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TIF2016で「欅坂46」の魅力を勝手に検証してみた!

2016年8月12日 1時30分 参照回数:


欅坂46

欅坂46 (写真:竹内みちまろ、2016年8月5日、TIFにて)


 欅坂46が結成されたのは、昨年の今頃だった。言わずと知れた乃木坂46の関連グループで、「坂道シリーズ第二弾」と銘打たれてメンバーが募集された。それから1年、TOKYO IDOL FESTIVAL2016(TIF/8月5日〜7日)に彼女たちの姿はあった。8月6日(土)に行われた、野外ステージ「スマイルガーデン」での彼女たちのライブに足を運んだ。

 開演前からすでに、観客席の興奮はMAX状態だった!

 欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティ―」の前奏が流れると、割れんばかりの声援が起き、そこにいた全員が一瞬にしてメンバーにくぎ付けになったように思えた。

 どこかクールな印象が漂う欅坂46。特に「サイレントマジョリティー」はブリブリなアイドル曲ではなく、どこかノスタルジックでありながら、強い意志を感じるような楽曲でとても耳に残る。はじめてこの曲のMVを見たとき、工事現場のような場所をバックに幻想的な色合いの映像と、新人らしからぬ堂々としたたたずまいがとても印象的だった。衣装も落ち着いた色合いで、デザインもアイドル特有のキャピキャピさがないのが逆に新鮮だった。

 期待通り、生で見た「サイレントマジョリティ―」にはゾクゾクさせられた! センターを務める、若干15歳の平手友梨奈は圧倒的な存在感を示していた。可愛いのはもちろんだが、ずっと見ていたい不思議な魅力がある子だ。

 アイドル戦国時代と言われて久しい。大人数のグループが乱立し、全国のかわい子ちゃんは軒並みデビューしていると思っていたが、初めて平手を見たとき、まだこんな“ザ・センター”のような子が残っていたのかと感心したものだ。透明感があるうえ、凛とした強さとともに守ってあげたくなるようなはかなさも感じ、これからどんな表情を見せていってくれるのかと期待せずにはいられない。まさにアイドルになるべき子とはこういう子なのだろう。

 1曲目が終わり、MCが始まる。野外でのライブのため、菅井友香が、「暑いけどみなさん、体調大丈夫ですか?」と、観客を気遣う挨拶。さらに「水分補給してくださいねー!」と続けると、観客席からは「はーい」といいお返事! そんな風に優しくいわれたら嬉しくなっちゃうね(笑)。

 続いて「夏といえば?」というお題で、メンバーが答えていく。まずはじめに米谷奈々未が「海!」と答えた。それを聞いて「わー、みんなで行きたいねー」と盛り上がるメンバーたち。次は原田葵。「夏と言えば、アイスとかかき氷」との答えには、「葵ちゃん、いつもアイス食べたいっていってるもんね」とツッコミが入る。さらに渡邉理佐が「バーベキューや花火がしたいな」と答えると、「じゃあ海でバーベキューしてアイス食べられたら最高だね!」とうまくまとまった! メンバーの仲の良さを感じるMCが微笑ましい。

 MC後は、今泉佑唯・小林由依のユニット「ゆいちゃんず」の「渋谷川」と、アイドルらしいアップテンポな曲「手を繋いで帰ろうか」と続いた。

 「渋谷川」は、フォークソングタッチの曲をギターで弾き語り。最近こういうスタイルをよく見る。AKB48の山本彩しかり、先日のAKB48 Team8のライブでもギター弾き語りが入っていた。楽器が弾けるってなかなかポイントが高いと思う。“アイドルは歌って踊れればOK!”という時代は過ぎつつあるのかもしれない。

 そしてライブはあっという間にラストの曲へ。もちろん観客席からは「ええーー!!」と惜しむ声。暑さなんかすっかり吹き飛んでいる。

 ラストは8月10日発売のセカンドシングル「世界には愛しかない」だ。ここから長濱ねるも参加する。初めてフルコーラスを歌うということで、緊張気味のメンバーたち。平手が「北海道で撮影した迫力ある映像」のMVを見てほしいと挨拶し、さらに「この曲を聞いて前向きな気持ちになってほしい」という菅井の曲紹介で始まった。

 始まりはなんとポエトリーリング! まずはセンターの平手が「歩道橋を駆け上がると、夏の青い空がすぐそこにあった……」と歌いだす(というかしゃべりだす)。面白い! なんて演劇的なのだ!! メロディ部分もテンポよく爽やかで、セリフとの切り返しが絶妙で、これまた耳に残る曲だ。きっと前作に劣らず、人気を博すだろう。

 まだ初々しさが残る欅坂46。でもどうしてこんなに気になるのだろう?

 ありそうでなかった楽曲とパフォーマンスが、見ている側になにか引っ掛かりを感じさせるからであろうか。どこか大人びたクールな印象が漂っているのが、ほかのアイドルたちと一線を画しているように思えた。きっとこれからまだ、いろんな表情を見せてくれることだろう。ぜひともクールでカッコイイ路線を突き抜けてほしいなと思う!(スギタクミ



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