ミニシアター通信


ガーズルロックシーンで注目のChu's day.・CANDY GO!GO!ら集結「GIRLS ROCK SPLASH!!」


2017年2月6日 22時40分 参照回数:



Chu's day.

Chu's day. (提供写真)


 イベンターのオデッセーが定期開催中のガールズバンドを集めたイベント「GIRLS ROCK SPLASH!!」。2月5日、新宿ReNYを舞台に「GIRLS ROCK SPLASH!! 2017 Winter」が開催になった。出演したのは、 HelloMusic/Risky Melody/CANDY GO!GO!/みならいモンスター/JULiC/CREA/HighChe’s!!/ Chu’s day.の計8バンド。今回は各バンド40分ステージということから、それぞれが自分たちの魅力をしっかりと発揮してゆくステージングを展開していた。

 この日も、レギュラー司会者のハグてっぺい氏の司会のもと、ライブ後には出演者たちを呼び込み、軽妙なトークも行なっていた。ライブの模様をお伝えしよう。

JULiC

JULiC

JULiC (提供写真)

 イベントのトップを飾ったJULiCはハード&ドライヴな音をベースにしたバンド。冒頭を飾った『逢恋歌』から、彼女たちは激しく躍動したハードエッジな演奏を突き付けてきた。それ以上に耳を惹いたのが、歌謡曲然としたメロディアスな歌。歌謡ハードロックというよりも、荒ぶる演奏に乗せ歌心を届けてゆくバンドと言ったほうが良さそうだ。その姿勢は、続く『風』にも投影。心地好く駆ける演奏の上で、気持ちをときめかせる歌が響き渡っていた。時にツーステップを踏みながら、時に手を振り翳し、彼女たちの歌に未来を照らす光を感じていた。

 ミッドメロウな『あかし』が、胸にジンッと嘆いた感情を染み込ませだした。祈るように、言葉に想いを乗せて歌う舞子。その歌声と演奏を誰もがジーッと見入り、心惹かれていた。一転、ふたたび演奏は熱を帯びだした。感情の奥底から叫びたい気持ちを引きずり出そうと、舞子は凛々しく力強く『licht-リヒト-』を歌いあげてゆく。心が火照りだす。何時しか大勢の人たちが拳を空へ突き上げていた。演奏も後半へ突入する頃には、熱い声を張り上げていた。

 2月22日に発売するシングルの表題曲『Doubt』はラウドでグルーヴィな、触れたとたんに魂が熱く沸き立ってゆくスタジアムロックナンバー。ズクズクと響く音が身体を大きく折り畳ませてゆく。スケール大きい歌と演奏へ、観客たちも熱した気持ちを預けていた。続く『Survival Night』では、大勢の人たちがタオルを振りまわし、時に跳ねながら、同じくスケールあふれた歌と演奏に飛び乗り騒ぎ続けていた。この2曲が最新シングルに収録になる曲たち。歌ものハードロックなJULiCらしさを存分に味わえる作品になりそうだ。

 沸き立つ感情を抑えきれない?!。JULiCが最後に叩きつけた雄々しく雄大な『カタルシス』に触発され、たくさんの人たちが絶叫と共に拳を振り上げ続けていた。激しい音の中に歌心を抱かせるJULiC、メタルという枠を超えたところで支持したいバンドだ。

みならいモンスター

みならいモンスター

みならいモンスター (提供写真)

 みならいモンスターは及川三姉妹によるバンド。彼女たちが運んできたのは、胸をキュッと疼かせる青春な香りを携えたポップな歌の数々。

 ほわほわと沸き立つ恋する想いを、ギターの未来実が気持ちを開放するように歌った『恋のムード』。続く『いつもこのままで』では、ベースの唯音が、ミッドメロウな演奏の上で、想いを一つ一つ噛みしめるように歌いかけてきた。双子の彼女たちが、恋する想いを異なる心情と異なる歌声で伝えてゆく。そこに面白みも覚えていた。

 感情のボリュームを上げながら、軽快な演奏に飛び乗り未来実が『マリ』を歌いだした。軽やかに駆けてゆく演奏に合わせ、場内ではタオルを振りまわす人たちも。間奏では熱した声も飛び交っていた。心地好く気持ちを弾ませる歌と演奏に触れていたら、心がウキウキと踊りだしていた。観客たちがタオルをまわしたくなる気持ちも納得だ。唯音がヴォーカルを取って歌ったのが、軽快な演奏の上で、秘めた想いも抱きながら歌った『今日でさよならなんて悲しすぎるから』。何処かセンチなのに、でも演奏は力も与えていく。気持ちを明るく前へ突き上げてゆく歌が未来実に似合うなら、唯音には切なさや悲しさ、想い秘めた歌がお似合いだ。

 未来実と唯音の重なりあう歌声から始まったのが、『君と風と太陽と』。未来実の歌声をリードに、気持ちへワクワクとした明るい刺激の光を降り注ぐ歌に触れていると、ドキドキが胸の奥から次々と生まれてゆく。なんて眩しい青春の香りを覚えさせる歌だろう。ゆったりとしたメロウナンバーの『夜』でも、心の中に巡る想いを未来実が儚い声色を持って歌いかけてきた。

 唯音をリードに、みならいモンスターはハートが震えるくらいのときめきを、明るく心地好く駆けてゆく『HAPPY END』に乗せ届けてくれた。震える気持ちがハッピーエンドに繋がると彼女たちは歌いかけてきた。ならばきっと、ファンたちの震えた心もみならいモンスターと一緒に素敵なハッピーを描き続けてゆくだろう。まだまだ拙い演奏だが、それも今の彼女たちの魅力と捉えようか。

HelloMusic

HelloMusic

HelloMusic (提供写真)

 ハッピーを思いきり振り巻きながら『きいろのマーチ』が飛びだした。胸をキュンキュン弾ませるガーリーな楽曲をHelloMusicはパワー全開に届けてゆく。駆ける演奏とシンクロするように、ときめきの鼓動もドキドキ早鐘を打っていく。なんてカラッと晴れた気持ちへ導いてゆくギターナンバーだ!!。勢いを加速させるように『花が咲くとき』へ。弾け飛んだ歌声と演奏に触発され、感情のパワーがどんどん上がっていく。それ以上に、ドキドキのボルテージがぐんぐん上昇し続けていた。

 HelloMusicには、ガーリーという言葉がとても似合う。女の子のちょっぴり覚めた本音も交えながら幸せを問いかけた『ありふれたこと』。その心模様を、HelloMusicの音楽が具現化しているというべきか。胸に秘めたドキドキがカラフルに色づくよう、HelloMusicは『ちいさなあめ玉』を届けてくれた。場内の人たちは、歌に合わせ手を振りながら想いを返してゆく。 はしゃぎたい気持ちがどんどん熱を持っていく。終盤にはタオルを振りまわす光景も生まれていた。

 光の粒々が飛び散るように、一つ一つの音の粒が身体へどんどん勇気を注入していく。ギターを掻き鳴らし、HelloMusicは『まんまるボブ』を軽快に届けてくれた。「みんなへ優しさが訪れますように」。最後にHelloMusicは『ホットミルク』を演奏。ヴォーカルのちぃ太の持つポジティブな気持ちをそのままHelloMusicの歌や歌詞や楽曲に投影。彼女は「一生HelloMusicを続けたい」と語っていた。その気持ちが未来を向いている限り、この楽しさをHelloMusicは届け続けてくれるに違いない。

HighChe's!!

HighChe's!!

HighChe's!! (提供写真)

 いきなり眩しい太陽の光が射し込み、クラッとしたような気分だ。HighChe’s!!のライブはバンドのテーマ曲『HighChe's!!』からスタート。一瞬の目眩は、はしゃぐための嬉しい合図。サビでは大勢の人たちが開放的な歌に飛び乗り、思いきり飛び跳ねていた。Mikuの「HighChe’s!!」の声に、 場内中から「HighChe’s!!」の声が飛び交う風景も。

 絶叫響く場内。火照った気持ちをさらにヒートさせようと、火の玉剛速球ナンバー『青空』をHighChe’s!!はぶち込んできた。彼女たちの歌と演奏は真っ直ぐだ。それはメンバー自身が無垢な想いを感じるまま素直に演奏へ投影してゆくから。その熱い気持ちに触発され、何時しか拳を振り上げ声を張り上げてゆくのも納得だ。熱した感情をさらにバクバク爆発させようと、HighChe’s!!は感情をブチあげてゆく『BAN BAN BAN』を演奏。汚れを知らぬ純粋な歌と演奏は、まさに青春の輝きのよう。彼女たちの場合、その輝きは火傷しそうなほど熱している。だから、見ている側も熱く触発されてゆく。

 熱狂から、一変。Mikuの真っ直ぐな歌声が場内中へ響きだした。彼女の歌を優しくサポートしてゆく演奏陣。バラードの『オレンジ』が、失った人への切ない想いを甦らせた。とても哀切な歌なのに、Mikuの声量あふれた声に触れていると切なさの中にも前向きな力を覚えてしまうから不思議だ。でも、それが今の等身大なHighChe’s!!の姿と言うべきか。キラキラ輝きを放ちながらHighChe’s!!が届けたのが『スーパームーン』、次第に歌や演奏が熱を持って上昇してゆく。何時しか場内には腕を振り上げ、火照った想いを返してゆく人たちが大勢いた。終盤に生まれた「ラララ」の合唱が、それを物語っていた。

 yuriのドラムビートに合わせ、会場中の人たちがワッショイ跳ねだした。メロディが、歌声と演奏がパワー満載で空へ向け駆け上がってゆく。『ホントのキモチ』がウキウキとした熱を身体中へ注いでゆく。ちょっと切ない歌なのに、でも、演奏は熱を求めていた。ライブはノンストップで『soda』へ。HighChe’s!!が連れてきたのは、シュワシュワと弾ける灼熱な感情。理屈なんかどーでもいい、己の限界を突破する気持ちのまま、誰もが場内でワッショイ弾け飛んでいた。無邪気な少年たちに戻り青春を謳歌していた。

 なんて力強い歌声と演奏だ。触れた人の心へズケズケと入り込んでは「明日へ連れていこう」と強引に引っ張りだすように『STORY』が流れてきた。彼女たちが光へ進もうと呼びかけると、本当に一緒に明日へ笑顔で進んでいける。そんなキラキラとした気持ちに『STORY』が染め上げてくれた。何より、満面の笑顔のもと全力ではしゃぎまくる観客たちこそが一番輝いていた。

Risky Melody

Risky Melody

Risky Melody (提供写真)

 剣を振りかざし姿を現したのは、ALICE。剣を手にしたということは、Risky Melodyの魅力を司るシンフォニックハードでドラマチックな『A NEW DAY』からの幕開けという合図だ。重厚な演奏の上で、彼女たちは雄々しく高らかにドラマを描きあげてゆく。演奏が進むごとに胸を昂らせる感情が生まれ、みずからも勇壮な騎士の一員となり声を上げたくなっていた。激情と静寂二つの表情を巧みに織りまぜ、Risky Melodyはスケールあふれた物語をそこに描き出していた。

「笑って笑って」、哀切な声で相手を求める始まり。演奏が重なりだすと共に、その想いへ哀な色が次々と塗り重なってゆく。『Pierrot』に触れている間、心は悲哀な感情に浸りながら、身体は昂る演奏に触発され拳を振り上げずにいられなかった。嘆きと高揚を与えてゆく『Pierrot』、人はみんなピエロのような仮面を持っている。だから、この歌へ共鳴を求めるように手を伸ばしたかったのだろうか?!

 場内の熱が一気に昂りだした。いや、大勢の人たちが声を張り上げ、思いきり拳を天高く突き上げてゆく。Risky Melodyのテーマ曲『Risky Melody』に触れたとたん、気持ちがはしゃがずにいられなかった。熱を帯びた感情をもっともっと熱していかないことには、彼女たちの気迫に挑みかかっていけない。何時しか場内には、互いに心を繋ぎあったうえでの熱狂の戦いが生まれていた。

 Rieの重厚なドラムビートに導かれ流れたのは、歌謡メロウな表情も携えた情熱的な『light the lights』だ。大きなランプを手に歌うALICE。沸き上がる感情を、高揚する想いを吐き出さないことにはみずからが壊れそう。そう言わんばかりの勢いで彼女は歌いかけていた。この歌は、仲間たちと一緒に未来へ向かって進むための、みずからの心へ戦いを挑むための宣言歌?!。

 演奏陣3人による美しくもドラマチックな、勇壮で気高き楽曲のインストメドレー演奏を挟み、ライブは後半戦へ。

 気持ちを開放するように奏でた『閃光よりも眩しいヒカリ』へ導かれ、大勢の人たちが満面の笑顔で歌うALICEへ向け、頭上高く掲げた手を振りかざし、雄叫びを上げながら破顔した笑顔を向けていた。終盤には、フロアーにサークルモッシュも登場。共に想いを勇壮に滾らせながら、光をつかもうと気持ちを一つに重ね合っていた。昂った気持ちを一つに溶け合わせるよう、最後に雄々しく勇壮に『ALL AS ONE』をRisky Melodyはぶつけてきた。場内中に響く「ウォーオーオー!!」の雄叫び、互いに昂った気持ちを音楽を通し一つに結びながら、Risky Melodyは仲間たちとこの日も誓いあっていた。共に一つになって光をつかもうと。場内に響いた「ALL AS ONE」の絶叫がその答えだ。

CREA

CREA

CREA (提供写真)

 Hirokaの轟くベースが今宵の熱狂への合図だった。唸る音へ導かれ『GO+ON』が重い音をガシガシと叩きつけてきた。黒いうねりに煽られ、場内中の人たちも身体を大きく倒し、熱した音の塊を全力で受け止めていた。熱は十分に高まってきた。あとは、爆発の合図を待つだけだ!!。

 その合図を告げたのが、重い音を回転させながら駆けだした『ReBORN』だった。観客たちを挑発してゆくNaki、いや、CREAのメンバー全員が観客たちへ牙を剥き出しに挑みかかっていた。フロアー内に膨らんでゆく重い衝動、黒い衝撃。今のCREAは、なんて挑発的なんだ。

 天高く突き上がる無数の拳。スリリングな熱を持って『REASON』が襲いかかってきた。「叫べ!」「強く!」。 舞台上も客席の人たちも気持ちを開放し、熱した魂を解き放つように荒ぶる声を上げていた。何処のファンなど関係ない、誰もが沸騰した想いへ突き動かされるように叫び声を上げていた。

 へヴィファンク/ラウドディスコな『Flap×Slap!』の登場だ。飛び跳ねずにいられない黒い熱狂のグルーヴに大勢の人たちがまみれては、「フッフーッフゥ!!」と声を上げ騒ぎ続けていた。「飛び立てるはずさ」。そう、この歌に身を預けている間、誰もが背中に映えた翼をはためかせ、その場で飛び跳ねていた。黒い熱狂の音楽をエネルギーとしてむさぼり喰らいながら…。

 場内に轟き渡る観客たちの絶叫。昂る感情をぶっ壊してやるとばかりにCREAは『GO+AHEAD』を叩きつけた。感情のエンジンをフルスロットルに、「革命を起こせ!!」と観客たちの感情を熱く滾らせてゆく。間奏では、いろんなバンドのファンたちが両肩を組み交わし、雄叫びを上げながら身体を折りたたみ続けていた。何より、止まぬ絶叫と上げ続けた拳が熱狂を物語っていた。その熱気を冷ましてなるかと、CREAは『Last Dance』を突き付けた。休むなんてあり得ない、CREAと一緒に限界まで騒ぎ続けてこそだ!!

 ヤバい、感情のメーターがレッドゾーンを振り切ったどころか、計測不可能だ。「君の側で泣いて、君の側で笑い、君の側で生きてゆく」と『君のそばで生きていくこと』を歌うその歌声は、CREAと彼女たちの音を通した生きざまに共鳴した人たちとをきつく結び合う最高のアンセム。互いの繋がりを熱狂の中で感じながら、最後にCREAが突き付けた『GO MY WAY!』へ飛び乗り、誰もが「ウォーオーオー!!!!」と叫び続けていた。互いに野生に戻り騒ぎあったこの瞬間に喜びを覚えれば、生きていることの楽しさを実感していた。「今年のCREAはガンガン突き進みます。一瞬も目を離すんじゃねぇぞ!!」。Nakiの叫んだその言葉が、胸に突き刺さってきた。

CANDY GO!GO!

CANDY GO!GO!

CANDY GO!GO! (提供写真)

 先に触れておくと、この日は公開リハーサルを行なったうえでの本番のライブ。CANDY GO!GO!は、本編で披露しない『overdrive』をリハーサルで演奏。こういうサービスが嬉しい…と言うか、ファン想いのCANDY GO!GO!らしい冴えたプレゼントじゃない。

 クールな出で立ちだ。でも、そのたたずまいの中からは何処かデンジャラスな匂いが漂ってくる。妖しく挑発するようにムンムンと大人の色気を振りまき、CANDY GO!GO!は『ハイボールの制約』を歌いかけてきた。けっして煽るわけではない。でも、「飛び掛かってきなよ」とさりげなく煽ってゆく仕種に、何時しか場内中の人たちが声を上げていた。今夜のバンドを従えたCANDY GO!GO!のパーティ、ちょっとヤバい匂いを感じてしまう。

 スリリングさを携え『JACK!』が駆けだしたのが合図だった。先ほど以上に妖艶な仕種のもと、7人は「かかってきなさいよ」と言わんばかりに観客たちをムンムンに挑発し始めた。フロアーの人たちはメンバーの動きに合わせ、前後左右に駆けながらその煽りを真正面から受け止めていた。

 ポップに弾むように、軽やかな演奏に飛び乗りCANDY GO!GO!は『いつか忘れられない女になる』を届けてきた。胸をキュンと弾ませるとてもキュートな楽曲なのに、舞台上の7人は、触れたら火傷しそうなセクシーさをムンムンに放っている。身体の動きがダイナミックだからこそ、余計に視線が釘付けになってしまうのかも知れない。何より、大きなステージ上でさえ狭く感じさせるほど、今のCANDY GO!GO!は存在感を放ってるということだ。

 『Cinderella Call』は、長年CANDY GO!GO!を支え続けてきた曲。この歌に触れていると、明日へ向かって走っていける、みずからも光を手に輝ける自分になれる。メンバーたちもステージ上を目一杯駆使し、「私だけを見て」とムンムンなボディを大きく揺らし歌いながら、ギラギラとした熱狂をその場に作りあげていた。「夢を信じてる」、その気持ちがある限り、この歌に触れ続けていれば何時だって僕らは輝きを手にしていける。そして、誰もがシンデレラになれるはず…。

 一転、影を持った演奏がズーンと響きだした。痛みを抱えた心模様を、吐き出せない心の傷をCANDY GO!GO!は『事件File.055』を通し伝えてきた。心が闇(病み)に包まれそうな経験は、誰にだってあるだろう。それを彼女たちは仕舞い込むのではなく、歌を通して晒すことで、共に痛みを分かち合おうと歌いかけてきた。熱狂にムンムンするだけがCANDY GO!GO!じゃない。心の声を叫ぶ姿も、彼女たちの歌に深みを覚える大切な要素だ。

 軽快に演奏が走り出した。ズクズクと肌を傷つけるギターサウンドとタイトなビートに乗せ、凛々しく、でも確かな希望を胸に彼女たちは『endroll』を歌いかけてきた。この歌に触れていると、一人じゃない、何時だって支えてくれる仲間がいると信じていける。その気持ちを感じられたとき、自然と声を張り上げ彼女たちと一緒に叫びたくなってしまう。後半に生まれた止まない絶叫。次第に上がってゆく熱。ふたたび場内にムンムンとした空気が描き出されていた。

 加速度を上げ、荒ぶるエネルギーを抱きながら『絶対加速少女C』が飛び出した。フロアーでは演奏に合わせ何度も何度もモッシュしてゆく輪が生まれていた。舞台上で挑発してゆくメンバーたち。その刺激を熱狂に変え騒ぎ立ててゆくファンたち。場内に生まれたムンムンとした熱。その熱気さえ糧にしながら、CANDY GO!GO!は熱狂をどんどん加速させていった。

 バンドスタイルで披露したライブの最後を飾ったのは、パンキッシュなノリを魅力にしたシンガロングナンバーの『NERVOUS VENUS』だ。弾け飛ぶ演奏の上で、誰もが「NERVOUS VENUS」と叫んでいた。なんて気持ちを開放してゆく歌だ。絶叫を上げなきゃこの興奮はおさまらない。それくらい気持ちを輝かせてくれたことが嬉しかった。身体は汗でムンムンしていたけどね。

Chu's day.

Chu's day.

Chu's day. (提供写真)

 ライブの前に、新曲『ROCKSTAR』のMV撮影を実施。とくにオレンジのTシャツ軍団がとてもノリ良い動きを見せていただけに、この日の模様がどんなMVに仕上がるのか楽しみだ。

 MV撮影で生まれた熱狂を引き継ぐ形でライブはスタート。冒頭を飾った『Cycling』の時点で、すでに盛り上がりはクライマックス常態。軽快に走る演奏に誰もが身を預け、手にしたタオルを頭上高く振りまわし、ハートビートが加速してゆくままにはしゃいでいた。

 火照った身体、熱気に支配された場内へさらに光を注ぐようChu's day.は『愛の光』を届けてくれた。胸のドキドキがどんどん大きく膨らんでゆく。破裂しそうな勢い?!。むしろ、破裂するまでこの熱した想いを感じ続けてたい。お馴染み「愛の光」の合唱。あの一体化した熱が、たまらなく愛おしい。

 身体を横揺れしながらのスタート。でも演奏が走り出したとたん、身体中から熱した感情がぐんぐん沸き上がってきた。力強く主張してゆく『Hip Hip Hooray』に刺激を受け、会場中の人たちが拳を振り翳し、気持ちのままに声を張り上げ嬉しく熱に溺れていた。

 熱した会場をもっともっと火照らせようと、躍動的なビートに乗せ『HOT GIRL』が飛び出した。挑発するように歌うERI。サビでは会場中の人たちが大きく手の花を揺らしてゆく。いや、身体が勝手に騒ぎたてていた。気持ちを心地好くシェイクするように『Lovesick girl』が飛び出した。フワフワっと弾む歌と演奏が、触れた人たちにも嬉しいドキドキを注入していく。軽やかな演奏に身を任せているだけで、ふんわり夢心地を味わえている気分。なんてチャーミングな歌なんだ。ドキドキが止まんないよ!!

 身体を横揺れさせるシェイクしたビートに乗りながら、大勢の人たちが手拍子をしてゆく。サビで「ねぇねぇねぇ」と歌うたびに、会場中に無数の大きな手の花が揺れていた。『ねぇ』を通して生まれた晴れな風景。爽やかなのに身体中へ火照った熱を覚える、その感覚がとても嬉しいじゃない。一変、スリリングな音を突き付け、Chu's day.はふたたび場内へ熱気を呼び起こした。『GAME』に刺激され、はしゃきだした身体の躍動が止まらない。いや、このまま最後まで突っ走りたい!!。腹の奥底から沸き上がる声を解き放たずにはいれないんだ!!

 『Rocking shoes』が流れた瞬間、大勢の人たちが舞台上に高く腕を捧げだした。絶叫を上げ、熱い手拍子をぶつけ、感じるがままに飛び跳ねながら、舞台上の4人に一つに溶け合おうと想いを届けていた。『Rocking shoes』は、何時だって僕らの心の足を前へ前へと踏み出させてくれる。後ろなど振り返らず、力強く一歩を踏み出す力を与えてゆく。その勇気をチャージしたくて、誰もがはしゃぎながら身体中に熱を感じていた。

 輝ける日に向かってゆくための約束を交わすように、最後の『GLORY DAYS』を通し、メンバーと仲間たちは熱狂を通して抱きしめあっていた。サビでタオルを振りまわしせば、終盤には場内へサークルも誕生。最後の最後まで気持ちを無邪気に開放しながら、彼女たちと最高の愛を交わしあっていた。

 今回で、「GIRLS ROCK SPLASH!!」は一度イベントの幕を閉じる。ふたたび再開する日まで、オデッセーのホームページを通し、しばし報告を待ち続けていて欲しい。(長澤智典)

→ CANDY GO!GO!が“地下アイドル”への思いを語る、映画「TOKYO地下IDOL」初日舞台挨拶





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