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PASTEL CALLA・オレンジポート・C-Styleを見比べてみた! 東京アイドル劇場レポ


2015年2月19日 23時54分 著者:スギ タクミ 参照回数:




PASTEL CALLA (写真:竹内みちまろ、2015年2月15日、J-SQUARE SHINAGAWAにて)


 全国のご当地アイドル等の単独公演を一日中行う劇場ライブイベント「東京アイドル劇場」が2015年2月15日、東京・港区の「J-SQUARE SHINAGAWA」で初日を迎えた。初日のライブを鑑賞した女子ライターからレポートが届いたので、ご紹介したい。(編集部)



 一日中アイドルのライブを行う「東京アイドル劇場」(TIG)へ行ってきた。東京以外で活動するご当地アイドルも出演するとあって、ラインナップも魅力的。わたしはそのうち、個性豊かな3ユニットのライブを見ることにした。

●ヤンキー系アイドル「C-Style」(千葉・木更津市)

 まずは出演ユニットの中、アー写(アーティスト写真)が群を抜いて目立っていた「C-Style」。可愛いセーラー服なのに、その着こなしがAKB48などの他アイドルとは明らかに違う。襟から見える赤タイの分量が多すぎ! そして長すぎるスカート! すでにヤンキー臭がムンムン。ホームページをみれば『木更津発、ヤンキー系のアイドルユニット』とある。しかもブログのタイトルは「仏恥義理 武露愚(ぶっちぎりぶろく)」だ。名瑠穂土(なるほど)! こりゃ本気(マジ)だぜ! 

 どんなライブを見せてくれるのか期待が高まる。ファンもそうとう気合が入っていた。わかりやすく言えば、氣志團みたいな恰好をした人たちがたくさん。こういうノリ、嫌いじゃない。

 私の中のヤンキー女子像は、基本「かわいい」である。たいてい細くて、普通の子よりおませでオシャレも上手なので色っぽい。ある意味そんなイメージ通りのメンバーたちが登場した。赤い口紅と黒タイツに白いうわばきがたまらない(笑)。ロック調の曲に合わせ、髪を振り乱し、歌い踊る。会場はすぐに異様な盛り上がりをみせた。

 もはやアイドルお決まりの「今日はきてくれて、ありがとうーーー!!」なんて言葉は聞こえない。「不良の生き様みせてやるぜ!」とあおりまくり、ファンも負けじと「かかってこい、コラ!」といい返す。ツンデレのツンのみの応酬だ!!

 乱立するアイドルたちの中で、その中で抜きんでるには、まず目を引く何かが必要だろう。そういった意味では、「C-Style」の世界観はかなり面白い。ファンも自分がその世界の一部になった感じで、応援にも熱が入るのではないかと思う。パフォーマンスは終始激しい。そのせいでセーラー服がめくれあがるのが、またセクシー。もちろん、セーラー服の中には何も着ていない。お腹が見えちゃう。ミニスカートの生足よりそうとうドキドキするけど、嫌なエロさはない。本当にヤンキーなのかどうか気になるところ。

 最後はステージを降りて、ファンの胸ぐらつかんで歌ったり、輪になって踊ったり、なかなか斬新な演出で楽しい。ぜひこの路線を突っ走って、世界観を確立してほしいなと思った。氣志團とのコラボなんかもできたら最高ね!

●アイドルユニット「オレンジポート」(静岡・沼津市)

 次は沼津で活動するアイドルユニット「オレンジポート」。

 まずパフォーマンスの完成度の高さに驚かされた。TIGは各ユニット30分づつ公演をするスタイルをとっている。本番前にマイクチェックなどの公開リハがあり、それもファンの人は楽しめる。すごいことに、オレンジポートはそのリハの時点でファンの声援がさく裂し始めた。私も思わず聞き入ってしまうくらいしっかりした楽曲。もうライブが始まったのかと錯覚。ファンモン、ケツメイシ、加藤ミリヤを手掛けたプロデューサーがプロデュースのユニットとのこと。さすがだ!

 流行りのアナ雪曲の替え歌でライブはスタート。歌がうまい二人なのかしら? そのままミュージカルにでてもおかしくないくらいの歌唱力。メンバーは130人の中から選ばれたというだけあって、まあ粒ぞろい。キャラも誰一人被らない。衣裳もひとつひとつデザインが違って、その個性を際立たせている。でも全体としてまとまってみえるのがすごい。

 バラエティに富んだ曲と圧巻のパフォーマンス力で初めてみるわたしも惹きつけられた。特に石田結々ちゃんの堂々としたセンターっぷりや、小さい体で一番魅力を放っていた永井萌子ちゃん、それに抜群のスタイルで、もうこのままブロードウェイで踊れるんじゃない? っていうパフォーマンスの小池珠璃ちゃんが目を引いた。

 これまでは東京で勝負しなければ、いわゆるメジャーなものは作れないというようなイメージがあったけど、地方都市でも実力をつけて、プロデュースさえしっかりしていれば、ものすごいものができるんだと実感した。『地方から世界へ』をぜひ実現してほしいユニットだ。

●Vocal&Danceユニット「PASTEL CALLA(パステルカラー)」

 最後は「PASTEL CALLA(パステルカラー)」。現役高校生の3人組のユニット。しっとりとしたバラード調の曲でライブが始まる。衣裳も黒と白のシンプルなワンピースで正統派なアイドルという印象。ユニット名もパステルカラーだしね、と思っていたら……。1曲目が終わると、MARON(まろん)ちゃんが話し始める。意外にノリがいい、というか元気! だんだんと彼女たちの魅力が出始める。30分もの単独ライブは初めてとあって、トークも初々しいのがまたいい。

 このユニットもメンバーの個性がはっきりしているが、その個性が混ざり合った時のミックス加減が、見ていて飽きなかった。MARONちゃんのはつらつとしたしゃべりと個性は、ぐいぐい心をつかみ癖になりそうだったし、80年代アイドル(いい意味で!)を彷彿させるつぶらな瞳とえくぼがキュートなAYAKA(あやか)ちゃんは、やっぱりセンターね、という存在感。しかも超絶モテそうと思った(笑)。 また、一番お姉さんっぽく見えるのに話すとふんわりとした印象のMYU(みゅう)ちゃんは終始ニコニコしていて、とてもかわいらしかった。

 2曲目以降はダンサブルな曲で、キレキレのパフォーマンスを見せた3人。1曲目とのギャップに驚き、14年に結成したばかりとは思えない完成度だった。オリジナル曲をもっとたくさん見たいと思った。ラジオや舞台、ダンスイベントにも出演しているようで、今後の活躍がとても楽しみな三人だった。

 ***

 こうしていろんなユニットを見ると、それぞれコンセプトと個性が見えて面白い。お気に入りのユニットだけのライブに行くのもいいけれど、見比べて楽しむのもなかなかいいものだなと思った。TIGは毎月東京・品川でライブを行っているそうなので、ぜひ生で体感してほしい。(文=スギ タクミ/写真=竹内みちまろ)

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