん元気をもらいました。
本当に偶然、出身地の福井と深く関わりのある内容だったことも嬉しくて、ご縁を感じずにいられませんでした。
何もない、と書いてしまったけど、福井の人、怒らないで。
何もない、というのは、自然があるということで、もちろん福井にたくさん魅力があることも知ってる。
私は福井が大好きです。
実は、来たる5月6日、初めて福井でもライブに出演させていただくことが決まり、本当に楽しみなのです。
もちろん東京でも歌い続けていきます。
私も、あんな風に魂の伝わる歌が歌えるようになりたい。がんばろう。
福井の人も、東京の人も、もし気になっていただけたら、ぜひみゅうの活動もチェックしてみてくださいね。
それでは、またみなさんにお会いできる日を、楽しみにしています。(みゅう https://twitter.com/rekanoshuto13)
→ 映画「チア☆ダン」のあらすじと感想