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美少女からオトナへ、輝きを増す乃木坂46のライブに見た変化とは?

2016年4月10日 19時50分 参照回数:


乃木坂46

乃木坂46 (撮影:竹内みちまろ、2016年4月9日、国立代々木競技場第一体育館にて)


【女子コラム】よくいう「お年頃」とは幾つくらいの人たちをさす言葉なのだろう。一般的には、10代後半から20代の女性をイメージする。まさにそんな「お年頃」真っただ中の乃木坂46のライブを国内最大級のファッション&音楽イベント「GirlsAward 2016 SPRING/SUMMER」(2016年4月9日、国立代々木競技場第一体育館)で見てきた。

 前回の「GirlsAward 2015 AUTUMN/WINTER」(2015年10月24日、国立代々木競技場第一体育館)に引き続き出演の乃木坂46。以前はもう少し学生風でキュートなイメージがあったが、今回はクールにきめた衣装が印象的だった。黒とシルバーを基調としたワンピースと白に花柄のモチーフが描かれたやわらかい雰囲気のワンピースがバランスよくミックスされて、クールの中にも春らしさがあってとてもよかった。

 聞けば思わず一緒に口ずさんでしまう「制服のマネキン」では、生駒里奈が堂々とセンターを務め、切れのいいダンスを披露する。昨年12月に20歳になったという生駒。以前にもまして、可愛らしさの中に凛々しさが備わった気がする。小柄なはずなのにステージ上ではぐっと大きく見えるから不思議。そしてぶれない美人の白石麻衣や色気が増してきた生田絵梨花らが堂々とパフォーマンス。女子から見ても思わずため息が出てしまう!

 「ポピパッパパー」は衣装とあいまって、とても近未来的でかっこよかった。曲の途中からは、全員でランウェイを颯爽と歩き、センターステージへと向かう。メンバーが中央に近づくにつれ、声援がさらに大きくなっていく。輪になって魅せる軽やかなダンスとスタンド席の観客にまでアピールしながらの「ポピパッパパー」の掛け声とともに会場が一体化した。前回乃木坂46のライブを見たのは半年ほど前。そのときよりもずっと堂々としたパフォーマンスになっていると感じた。

 MCではキャプテンの桜井玲香が「(ガルアワに)毎回呼んでいただいてうれしいです!」と挨拶。優等生風なイメージの桜井。個人的にはとても応援したくなるメンバーのひとり。グループを率いていくにはこういう存在は必ず必要と思うから。困難に負けずにがんばってね!と心の中で声援を送る。

 今回のガルアワでは、ライブ以外にも、メンバーたちがランウェイを歩いたり、ブースに出たりといろいろ活躍していた。夏には神宮球場での3DAYSライブも決まったとの報告にファンの声援も一層大きくなった。

 後半の1曲目には3月に発売された「ハルジオンが咲く頃」を披露。センターはすでに卒業を発表している深川麻衣だ。あまり聞きなれない「ハルジオン」。調べてみれば、よく道路脇などで咲いている小さくて白い花のことだった。アップテンポな曲だけど、歌詞はなんとなく物悲しい。春になれば必ず咲く花。名前は知らないけれど、誰もが見たことがあるその白い可憐な花が咲けば、またきっとあなたのことを思い出す、というような内容で、別れと出会いの春らしく、そして深川のこれからの未来を後押しするぴったりな曲だった。

 最後は春を過ぎ、夏を感じさせる、明るくてノリのいい「ガールズルール」で最高潮に会場を盛り上げ、ライブを締めくくった。

 全体を通して、美少女というよりは、オトナの女性を感じるライブだった。もちろん「お年頃」であるから、その変化が一番顕著に現れる時期ではあるけど。乃木坂46はそのスピードが速いと感じた。変化ののびしろがまだまだあるということはとても羨ましい! だいぶ出来上がってきてしまった女子としては、戻りたくても戻れないところだから……。

 ファンとしてはその成長過程をゆっくり楽しみたいかもしれない。でも、さらに可憐で美しく、誰も見たことがない大きな花を早く咲かせてほしいなとも思う。次はどんな変化を見せてくれるのか、とても楽しみだ。(スギ タクミ

【セットリスト】

M1:overture
M2:制服のマネキン
M3:ポピパッパパー
M4:ハルジオンが咲く頃
M5:ガールズルール



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