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アイドルネッサンスが制した「デビュー直前アイドル5組新人公演」、シンデレラ決定の瞬間を見た


2014年9月16日 4時46分 著者:関口ハルミ 参照回数:


【女子コラム】アイドルネッサンスが制した「デビュー直前アイドル5組新人公演」、シンデレラ決定の瞬間を見た

アイドルネッサンス (撮影:竹内みちまろ 2014年9月13日 AKIBAカルチャーズ劇場にて)


 2014年7月21日から8月29日まで、AKIBAカルチャーズ劇場(東京・秋葉原)にて、デビュー前の新人アイドル5組が曜日を決めて各6回の公演を行い、動員数と人気投票で1位を決定する「デビュー直前アイドル5組新人公演〜真夏のシンデレラたち〜」が開催された。9月13日には、出演した5組38名のアイドルがAKIBAカルチャーズ劇場に集結し、結果が発表された。グランプリに輝いたアイドルには、AKIBAカルチャーズ劇場での定期公演権が与えられる。この夏を熱く彩った同公演のフィナーレはどんな様子だったのか。女子ライターにレポートしてもらった。(編集部)



 少女たちの夏は熱い。まるで夏の甲子園を目指す高校球児のようだ。

「デビュー直前アイドル5組新人公演〜真夏のシンデレラたち〜」

 デビューを目指すのは新人アイドル5組。まったくの素人から既にデビューを目指している少女たち総勢38人が、7/21〜8/29までの間、AKIBAカルチャーズ劇場で毎日公演を開催。期間中の観客動員数と人気投票数の合計で優勝ユニット(シンデレラ)が決定。シンデレラに輝いたユニットは10月からの定期公演に出演が決まる。そうそうたるアイドルたちの中での定期公演は夢への第一歩だろう。まさに選ばれたものの特権というべき権利だ。

 努力の結晶ともいうべきフィナーレが9月13日(土)に開催されるという。これは気になる…私の一番の好奇心は彼女たちの「成長」だ。これは劇場へ足を運ばねば…と思った。

 会場は超満員。立ち見のファンもいる。ファンの大半は男性、公演の間で顔見知りになったファン同士もいるようだ。チラホラと女性の姿も見かけるが、全体的に独特な雰囲気を感じた。それは新しいスターが生まれる瞬間を皆で分かち合おうとしているのかもしれない。

 ライブが始まった。スポットライトの中にいる、それは私の近くにもいるリアル少女たち。

 1組目は「mImi(ミニ)」。平均年齢11.4歳の5人組。名前の通りとても小さな少女たち。しかし、ダンスと歌は本格的だ。歌も聴かせる。メジャーデビューもすでに決まっているという。納得。

 2組目は「amorecarina(アモレカリーナ)」。「活動的で都会的なオシャレな女の子」学校の中で一番カワイイ女の子!!!がコンセプトの小中学生15人組ガールズユニット。15人の中でも小学生のパフォーマンスはフレッシュの一言。必見である。

 3組目は「ハコイリムスメ」。清楚なワンピース姿の彼女たち、実は女優志望という7人は歌もダンスも素人なのだ。この公演からアイドルを学び、メンバー同士が互いに成長したという。歌も踊りも初々しく、プロとはまた違うキラリと光る何かを感じた。

 4組目はガルフォーこと「Girls Forever.(ガールズ・フォーエバー)」。永遠少女がコンセプトの4人組。全員が中学2年生とは思えないくらいとても大人っぽい。こちらもすでにメジャーデビューが決まっている本格派。新曲もメジャー級。今後が楽しみだ。

 5組目は「アイドルネッサンス」。平均年齢14才の7人組。純白のセーラー服の衣装で登場した彼女たちは古今東西の名曲を歌とダンスで表現する「名曲ルネッサンス」に挑戦中。元気の出るパフォーマンスと振付はまさに青春。会場はあっという間に彼女たちと一体化したのだった。

 ライブ中、緊張したのか、MCがすべて吹っ飛ぶハプニングや、撮影可能タイムである1曲を忘れ、関係者が思わず合図を送る一幕も。ハプニング後も全力でパフォーマンスする彼女たちの汗が眩しい。思わず心の中で「がんばれ!」と声をかけた。

 そして、少女たちの時間は瞬く間に過ぎていく。

 発表の時。最後の瞬間がやってきたのだ。38人全員が舞台へ上がる。皆緊張とやりきった感からか顔が高揚している。最後の挨拶はどの組も、ファンや関係者の皆さんへの感謝の言葉が綴られた。

 見ている側にも緊張が伝わったのか会場はとても静かだ。

 プレゼンターの合図でスクリーンに観客動員数の合計が発表、その後「ガラスの靴シール」の合計が発表される。すでに足が震えているグループの姿も。

 優勝は「アイドルネッサンス」

 「キャーー!」というメンバーの歓喜の声が会場中に響く。ファンからの「おめでとう!!」の声が交差する。優勝の証・ガラスの靴が手渡されると感極まり言葉が出ないメンバーたち。そこへすかさず「がんばれー!!」とファンからの温かい大声援。敗れたライバルたちからも温かい拍手が送られる。私も思わずもらい泣きしそうだ。

 そして今回は1位と2位の差がなんと、19ポイント。2位の「ハコイリムスメ」は準優勝として10月から月に1回、単独公演を行う権利を得るサプライズが。しかし、彼女たちに笑顔はなかった。

 敗者と勝者。

 彼女たちの熱い夏は忘れられない夏となった。会場の熱気を縫うように廊下へ向かうと、敗者となったグループがファン一人一人と挨拶を交わしていた。すでに彼女たちは前を向いているのだ。

 「成長」という言葉は美しい。ライバルと、時には仲間同士と競い合い、切磋琢磨する毎日。ファンの動向に一喜一憂する日々。遊びに行くこともなく、ただただ自分を高め、練習に明け暮れる夏が過ぎる。

 今後の彼女たちの「成長」は言葉にできないくらい美しいのだった。(文=関口ハルミ)


→ この夏、少女たちはアイドルになった|新人公演2位「ハコイリムスメ」レポート


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