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アラサー女子が見たメイドとアイドルの違い、カギは奉仕精神?


2014年8月17日 23時47分 著者:坂道コユキ 参照回数:


完全メイド宣言
完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2014年8月16日、P.A.R.M.S.にて)


 秋葉原のメイドカフェ「@ほぉ〜むカフェ」から生まれたメイドアイドルユニット「完全メイド宣言」。結成は、2004年。2005年に「萌え」で流行語大賞を受賞し、2007年に解散した。その「完全メイド宣言」が、「@ほぉ〜むカフェ」の10周年を記念して再結成され、2014年8月16日に秋葉原の劇場「P.A.R.M.S.」でライブを行った。ライブを鑑賞した女子ライター(今年29歳)からレポートが届いたので、メイドの真髄とは何かを探ってみたい。(編集部)


 8月お盆の週末。友達を飲みに誘っても、旅行や帰省で東京にいない。寂しく家でFaceBookを見れば、溢れる祭りや、海や、海外旅行の写真達…。美容室に行けば「この夏どこ行きましたかー?」って、なんだかずっと東京で仕事している自分がダメな人間に思えてくる今日この頃。気分を変えようとメイドカフェから生まれたメイドユニットのライブに参加した。

 ほぼ満員状態でイベントはスタート! と思いきや、まずは映像が流れた。可愛らしい声のナレーションにファンも待ちきれないと歓声をあげる。そして飛び出したメイドといえばこの言葉!

「おかえりなさいませっ、ご主人様っ! お嬢様っ!」

 ピンク色に聞こえる可愛い声に、メイドカフェ未経験な私はすっかり圧倒されてしまった。ここは本当にライブ会場なのか…、メイドカフェでは…!?

 ユニット「完全メイド宣言」は2004年に結成。今回のイベントは、彼女たちのホームタウンである秋葉原のメイドカフェ「@ほぉ〜むカフェ」の10周年を記念したライブだ。10年前だったらもしかしたら自分もアイドルできたのでは? と淡い考えがよぎっている間に(もちろんそんな気持ちは彼女達のパフォーマンスを見てすぐ消えたが)、「メイディングストーリー」が始まった。

 あれ?

 見ながらちょっと違和感。なんだか踊りが最近のアイドルと違って奥ゆかしい! また、曲でも、MCでも、何度も、何度も、「ご主人様! お嬢様!」と呼びかけ、しまいには、「ご主人様の夢が叶うのが、私たちメイドの夢」と笑顔で言う彼女達。

 こ、こ、これがメイドスピリッツなのか…!?

 ここがきっと他のアイドルと彼女達の違いだろう。アイドルは基本、自分が元気でパフォーマンスすることで観客を惹きつける。そのことは本当に素晴らしい。私も前回のライブでアイドル達にだいぶ元気を頂いた。

 でも、ステージに立っている彼女達はアイドルでもあり、メイドでもある。メイドとはご主人様に奉仕するのがお仕事。自分と言うより、ファン(ご主人様、お嬢様)あっての存在ということなのか!

 7人いるメンバーも「風紀委員長」「保健係」など性格的なことに加え、他人への奉仕が感じられるキャラ付けが目を引く。若い子は誰が誰だか区別がつかないお年頃の自分にも、しっかり全員のキャラと顔は、ライブ見ているだけで自然と覚えることができた。

 ライブは徐々に盛り上がり、ダンスもどんどん派手に、元気になっていく!

 7年ぶりという事なのに、このこなれ感はなんなのだろう。毎日ずっと踊っていたかのようだ。

 「カウントダウンをいたしませう」での三本締めはメンバーも観客も一体になっていて、自分も気づけば思いっきり手を叩いていた。痛いけどそんなことどうでもいいくらいノってきて楽しい!

 前半の奥ゆかしいメイドさんも愛らしいけど、元気なメイドさんも可愛い! このこ、うちの家に欲しい!

 最初から最後まで「ご主人様っ、お嬢様っ」と奉仕精神満載で呼びかけられたせいか、いつのまにか自分が本当にお嬢様になったような気持ちになってしまった。自分がお嬢様なんてそんなこと思ったことなかったのに。旅行に行けなくても、充分、ここは非日常空間だ。

 アラサーの自分も、自分の為にも、周りの人の為にも、今後きちんと奉仕精神を持って行動しようと思いながら帰った。(文=坂道コユキ)


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