今年も、お台場・青海周辺エリアにて、TOKYO IDOL FESTIVAL2016(TIF)が2016年8月5日から7日まで開催された。今年で7回目を迎えた世界最大級のアイドルイベント。3日間に渡り、いくつかの会場に分かれて、日本中のアイドルたちが熱いライブを繰り広げた。
野外ステージの「スマイルガーデン」で、初日公演のトップバッターを務めたのが、AKBグループの中で異彩を放った活動をしている「Team8」だ。
「会いに行くアイドル」というコンセプトで、47都道府県からひとりづつメンバーを選出して構成されている。もしもメンバーが卒業となれば、その欠員になった都道府県から再度オーディションを行い、メンバーを追加するという、まるで国会議員を選出するみたいな仕組みね! 活動は今年で3年目に入り、6月に行われたAKB総選挙では、ふたりのメンバーがランクインするなど、成長著しいチームだ。
朝10:30だというのに、陽射しはすでに真夏のそれだった。ライブはTeam8のオリジナル曲「47の素敵な街へ」で爽やかに始まった。
出演メンバーは16人。正直名前と顔があまり一致しない……(スイマセン)。でもあえてそのまま見てみることにした。そのほうが純粋な目でメンバーの魅力を感じることができはず、と思ったから!
最初に目を引いたのは、すらりとした長身が目立つメンバーだった。体が大きい分、パフォーマンスにも迫力がある。曲中の県名コールで鳥取県代表と分かる。あー、これが中野郁海か! すでにAKB48のシングルにも選抜入りしているメンバーだ。以前テレビで見たときよりもずっと大人びた印象。なんだか女性らしさが増して、あか抜けているではないか! すごいなー。この年代の女の子はあっという間に大人の女性に近づいていく。
そして次に目を引いたのが、はつらつキュートな熊本代表、倉野尾成美。とにかく笑顔が可愛らしく、ダンスも切れがいい。見ているこちらもついつい頬がゆるむ。スカートから伸びる細い脚が、ほんとお人形さんのよう。総選挙では第34位とTeam8の中では一番上位にランクインした実力者。しかもチームの中で一番はじめに立候補を表明したとのこと。そういう意気込みって大事よね、と思っちゃう。やる気がある子は応援したくなるもんね。年齢も15歳と、伸びしろたっぷり! 今後の活躍を期待したいメンバーだなと思った。
続いて、「希望的リフレイン」「Everyday、カチューシャ」とAKB48の人気曲を歌い終えたところでにぎやかなMCが始まる。挨拶がてらひとことづつ話した後、16人それぞれの自己紹介。都道府県と一緒に名前を言ってくれると覚えやすくていい。さらに、馴染みのある都道府県の子はついつい注目してしまう(きっとこういう狙いに違いない!?)。以前、栃木県に住んでいたことがあるので、栃木代表の本田仁美が気になった。もち肌でほんわかした雰囲気がとちぎっぽくていい! ぜひチームの顔になるようなメンバーにもなってほしいなと思った。
後半は、まずはチアリーダーが持つようなキラキラしたポンポンを持って「夢へのルート」を元気に歌った。ここで目立っていたのが、北海道代表の坂口渚沙だ。ベレー帽がとても似合って、これまた小柄な子。16人の中で一番汗だくになってがんばっていたように見えた。それだけ一生懸命、歌って踊ってるのね、と愛らしくなってしまう。総選挙も70位にランクインしており、今後が楽しみなメンバーのひとりだ。
ライブはさらに「ポニーテールとシュシュ」「大声ダイヤモンド」「365日の紙飛行機」と続き、ラストはTeam8のオリジナル曲「制服の羽根」で締めくくられた。
全体的に若くて可愛らしいメンバーが多いなという印象だった。もう何年かしたら、少女と女性があいまって、もっと魅力あるチームになるのだろう。
でも不思議なことに、初めて見ても、キラリと光るメンバーは分かるものだなと思った。もちろんセンターに立っていれば、人気があるのかな、と必然的に思うけど。それを意識せずとも、パフォーマンスが光っていたり、雰囲気が可愛らしかったり、なにかしら惹きつけられるものがある子はやっぱり前の方に立っていたりするのだ。
人数がいればいるほど、その中から抜きんでてくるのは並大抵のことじゃない。
若いうちからこういうところでもまれて大変なことも多いかもしれないが、ぜひとも今の愛らしさと夢を失わず、成長していってほしいなと思った。(スギタクミ)
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